与那国は遠かった…

(2002、下北半島旅行)

 

9月4日

連休初日。台風が近付いている。出発寸前、ネットでANAのページをチェックしていた旦那、
「あ、欠航だ!」・・・・・。
こうして我々の与那国旅行は散った。
60度の泡盛どなん、海底遺跡、オリオンビール、蒼い海、さようなら。
とりあえず払い戻しの手続きをし(欠航のバヤイ、全て金は返ってくる)これからどうするか会議。2人共、北を目指すということに意見は一致したものの、金との兼合いで中々決まらない。ネットに張り付いてJRのお得キップをみてまわる。寝台特急「北斗星」にのって、札幌→積丹という意見に決まりかかったが、果たしてハルが乗車時間17時間に耐えられるのか?イヤ、無理だろう・・・ということになり、北海道断念。結局、「ふたりの北東北フリーキップ」(往復新幹線、現地指定券特急券B寝台、乗り放題つきで大人一人21000円)に決定。(子供は小学生未満、乗車賃はかかりません。飛行機は大人並に金かかる)ちなみに、我々夫婦は、下北までマイカー(死語)を運転していく根性はありません。

荷物満載のザックから、水着、シュノーケリングセット、ビーチサンダル、浮き輪等を引っ張り出す。・・・・・・むなしい。大人二人は企画疲れでぐったり。ハルは本日どこにも出かけられなくて欲求不満炸裂!


9月5日

自宅→大宮より、やまびこ(E2系)に乗り盛岡まで。(2時間!速い)一時期よりだいぶ電車熱の冷めてしまったハル、憧れだったハズの新幹線に乗っても「まだぁ?まだ着かないの?」連発。(ちなみに、飛行機内や列車内で子供を飽きさせないために、親の使う神経は膨大なのである。)

盛岡にて、E2系とE3系(秋田新幹線こまち)の連結切り離しの瞬間を見る!見る!と大騒ぎし、その後ダッシュしたものの、既に停車中の「スーパーはつかり」に空席はほとんどなし。1席キープし、だっこで座る。彼を飽きさせないために、今回は紙とペンを用意。
おえかきをする→飽きてくる→手遊び唄を歌う→飽きてくる→車内探検→飽きてくる→おやつでごまかす→飽きてくる・・・・・・・母疲れる。

連結に釘付け

下北の付け根、野辺地で列車を降り、レンタカー(1日5000円)にて北上開始。ツリマに乗っている食堂にピットイン。
ほたて丼を食べはじめると、ハル、「キモチわるい・・・」と言い出し、急にゲロる。うひー!3才過ぎてから、乗り物酔いするようになっちまったのよね。(ちなみに赤ん坊は酔いません。)が、子供のすごい所は、ゲロった後すぐに、「おなかすいた・・・」と言いつつ、ホタテフライをペロリと食べてしまうところだ。
尻屋崎

再び車に乗り、尻屋崎へ。放牧されている寒立馬がいたりして風情あり。すると、道路のまん中をのしのし歩いてくる馬の群れ、我々の車にまっすぐに向かってくる。あわてて窓を閉め、ビビる我々。フロントガラス一杯に、馬の顔、顔、顔。
ヒエー、恐いよーーーーと思っているうちに、彼等は「へっ」という顔をして去っていった。
このあと車のまんまえに馬達が!しかしあまりの驚きにシャッター押せず

H3年に廃線になった下北交通大間線の元本州最北端の駅(の跡)に寄りつつ、下風呂温泉のこの日の宿へ。前日、観光案内に電話して紹介してもらった民宿。部屋の窓一面、海(オーシャンビューというやつね)、漁師さんの宿ということで、食事は海の幸、幸、幸。透きとおった色のイカソーメン、激うま。大満足。
普段イカを食べないハルもガツガツ食べたイカソーメン

温泉は公衆浴場へ。(300円)風情あり。よろしい。子連れだと、地元のおばちゃん達が盛んに話し掛けてくれる。が、しかし、何しゃべってるのかマジわかりません。「ここの人じゃないでしょ。どこから来たの?」という質問の意味を理解するのに、「はいっ?」と4回ほど聞き返す。(おばちゃん、ごめん。)おばちゃん同士の会話になると、全く理解不可能。これは・・・韓国語・・・?あれ、やっぱ日本語みたい・・・。うひー!英語のヒアリングの方が10倍理解できるよ。さすが本州さいはて。奥が深い日本列島。

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