項目 |
特徴 |
BUN (尿素窒素) |
食事で蛋白が多かったり、エネルギー不足で体蛋白を分解した時に増加。もちろん腎機能低下でも上昇。
体中で蛋白質を使用した後、燃え滓としてこの尿素窒素ができます。
蛋白質は糖・脂肪の様には摂り入れたものの大部分が保存される訳ではなく、余分なものは無理やりにでも消費されて、このBUNになります。
蛋白質の摂り過ぎでも、血液中のBUNが増える訳です。
一方、腎臓の機能が落ちると、出ていくBUNが減ります。
入りが同じで出が減ると、血液に残るBUNは増えて行きます。
一方、出が同じでも、入り(=蛋白質の摂取量)が減ると、BUNは下がります。
このため、BUN/CREが小さいと(たとえば3〜4とか)食事療法が旨くいっていると言えるらしい。
しかし尿に出たBUNの量は、たとえ測って多くなったことが分かったとしても、腎臓がより働ける様になったのか、食事の蛋白が増えたのかが区別できません。
このため血液中のBUNを測ります。 |
CRE (クレアチニン) |
クレアチニンのできる量は一定なので、腎機能が落ちると上昇。
クレアチニンは、筋肉の細胞が生きている限り 少しづつ生成されます。
BUNだと食事の影響を受けるので、血液に残った量を測る必要がありますが、クレアチニンはほとんど一定しているため、血液の濃さや尿どれだけ出ているかを測る方法、どちらでも腎機能を知る手がかりになります。
血液中のクレアチニンについては、CRE>2.5くらいから、クレアチニン・クリアランスの逆数に比例する様になります(CRE<2.5では誤差多く指標には使えません)。 |
血液中尿酸 |
通風の原因である、高尿酸血症の指標。食事内容(プリン体の量)にも依存します。
尿酸もやはり腎臓から排泄するため、腎機能低下により、上がりやすい。 |