●漢方薬(1)

※ご自分の症状にあったお薬を選びましょう!

西洋医学ではまず病気が診断され、その診断により治療が行われますが、漢方では「証」といわれるものが重要になります。「証」とは病名ではなくて、病人の個性、病気の時期をも考慮に入れ、その病変の刻々に示す症候群です。それによって漢方処方薬が決定されます。したがって漢方の診断とは「証」の決定であり、薬剤の決定なのです。これから記載する内容はあくまでも一般的なものです。漢方薬をご使用の際は漢方薬の知識に詳しい医師・薬剤師さんにご相談の上、正しいお薬を服用してください。

◆証とその定義◆


定義
●熱証からだや病気が興奮的・亢進的・炎症的な状態
●寒証からだや病気が萎縮的・衰退的・アトニー的な状態
●実証体力が充実すると共に、排除されるべき病毒も充満していて病気と力強く戦っている状態
●虚証体力が虚弱で、病気に対する抵抗力の弱い状態
●表証病気がまだ浅く、頭・項部・背部・腰部という体表部に苦痛や症状のある状態
●裏証病気がそれよりも深く、胸部・腹部など、内臓に苦痛や症状のある状態
●陽証からだや病気が陽的な状態
●陰証からだや病気が陰的な状態

※陽を治すには陰性の薬を、陰を治すには陽性の薬をというバランス理論が、漢方治療の原理!



<漢方薬(2)へ進む>

BIGLOBE Search