状況を説明しようとして、あなたが口を開きかけたとき、和矢君の腕が前に伸びて、それを止めました。
そしてあなたを肩を抱き寄せて(!)言うことには
「見てのとおりさ。彼女と抜け出すところ。邪魔すんなよ」
「えっ!?」
間違ってはいないけど十分に誤解を招くようなこの言い種と、熱く逞しい和矢君の体を背中に感じて、あなたは思わず声をあげ、目を見張りました。
「酔ってるのか」
「いや」
「酔っぱらいは皆、そう言うもんだ」
「つっかかるなよ」
よぉく和矢君を見れば、なんとなく顔がさっきより赤く、火照っているようです。
そして、そんな和矢君とは正反対の美白のシャルルさまは最後のセリフに少しむっとしているようでした。
あなたは和矢君に