ATマシンその2(PC-98XL(偽)) このマシンの特徴は、なんといってもその外見ですね。コンセプトは「286マシン(の外見)でWindows95を!」です。はっきり言って性能や使い勝手は二の次に、いかに外見をそのままに保つかが最大の焦点でした。 ベースになったのは会社で故障し廃棄直前だったPC-98XLでした。おまけに21インチのCRT付き、こちらは一応動作していましたが、馬鹿でかい図体に98のノーマル表示(当時会社には98しかなかった)ではいかにも使いづらく、こちらも半分廃棄状態だったのを引き取ってきました。 この98XL、後から考えるとこの手の改造には打ってつけの構造をしていました。まず、ハイレゾマシンであるためか、他の98に比べて奥行きが長く、ATタイプのマザーボードを格納しやすいということと、5インチフロッピードライブがフロントパネルと一体化されておらず、そのまま5インチベイとして流用可能なこと、電源も高速TTL-ICを多用しているハイレゾマシンに対応し相当余裕がある造りである、等々。 一番のネックは筐体の高さでした。AT用のデスクトップタイプ筐体は、フルサイズの拡張カードに対応するために高さが15cm近くありますが、98XLは12cm程度しかありません。しかもマザーボードを固定するために底上げする必要があり、ほとんど余裕がありません。手持ちのカードと現物あわせを行い、何とかぎりぎりに納めることができました。 フロントパネルにはこだわっております。DIP-SWやリセットSWが顔を出している場所には、オリジナルと同じようにそれらを配置しました。また電源LEDはHDアクセスランプを兼ねるように2色LEDに付け替え、アクセスがわかるようにしてあります。 ホントは後部のコネクタも同じようにしたかったのですが、マザーボードの奥行きの関係でスペースが足りず穴が空いたままになっております。 キーボードもやるからには98キーボードを、と思ったのですが、これは結構難題でした。ATキーボードを買ってきてコントローラICを取り外し98キーボードに移植するとか、ワンボードマイコンで変換アダプタでも自作しようかと色々悩みましたが、結局市販されていた変換アダプタを買ってきて取り付けることで解決しました。 ただこのアダプタ、CAPS/カナキーがソフトウェア制御のキーボードにしか対応しておらず、メカニカル仕様のキーボードを接続してそれらのキーを押すと、以後一切キーが利かなくなってしまいます。仕方がないのでCAPSキーとカナキーは配線を切って使用しています(^^;)。 ディスプレイは前述の21インチCRTを使用。このCRT、ハイレゾ対応だけあって1024×768表示が可能ですが、この場合インターレースでないと映りません。そのため長残光タイプのCRTを使用しており、暗い、色が違う、動画を表示すると糸を引く(笑)となかなか目に厳しいモノでした。 そんなこんなで何とか完成をみたわけですが、ここへ来て衝動を抑えきれずついにSlot1マザーを購入してしまい、コレをベースに新しい構成の組立を始めてしまいました(^^;)。ここで普通のマシンであればマザーボードを取り替えてカードを差し、後は配線をすれば完成となるのですが、何分自作のケースなのでボードの固定にも難儀しております(^^;)。 ということで、'99.01.04現在まだ完成しておりません(^^;)。下のスペック表は一応予定ということで、場合によっては変更される可能性があります(笑)。
・・・さて、'00.03.20現在このマシンは組み上げられておりません(^^;。理由はといえば、まず今となってはATファクタのマザーボードで最高性能を追求するのには無理があるということ、かといって前のSocket7マザボベースのパーツは別マシンに使ってしまったので組み込むパーツがSocket5マザボになってしまう、ここに及んで普通のミドルタワーケースに比べて相当手間がかかるこのマシンを組み上げる根性が失せた(笑)、ということで今は中身のほとんどをこっちに取られ、ほとんど粗大ゴミ状態で放ってあります。 21インチCRTの方も、でかくて消費電力馬鹿食いの割に映りの悪いこいつに代わって17インチのトリニトロン管の中古CRTを安く買ってきまして、そっちの方で充分間に合っちゃってますので、コレも近々廃棄処分となるでせう。 まあ、そのうちまた気まぐれで復活させることもあるかもしれませんが(CRTはないだろうけど(^^;))、とりあえずこのプロジェクトは終了。
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