Harmonica virtuoso |
1928年に録音したソロハープによる録音が2曲知られている。(当時ジャンルとしてはhillbillyに分類されたそうな。)
録音は、いずれもトレインピース(とその変形)で、完成度の高いテクニシャンぶりを発揮している。音色はヌケのよい金属的な風合いで、とにかく音が大きそうだ。また、その名も"McABEE'S RAILROAD PIECE"(1928年)では、 プシューっという息づかいを効果的に使う芸も披露する。この曲でのタンブロックのスピードは、特に素晴らしく、いきなり最高速に突入するところなどは、ゾクゾクするほど。全体に、物まね芸としてのリアリティを追求するというよりも、楽器の演奏法としての新味や、音楽的な構成に意を砕いているようだ。名人DE FORD BAILEYと聴き比べてみると、細かい音の処理に荒々しさがあり、それが逆に魅力になっているように思う。
参考音源(兼参考文献)
バイオグラフ的な情報については、残念ながら探しだすことができなかった。
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