二期会ニューウェーブオペラ劇場
  モンテヴェルディ/ポッペアの戴冠


2002/10/5  18:00  北とぴあ さくらホール
     10/6  15:00  北とぴあ さくらホール


クラウディオ・モンテヴェルディ/《ポッペアの戴冠》 オペラ・プロローグと3幕
                    〜アラン・カーティス版による日本初演〜


《出演》
 指揮/Cemb:鈴木雅明  演出:西澤敬一  器楽アンサンブル:バッハ・コレギウム・ジャパン

キャスト 10/5 10/6 器楽アンサンブル
(幸運の神) 塩沢 智美 ヴァイオリン 若松夏美、高田あずみ
(美徳の神) 虎谷亜希子 ヴィオラ 山口幸恵
(愛の神1) 嶋村 友美 リコーダー 向江昭雅、太田光子
(愛の神2) 矢沢 雪絵 チェンバロ 鈴木雅明
(愛の神3) 大谷 京子 ヴァージナル
(オットーネ) 佐々木昌子 森川 朋子 チェンバロ 大塚直哉
(第1の兵士) 高橋  淳 オルガン
(第2の兵士) 大川 信之 レガール
(ポッペア) 菊地 美奈 文屋小百合 テオルボ 今村泰典
(ネローネ) 望月 哲也 小林 大作 リュート
(アルナルタ) 北澤  幸 テオルボ 永田平八
(オッターヴィア) 田村由貴絵 神谷 美穂 ギター
(乳  母) 星野 恵里 ヴィオラ・ダ・ガンバ 福沢 宏
(セネ力) 斉木 健詞 リローネ
(小  姓) 菊池 慈生 志摩 大喜 チェロ 山廣美芽
(パッラーデ) 河内 紀恵 ヴィオローネ 西澤誠治
(ドウルジッラ) 田中 麻理 秋庭 玲子
(衛兵隊長) 石川 直人
(侍  女) 安井 陽子 原 亜紀子
(ルカーノ) 高橋  淳 大川 信之
(検察官) 村林 徹也
(ヴェーネレ) 柳沢里穂子

 世の劇的なものとは、畢発、心の中の葛藤が現われ出たものに他ならない。
モンテヴェルディは、そのような意味で、真に劇的な作曲家と言ってよいだろう。
彼の書く語りは、その旋律が驚くばかりの変化を持つと同時に、選び抜かれた調性の変化が心理のうつろいを見事に炙り出す。
美しいモティーフがうっとりとさせたかと思うと、次の瞬間には、暗黒の奈落へ。
嫉妬、そねみ、姦計、へつらい、おもねり、あらゆる人間の罪のなせる業が、この劇の登場人物なのだ。
モンテヴェルディの腕は、それらを音楽の麗しい響きで飛翔させ、あたかもすペてが美であるかの如くに、七変化させて見せる。
モンテヴェルディの音楽は、まさしく魔性の世界に他ならない。

バッハ・コレギウム・ジャパン音楽監督 鈴木雅明
(チラシ掲載文:02/08/30)


10/5公演でポッペア役の菊地美奈さんのHP「Vi Staro' Vicina(ヴィ・スタロ・ヴィチーナ)」中の「特集」コーナーに『ポッペアの戴冠』に関する記事があります。ポッペアの基礎知識やあらすじに、鈴木雅明さんのコメントなど盛りだくさん! 「minaの日記」には練習の様子などもレポートされています。是非訪れてみてください。(02/10/03)


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