鈴木 秀美の Gut Cafe 9 〜「コンティヌオのウラ・おもて」〜
2002年 2月24日(日) 近江楽堂 (おうみがくどう
東京オペラシティ3F)
14:00〜 Lesson&Lecture、
19:00〜 Concert
ゲスト出演:小島芳子(チェンバロ)、懸田奈緒子(ソプラノ)
2002年最初の「ガットカフェ」は「コンティヌオのウラ・おもて」というタイトル、共演はチェンバロ:小島芳子ほか、ということで企画が進行しています。詳細の決定はまだですが、歌と何かオブリガート楽器一つくらいを頼んで、カンタータや(時期的にも)パッションの部分などの弾き方、合わせ方などについてやってみようかなと考えているとのことです。マスターの企業秘密ついに全開か?! お楽しみに!
詳しいご案内がBCJオフィシャルHPに掲載されました! こちらをご覧ください。
*ヒデミさんのHPに「ガット・カフェ9〜アフターテイスト〜」がUPされました。ここに書いてあることはまだ企業秘密では無い?!
第9回の集い | 2002年 2月24日(日) 14:00〜 Lesson&Lecture、19:00〜 Concert |
ホスト | 鈴木 秀美 (すずき・ひでみ、チェロ) |
ゲスト | 小島 芳子 (こじま・よしこ、チェンバロ)、懸田 奈緒子 (かけた・なおこ、ソプラノ) |
カフェの場所 | 近江楽堂(おうみがくどう)東京オペラシティ内 (新宿区西新宿 3-20-2 3F 電話 03-5353-6937) |
テーマ | 「コンティヌオのウラ・おもて」〜一人の声楽に対する通奏低音としてのチェロ |
メニュー | 1. Cello sonata by Salvatore Lanzetti op.1-9, a-minor 2. Anna Magdalena Bachの音楽帖から、 レシタティーヴォ"Ich habe genug!"とアリア"Schlummert ein", 3. Cello sonata by Pietro Gaetano Boni op.1-2, c-minor <little pauze> 4. G.F. Handel (Cembalo solo) 組曲ヘ長調、Adagio-Allegro-Adagio-Allegro(1720年ロンドン) 5. Handel. Cantata "Lucrezia" *アンコール・ヘンデル/メサイアより"How beautiful"
(02/02/25)
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参加料 | ・演奏で参加(+コンサート)される方:3,000円 ・聴講(+コンサート)を楽しまれる方 :4,500円 ・コンサートのみ楽しまれる方:6,000円 *いずれも入退場自由 *ご参加ご希望の方はまずお電話でご予約をお願いいたします。 ※楽譜資料準備の都合上、2/22(金)18:00までにご予約をお願いいたします。 BCJ事務局(Tel:03-3226-5333) |
鈴木 秀美の Gut Cafe 8 〜ガット・ファン、カフェ・ファンの皆々様〜
ようやく湿度と温度が下がり、ガット弦ユーザーがホッと胸をなでおろせる季節になりました。皆様如何おすごしでいらっしゃいますか。
前回7月8日の『ガブリエリづくし』は如何でしたでしょうか。一つひとつの音を大事に、そして太くまた柔らかく、いつも歌う等々といったことを『洗脳教育』されている私たちには、そういう美意識が通用しない時代の、パッチワークのような音の遊びはなかなか難しかったかもしれません。しかしそもそも、全ての音を、そして音の端から端までを均等に美しくといった考えが適用される音楽は、19世紀までには殆ど存在しないのです。それぞれの音楽が違った味、響きとなってこそ面白いのですし、歴史の最後にいる私たちはそれを選り取りに楽しむ幸せをもっているのです。何でもかんでも同じ楽器・同じ方法ではつまらない。そう思いませんか?
