Harmonica virtuoso
Who's who!!
by
Boogie Woogie

RICHARD SOWELL

バイオグラフ的な情報については、残念ながら探すことができなかった。

1927年にギターのWILLIAM FRANCISをバックに、ニューヨークで残した録音が2曲"THE GREAT HARP PLAYERS"(DOCD5100)に収録されている。

芸風としては一風変わった技を持っており、スタンダードの"JOHN HENRY BLUES"(1927)では、全体的にオフマイクの澄んだ音を聴かせながら、2ndポジションの3穴吸音(ルートの3度)だけは野太くポーっと響かせるという効果を披露している。おそらく、この音だけは裏声なのではないかとにらんでいる。(ここだけ録音のレベルが高い。)

また、"ROUBIN BLUES"では、暗く重いフレーズが特徴となる1stポジションの低音部分を、なぜか、明るいバラッドに合わせている。また、途中ではギターをブレイクさせて、効果的なハンドビブラートを使った和音主体の間奏を織り交ぜるが、これが、奇妙に転調していてかっこいい。なお、この曲の低音部分のフレーズの斬新さは、DE FORD BAILEYの"EVENING PRAYER BLUES"に匹敵すると思う。

参考音源(兼参考文献)

THE GREAT HARP PLAYERS/DOCD5100
1927年録音の2曲を収録。






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