検索結果詳細


 『眉かくしの霊』 泉鏡花を読む

「……別にその、と云つてございません。しかし、流に瀬がございますやうに、山にも淵がございますで、気をつけなければ成りません。――唯今さしあげました鶫は、これは、つい一両日続きまして、珍しく上の峠口で猟があつたのでございます。」
「さあ、それなんですよ。」
 境は更めて猪口をうけつつ、

 87/330 88/330 89/330


  [Index]