Harmonica virtuoso |
1927年にギターのWILLIAM FRANCISをバックに、ニューヨークで残した録音が2曲"THE GREAT HARP PLAYERS"(DOCD5100)に収録されている。
芸風としては一風変わった技を持っており、スタンダードの"JOHN HENRY BLUES"(1927)では、全体的にオフマイクの澄んだ音を聴かせながら、2ndポジションの3穴吸音(ルートの3度)だけは野太くポーっと響かせるという効果を披露している。おそらく、この音だけは裏声なのではないかとにらんでいる。(ここだけ録音のレベルが高い。)
また、"ROUBIN BLUES"では、暗く重いフレーズが特徴となる1stポジションの低音部分を、なぜか、明るいバラッドに合わせている。また、途中ではギターをブレイクさせて、効果的なハンドビブラートを使った和音主体の間奏を織り交ぜるが、これが、奇妙に転調していてかっこいい。なお、この曲の低音部分のフレーズの斬新さは、DE FORD BAILEYの"EVENING PRAYER BLUES"に匹敵すると思う。
参考音源(兼参考文献)
バイオグラフ的な情報については、残念ながら探すことができなかった。
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