「毎日ニュースチャンネル」を購読しようとすると,日本経済新聞の場合と少し異なる手順のダイアログボックスが表示されます.これは,毎日新聞社のチャンネルでは,配信された情報をIE4.0の「チャンネルスクリーンセーバー」として閲覧できるためです.
スクリーンセーバーに最初に注目したのが,チャンネルバーにもニュースチャンネルを用意している米国のPointCast社です(現在は,日本法人もあります).まず,テレビのように情報の発信側から自動的に視聴者に配信することができるプッシュ技術に注目したわけですが,問題はどうやって視聴者の手元のパソコンに情報を表示させるかということでした.そこで考案されたのが,パソコンを利用していないときに情報を表示するスクリーンセーバーを利用することでした.
仕事中に電話をしている場合,電話の間はパソコンの前に座っていてもパソコンは使っていません.このような受け身になっているときでも,スクリーンセーバーを利用すれば,画面には最新の情報が配信されているわけで,情報を入手するためにわざわざ時間を作らなくても,最新の情報が閲覧できるのです.IE4.0のチャンネルスクリーンセーバーもこれと同じ考え方です.
パソコンを利用していないときに配信された情報が表示されるというのは,よくよく考えると非常に理にかなった方法です.たとえば,自動車を運転中にラジオを聞き流していても,何か特別な報道が入ったら,すぐにその情報に集中することができます.これと同じような情報の利用方法が,PointCastのスクリーンセーバー(正確にはSmartScreen(スマートスクリーン)と呼ばれます)であるといえます.
PointCast社の調査では,米国の平均的なビジネスマンは,1日仕事時間中に平均で2時間くらいスクリーンセーバーを表示しているそうです.もし,その間PointCast
Networkでインターネットなどから配信された情報を見るとすると,ブラウザを使ってホームページを閲覧するよりも多くの情報を効率よく閲覧できることになります.また,これは広告を掲載した場合に,非常に効果があるということにもなります.