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 『五大力』 従吾所好

 と二三日、死骸が上らなかつたつて言ふ事です。
 霞は湯上りの膚へ、桜の影で、我ながら、姿も心も世に類なく、ほんのりして、其の肱掛窓から、春の暮を視めて居ました。
 秋のやうに、水が澄切つた日だつたさうです。

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