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 『五大力』 従吾所好

「時々抜く……」と苦笑。
「其の癖、其の美しさつたらなかつたんです……私はんだ婦の事ばかり気にして居たもんですから。……
 寒参詣が後からついて来た、と思つたのは、然うぢやありません。霞を探しに出た材木問屋の男どもで、弓張提灯で、同じく照して、其の少い主人も居ました。

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