インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説


INDIANA JONES and the TEMPLE OF DOOM

TOPへ戻る

作成日 2002/5/1

■スピルバーグ監督は「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」を前作「レイダース/失われた<聖櫃>」
の単純なる続篇と考え企画進行したのではなかった。前作の「レイダース」が冒険、冒険また冒険の
剛速球一本槍の息もつかせぬ作品であったのに対し、今回は「緊張と緩和」「スリルとコメディ・タ
ッチ」のバランスに充分の配慮された仕上がりであり、観客はある場面ではハラハラの連続、次の
場面では大爆笑となり、子供から老人まで、性の差別なく本当に楽しめる「映画」を提供してくれた
のである。又、「レイダース」では6,000匹に及ぶ蛇を登場させ大きな話題を呼び、その撮影
シーンでの主演ハリソン・フォード(蛇嫌いで有名)の談話が、映画の興行宣伝に役立ったが、さて
今回は何を使うかが重要なテーマとなったが、スタッフ全員一様に同時に「虫だ!」と叫んだと言う
のである。そして集めた昆虫が何と12,000匹!撮影ライトの熱さにすぐ逃げる昆虫の管理には
大変な苦労があったようだ。昆虫シーンは実際に2週間の撮影日数が数えられた。
更にもうひとつのクライマックスの吊橋シーンは全長85メートルの長さがあり、最初にわたったの
が「高所恐怖症」のスピルバーグ自身であり、決死の思いだったと語っている。


■インディアナ・ジョーンズ(通称インディ)

1898年生まれ(推定)。シカゴ大学出身。1936年現在、マーシャル大学で教鞭をとる著名な考古
学者。また、冒険家で神秘学の大家である。7歳のとき、サーカスのムチ使いを見て魅了され、以来
夜となく昼となく練習を重ね得意技のひとつ。長身でハンサムで女子学生にはもてもての人気者。シ
カゴ時代の恩師アブラー・ランベウッド教授の愛娘マリオンと恋におちるが、父親の反対で別れる。
リタという女性と結婚しかけた事もあるが、現在独身。蛇が大の苦手。トレード・マークはよれよれ
のフェルト帽にムチ。母国語にプラス中国語、ドイツ語、ヒンズー語をはじめ語学の天才。


■ウィリー・スコット

中国は上海のナイトクラブ「オビ・ワン」の看板スター。ミズーリ州生まれ。18歳の時郡の美人コン
テストで優勝の後ニューヨークへ出るが、流れ流れてなぜか上海のダウンタウンへ。ショー・ビジネス
の裏を見て生きてきただけに気の強さは天下一品。インディに強く惹かれているが、生来のプライドの
高さが邪魔をしているようだ。


■ショート・ラウンド(通称ショーティ)

インディの忠実なるサイドキック(相棒)。上海の裏通りでインディのふところを狙って見事に失敗、
以来インディと行動を共にすることになる。4才のとき両親を失い、今はインディが親がわり。幼い頃
からのアメリカ映画好きで、又ニューヨーク・ヤンキースの大ファンでもある。身のこなしは極めて軽く、
どんな高い所、狭い所でも平気。インディを本当に尊敬し、一緒にアメリカへ旅立つ事になっていた矢先、
トラブルにまきこまれる・・・。


■スティーブン・スピルバーグ STEVEN SPIELBERG

1947年12月18日オハイオ州シンシナティ生まれ。子供時代に見たディズニー映画に感動し映画製作
に興味を持つ。12才に8ミリ映画を完成するという“早熟”ぶりを見せ、13才の時に8ミリの映画が
コンテストに入賞した。ハイスクール卒業後UCLAロングビーチ校の映画学科に入り5本の作品を発表。
在学中にユニヴァーサルスタジオにもぐりこみ当時のMCA社長シド・シャインバーグと出会う幸運により
35ミリの24分の映画を演出する。この作品が認められユニヴァーサルと7年の専属契約を結ぶ。この時
代に彼が演出したTVムービー「激突!」が各国で興行され絶賛を受ける。その後「続・激突!カージャッ
ク」で劇場用映画デビュー。以後「ジョーズ」’75 「未知との遭遇」’77 「レイダース/失われた<聖櫃>」
’81と続々大ヒット作を世に送り出す。特に「E.T.」’82は映画史の記録を塗りかえる大ヒットでスター・監
督の地位を築いた。現在は演出プラス製作に乗り出し(アンブリン・エンターテインメント)、又彼の後に続く
映画作家を育てている。
 
<その他の主要作品>
「刑事コロンボ/構想の死角」’71 「恐怖の館」’71(以上TV) 「1941」’79 「カラーパープル」’85
「太陽の帝国」’87 「インディアナ・ジョーンズ/最後の聖戦」’89


■ハリソン・フォード HARRISON FORD

1942年イリノイ州シカゴ生まれ。ウィスコンシンのリポン・カレッヂで哲学と英文学を専攻。クラスメイトの
メアリーと結婚するが、彼女の勧めで俳優を目指す。コロムビア映画テレビ部の後契約したユニヴァーサル時代も
テレビのエキストラ中心で、大工仕事で生活費を稼いでいた。70年代に入り、ルーカスの「アメリカン・グラフ
ティ」’75、コッポラの「カンバセーション・・・盗聴」’75の小さな役柄から運が向いて来る様になる。そして
何と言っても彼をビッグ・スターにしたのはルーカスの「スター・ウォーズ」’77でのハン・ソロ役である。ス
ター・ウォーズのシリーズ化と共に彼の人気はゆるぎないものになり、「レイダース/失われたアーク<聖櫃>」で
スピルバーグに起用され、アメリカを代表するトップ・スターになった。その後オーストラリア出身のピーター・ウ
ェアー監督と組み「刑事ジョン・ブック/目撃者」’85でシリアスな演技に挑戦し成功している。

<その他の主要作品>
「幸福の旅路」’77 「ナバロンの嵐」’78 「地獄の黙示録」’79 「ブレードランナー」’82
「モスキート」’86等。


■ケート・キャプショー KATE CAPSHAW

1953年テキサス州フォートワース生まれ。ミズーリ大学在学中に教育に興味を持ち、卒業後軽度心身
障害者の教師を1年半務める。しかし高校時代に夢見た女優への夢をすて切れずニューヨークでモデル業を
始める。その後TV等に出演していたが、カリフォルニアに移り、映画に小さな役で出演。120人のオー
ディションで、見事タフで勝気なアメリカ女性の役柄のウィリー役を得る。

<主要作品>
「おかしな関係」’84 「キングの報酬」’86


■キー・ホイ・クァン KE HUY QUAN

ベトナム難民の出身。撮影時12才。ロサンゼルスのチャイナタウンに両親と住むが映画もあまり見ない、
TVも全く見ない環境であったが、スピルバーグにより6,000人の候補の中から選ばれる。本作品での
忘れ難いキャラクター。


■アムリッシュ・プリ AMRISH PURI

北インド、プンジャム生まれ。インド映画界の名悪役。「ガンジー」にも出演している。


CIC・ビクタービデオ 「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」より









ご意見ご感想等ありましたら下記へメールをください。
asanami@mxb.mesh.ne.jp


戻る