さて、次回10月6日のメニューは ジェミニアーニ
です。バッハとほぼ同じ時代に生き、卓越したヴァイオリニストであった彼の作品はそう多くありませんが、チェロ奏者にとってはとても大切な6曲のソナタがあります。これは、1750年までに書かれたチェロのソナタとしてはかなり技巧的に難しい部類に入り、しかも6曲とも素晴らしい曲です。(ソナタの楽譜の入手に関してはこちらをご覧ください) また彼はいくつかの理論書を著しており、なかでも1751年に出版された『ヴァイオリン奏法
(Oxford University Press,日本語版はシンフォニア社)は 18世紀の奏法や慣習、そして通奏低音を学ぶのにも重要なものです。装飾音について彼は独特の記号と細かな指示をしており、チェロで実践するには訓練が必要です。
このソナタは通奏低音のパートも演奏が難しく、またとても重要です。今回は、大塚直哉氏に無理を言って、カフェとコンサート全部のお付き合いをお願いいたしました。
それでは、皆様と共にジェミニアーニのデリカシーを味わうひとときを楽しみにしております。
10/6(sat) 近江楽堂 (おうみがくどう
東京オペラシティ3F)
14:00〜 Lesson&Lecture
19:00〜 Concert
ゲスト出演:大塚直哉(チェンバロ)
入場料・・・ 受講(とコンサート):3000円
聴講(とコンサート):4500円
コンサートのみ:6000円
@予めお電話でご予約下さい。料金は当日精算です。初めての方もお気軽にどうぞ。
ご予約は・・・
バッハ・コレギウム・ジャパン事務局:TEL 03-3226-5333
近江楽堂:TEL 03-5353-6937
鈴木 秀美の Gut Cafe 7 〜ガット・ファン、カフェ・ファンの皆々様〜
段々湿気が高まってきてガットには嬉しくない季節が近づいてまいりましたが、皆様如何お過ごしでいらっしゃいますか。第6回のカフェではボッケリーニのソナタと室内楽で大いに盛り上がりましたが、次回はがらりと雰囲気を変えて
独奏、ドメニコ・ガブリエリのリチェルカーレを取り上げたいと思います。
D.ガブリエリは1651年ボローニャ生まれ、サン・ペトロニオ教会のチェロ奏者、また作曲家としてボローニャ、モデナで活躍した人です。彼の残した7曲のリチェルカーレと2曲のソナタ、そして1曲のカノンは、チェロがソロ楽器として活動し始めた最初期のものです。生前には出版されず、筆者譜によって残されていましたが、最近ボローニャのアルナルド・フォルニ社からそのリプリント版が、そしてベーレンライター社から『正しい』現代譜(HM279)が出版されました。
彼が 好んでいた調弦が現在一般的なものでなく、一番線を長2度低いGにするものであったことは明らかです。この調弦は当時の他の作品にも見られ、少なくともボローニャ周辺の地方では一般的であったようです。バッハが組曲第5番で同じ調弦を用いているのは、どこかでこうして弾いていたイタリア人の演奏を聴いたか、或いはその話を聞き知ったのではないかと思われます。
今回のカフェでは、是非皆さんにこの調弦の美しさと楽しさを経験していただきたいのです。準備していただくのはリチェルカーレ7曲とカノン、全てこの調弦で弾きます。一見即興を書きとめたかに見えるこれらの曲は私たちの想像力をたくましくしてくれますし、後にバッハなどを勉強するのにも大変役立つものです。
楽譜は、上に書きました2種類のどちらかをお使いください。現在出版されたばかりのばかりの楽譜ですので、残念ながらコピーをお分けすることはできません。まだお持ちでない方はどうぞお買い求め下さい。
なお、夜のコンサートでは、再び小島芳子さんの協力を得て、リチェルカーレ全曲にソナタを加えて演奏いたします。では、奮ってご参加ください。皆様のお越しをお待ち申し上げます。
7/8(sun) 近江楽堂 (おうみがくどう
東京オペラシティ3F)
14:00〜 Lesson&Lecture
19:00〜 Concert
ゲスト:小島芳子(チェンバロ)
入場料・・・ 受講:3000円、聴講:4500円、コンサートのみ:6000円
@予めお電話でご予約下さい。料金は当日精算となります。
初めての方もお気軽にどうぞ。
ご予約は・・・
バッハ・コレギウム・ジャパン事務局:TEL 03-3226-5333
近江楽堂:TEL 03-5353-6937
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