横浜みなとみらいホール5周年記念公演
  バッハ・コレギウム・ジャパンのクリスマス


2003/12/14 横浜みなとみらいホール・小ホール 16:00 


J.P.スウェーリンク/『今日、キリストはお生まれになった』(SSATTB)
M.プレトリウス/『甘き喜びのうちに』
(SSATTB)
H.シュッツ/『いと高きところには、神にのみ栄光あれ』SWV327
(小宗教コンチェルト集 第2巻)
(SSTT)
D.ブクステフーデ/2つのヴァイオリンとヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ ハ長調 BuxWV266
D.ブクステフーデ/マニフィカト ニ長調(偽作) BuxWV Anh.1
(SSATB)
 
〜休憩〜
G.F.ヘンデル/『夜明けに微笑むあの花を』 HWV192
(SS)
G.F.ヘンデル/『信じたくない、お前たちなんて』 HWV189
(SS)
J.C.F.バッハ/『サンタクロースがやってくる(またはきらきら星)』に基づく変奏曲
(Cem&Org)
H.シュッツ/『神はそのひとり子を賜ったほどにこの世を愛された』SWV380宗教合唱曲集 第1巻)
(SATTB)
H.シュッツ/
『ひとりのみどり子が生まれた』SWV384宗教合唱曲集 第1巻)
(SSATTB)
J.ローゼンミュラー/2つのヴァイオリンとコンティヌオのためのソナタ ホ短調
H.シュッツ/『神を賛美せよ』SWV350(シンフォニア・サクラ集 第2巻)
(T solo:水越啓)
H.シュッツ/『すべての者よ、主を賛美せよ』SWV418(シンフォニア・サクラ集 第3巻)
(SSATTB)
 
〜アンコール〜
ザ・スリー・キングス
(A solo:山下、SSTTB)
賛美歌「神の御子は」
(SSATTB)

指揮・チェンバロ:鈴木雅明

 コーラス
  ソプラノ :鈴木美紀子、高橋絵里
  ア ル ト :山下牧子
  テノール:谷口洋介、水越啓
  バ  ス :藤井大輔

 器楽
  ヴァイオリン:若松夏美、高田あずみ
  ヴィオラ・ダ・ガンバ:福沢 宏
  オルガン:大塚直哉


日本が世界に誇るバロック・アンサンブル「バッハ・コレギウム・ジャパン」。今年4月には全米ツアーを大成功させました。
その《BCJ》のクリスマス・コンサートは、世界中で横浜みなとみらいホールでしか聴けない希有な企画です。カーネギーホールを総立ちにした絶妙なアンサンブルと澄み切った合唱の響きをお楽しみください。

【コメント】
クリスマスイルミネーションに彩られた横浜の街で、寒風吹きすさぶ北ドイツの17〜18世紀のクリスマスに思いをはせるコンサート。北ドイツの風土に根ざした鋭い響きと、神秘主義の甘い響きの交錯する美しいひとときでした。
ヘンデルの2曲のデュエットは「メサイア」前夜の作品とのことで、メロディーはメサイアに出てくるものばかり。テキストはクリスマスに関係のないものとのことでしたが、クリスマスムードが盛り上がりました。しかしその後のシュッツとローゼンミュラーは受難をも踏まえたドイツのクリスマスの音楽。深い思いをたたえてプログラムが終わり、アンコールの2曲で再びクリスマスムードが帰ってきて幕となりました。
BCJ初登場のみなとみらい小ホールはこじんまりとした空間で、親密な中に適度な響きのある今回の音楽に大変ふさわしい場所でした。またこのような機会をつくっていただきたいものです。

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