検索結果詳細


 『眉かくしの霊』 泉鏡花を読む

 此の、筆者の友、境賛吉は、実は蔦かづら木曽の桟橋、寐覚の床などを見物のつもりで、上松までの切符を持つて居た。霜月の半であつた。
「……然も、その(蕎麦二膳)には不思議な縁がありましたよ……」
 と、境が話した――

 8/330 9/330 10/330


  [Index]