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『二、三羽――十二、三羽』
青空文庫
これよりして、私は、茶の煮える間と言うもの、およそこの編に記した雀の可愛さをここで話したのである。時々微笑んでは振向いて聞く。娘か、若い妻か、あるいは妾《おもいもの》か。世に美しい女の状《さま》に、一つはうかうか誘われて、気の発奮《はず》んだ事は言うまでもない。
さて幾度か、茶をかえた。
「これを御縁に。」
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