「君まで酔っぱらい扱いするの?」
和矢君はそう言って悲しそうな顔になりました。目が少し潤んでいます。マズイです。このめまぐるしい感情の起伏具合は酔っぱらいです。
嗚呼、あの熱っぽい視線も甘い言葉もこの肩を抱いてる腕も、全て酒のせいですか!?和矢君。
「…好きにしろ」
小さく打ひしがれているあなたを尻目に、シャルルさまはそう言い残してウルウル目の和矢君を見捨て、白金髪を揺らして行ってしまいました。心中声高に(カムバーーーーーーーーーック!)と叫んでも空しいばかり。
「じゃ、行こうか!」
シャルルさまを見送っていた視線をあなたに落として、和矢君は今度はおどけたようにあなたの前に肘を曲げた腕を差し出しました。
あなたはとっさに、「こうなったら酔っぱらい和矢君を楽しんでしまおう」と考え直し、彼と腕を組んで誰もいない廊下を歩き(ある意味、夢街道です)、非常口に着きました。そしてその階段の下に焼却炉を見つけて、あなたは