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 『人魚の祠』 青空文庫


「私の目か眩んだんでせうか、婦《をんな》は瞬《またゝき》をしません。五分か一時と、此方《こつち》が呼吸《いき》をも詰めて見ます間――で、余り調《そろ》つた容《かほだち》といひ、果して此は白像彩塑で、何う云ふ事か、仔細あつて、此の廟の本尊なのであらう、と思つたのです。

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