※ご相談の際に次のことをお伝えください。
・何にかぶれましたか?
・どんな虫にさされましたか(虫さされの場合)?
・どんなものを食べましたか(蕁麻疹、湿疹の場合)?
・現在の症状は?
成分名 | 薬物名 | 主な働き |
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●副腎皮質ステロイド剤 | 酢酸デキサメタゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸プレドニゾロン、吉草酸プレドニゾロン(スイッチOTC薬) | 強力な抗炎症、抗アレルギー作用、抗炎症作用(血管収縮作用)をもつ。抗炎症作用の強さから5段階に分けられる。 @ストロンゲスト Aベリイストロング Bストロング→吉草酸プレドニゾロン Cミデイアム→酪酸ヒドロコルチゾン Dウイーク→酢酸ヒドロコルチゾン、酢酸デキサメタゾン、プレドニゾロン OTCではウイークに属するものが多い。一般的に作用の強いものほど副作用も強くなる傾向がある。長期間、大量に使ったりすると全身的な副作用が起こる可能性や使用をやめたとたんに以前より症状が悪化する(リバウンド現象)こともある。薬を塗る範囲が広い場合や、長期間使用する必要がある場合には、医師に相談した方がよい。 |
●消炎・鎮痛剤 | ブフェキサマク〈スイッチOTC薬) | 非ステロイド系消炎・鎮痛剤。抗炎症、鎮痛、鎮痒作用をもち湿疹、皮膚炎、日焼けによるほてりなどに用いられる。 |
ウフェナマート〈スイッチOTC薬) | 非ステロイド系消炎・鎮痛剤。抗炎症、鎮痛作用が湿疹、皮膚炎などに利用される。 | |
●かゆみ止め | 塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン | かぜ薬のページ参照 |
クロタミトン | 皮膚に軽い灼熱感を与えることによって、かゆみを忘れさせる働きがある。 | |
サリチル酸メチル | 局所刺激作用によって末梢神経に軽い知覚マヒを起こし、鎮痛作用をあらわす。末梢血管を拡張して血流をよくし、新陳代謝を活発に。また、皮膚から吸収されると体内でサリチル酸に分解され消炎、鎮痛作用を示すともいわれている。 | |
●抗炎症剤 | グリチルリチン酸(ジカリウム)、グリチルレチン酸 | 生薬のカンゾウの成分。副腎皮質ステロイドに似た構造をもつため、ステロイド剤と同じような抗炎症・抗アレルギー作用もあるといわれる。 |
●止血剤 | 塩酸フェニレフリン | 交感神経の受容体を刺激して、血管を収縮させる働きがある。 |
●局所麻酔剤 | 塩酸ジブカイン、リドカイン | 一般的に用いられる局所麻酔成分の中ではその効力が強いといわれている。塗り薬に配合され、虫さされのほか、痔のかゆみ、痛みなどにも用いられる。 |
アミノ安息香酸エチル | 皮膚や粘膜からの吸収が遅く、長時間患部にとどまり効果が持続するといわれている。虫さされや痔のほか、内服では胃腸薬や乗り物酔いの薬に吐き気止めとして用いられる。過敏症状(発疹、かゆみなど)がでやすいので注意が必要。 | |
●局所刺激剤 | カンフル、ハッカ(メントール) | 局所冷感刺激により知覚神経をマヒさせることで、鎮痛、鎮痒作用をあらわし、虫さされなどに伴う痛みやかゆみに用いられる。そのほか、カンフルは殺菌、防腐作用を、ハッカは血行改善作用を併せもつ。 |
アンモニア水 | 皮膚や粘膜の知覚神経の末梢に作用して知覚神経をマヒさせ、痛みやかゆみを緩和する。アルカリ性なので酸性の毒を出す虫(アリなど)にさされたときは、毒が中和されて効果を上げる。また、皮膚や粘膜に対する刺激が強く、局所の刺激感、発赤、灼熱感などの過敏症状を起こすことがあるので長期間あるいは繰り返しの使用は避けること。 | |
●収斂・保護剤 | 酸化亜鉛 | 亜鉛のもつ収斂作用により、虫さされなどの炎症を鎮める。 |
グリセリン | 皮膚、粘膜面の保護、軟化をする。 | |
●角質軟化・保湿剤 | 尿素 | 角質化した皮膚を軟らかくし、しっとりとさせる。 |
●保湿剤 | ヒアルロン酸ナトリウム | ムコ多糖の一種で皮膚組織に広く存在し、皮膚の潤滑性と柔軟性を保ち細菌感染を防ぐ。ヒアルロン酸が多いと皮膚にはりが出てくる。 |
●抗真菌剤 | グリセオフルビン、トリコマイシン | 強い抗真菌作用がある。 |
●その他 | クロルヘキシジン、塩化デカリニウム | 殺菌・消毒成分 |
塩酸イソチベンジル | 抗ヒスタミン成分 | |
酢酸トコフェロール(ビタミンE) | 末梢の血行を促進し、皮膚につやをだす。また、色素の除去を促進する。 | |
硫酸フラジオマイシン、クロラムフェニコール、ゲンタマイシン、テトラサイクリン | 抗生物質 | |