SF不思議の国のアリス


オリジナルSFヒーロー

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作成日 2001/3/10

「テレビゲーム大好き少年、小学6年生の『友 勇気(とも ゆうき)』はいつものように テレビゲームに興じていた。すると、突然、テレビのブラウン管が強い光を放った。そして、 しばらく明滅すると砂嵐に変わった。『ぶっ壊れたかな!』と勇気が思った瞬間、ブラウン管 から銀色の卵のようなものがものすごい勢いで飛び出してきた。あちこちの壁に5、6回跳ね返り、 そして、床に落ちた。よくよく見ると、それは限りなく鏡に近い銀色の卵の形をした乗り物であった。 その乗り物から出てきた鎧を着た少年はぐんぐん大きくなり、勇気と同じ位の大きさになった。 少年は、毘沙門天の子『アリス・マチック』と名乗り、不思議の国の限りない果てにある『不均衡 空間』をパトロールしていたところ、次元の裂け目に飲み込まれ、ここに至ったと語った。冒険大 好き少年の勇気は、アリスに対して、不思議の国へ同伴したいと懇願した。アリスもそれを承知し、 二人で不思議の国へ行くことになった。卵形の乗り物は『タロン』という不均衡空間に棲息している 飛行生物だが、それを、不思議の国のテクノロジーで乗り物に改造したのである。この『タロン』と アリスとはテレパシーでコミュニケーションがとれる。アリスが勇気の肩に手をのせると、二人は 見る見るうちに小さくなった。そして、早速、タロンに乗り込み、テレビのブラウン管の中へ 入っていった。」

「しばらく進むと次元の裂け目があった。その裂け目から不均衡空間に入る。不均衡空間とは次元 の裂け目があちこちにあったり、好戦的な飛行生物がうようよいたりするところだ。不均衡空間の 特に不安定なエリアでは、普通に飛行していても、円運動してしまったり、逆行したりすることが ある。特に不安定なエリアをすぎると、比較的安定したエリアに入る。タロンはそこで『超光速』 飛行に入る。すると間もなく、遥か彼方に七色の地平線が見えてくる。そして、ついには、不思議 の国の北地区へと辿り着く。不思議の国は『特殊二次元』である。巨大な『不思議シティ』を中心 に地面が四方へ無限に続いている。北地区は氷の世界、氷におおわれた山脈が果てしなく続いている。 南地区は緑と青の世界、草原、森、そして海が果てしなく続いている。東地区は光と炎の世界。西 地区は静寂と闇の世界。不思議の国の上空には真っ青な空が広がっている。そして、その真上に太陽が 光り輝いている。不思議シティの真中には光り輝く塔が聳え立っていた。その塔は四方を、その塔 よりやや低い4つの銀色の塔に囲まれていた。東の塔の主は持国天、西の塔の主は広目天、南の塔の 主は増長天、北の塔の主は毘沙門天であった。皆、それぞれの地区の治安を市民に任されていた。 真中の塔にはシティの長老『ルース』が住んでいた。」

「不思議の国の平和を乱すものとして、『次元空賊893(エイトナインスリー)』の存在があった。 この『次元空賊』とは、大型変身飛行シップ『トゥエンティ』に乗って、あちこちの次元を荒らして まわる集団のことである。首領は、『ウラル』というIQ300の13歳の女の子である。また、 不思議シティの市民にとって最大の脅威は『魔穴(まけつ)』の存在である。魔穴は次元次元を丸呑み にしてまわる。魔穴に呑みこまれることは、その世界の消滅を意味する。不思議の国の青空の遥か彼方 に小さな黒い点が見える。魔穴である。魔穴の使い、烏人『マガマガ』やマガマガの首領『マガシ』が姿 を見せるのも時間の問題だろう。不思議シティの武力を結集してもたちうちするのは難しい。不思議の国 も魔穴に呑みこまれてしまうのか。ここで救世主が現れる。ウラルだ。トゥエンティ内の浴槽で初潮を 迎えたウラルは、『安都玉姫(あつたまひめ)』に生まれ変わる。そして、不思議シティの市民とともに、 魔穴に立ち向かうのである。」




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