女子5000で、日本選手権のすべての競技が終わりました。いつもだと、ゆっくりして、競技場から選手が出るのを見るという楽しみもあるのですが、今日は金沢です。そういうわけにはいきません。競技場を出るとたくさんの人がシャトルバスを並んでいました。
帰りの切符をとっていなかったので、とくに急ぐわけでもなかったけれど、とにかく並んでいたら、わたしのところは、バスに乗れるかどうかかなり微妙なところでした。わたしの後ろに高校生らしき女の子が「どうしてもバスに乗りたい」という感じできていて、わたしは別にこの子に席を譲ってもいいかなと思っていました。こんなふうに思うと、たいていバスに乗れるものです。無欲が一番です。
バスは補助席でしたが、たいして窮屈でなかったです。わたしの後ろに、件の高校生が座ったのですが、この子がちょっと切れてて面白かったです。最初は大人しかったけど、なぜか隣の人に話し掛けて、一方的に話しを始めました。その隣の人というのは、仙台からきているご夫婦で、5〜6年、ずっと日本選手権を観戦されている陸上ファンだそうです。すごーい。1日1便、飛行機が飛んでいるとかです。高校生は、高校の先輩がエントリーしているから観戦にきたようですが、機関銃のように話し続けていました。
金沢は、8日に加賀百万石祭で、すごい人出というハナシ、泊まるところがとれないハナシ、ぼったくり状態のハナシ、自分が受験生というハナシなど、20分ほどの間、ずっと喋っていました。退屈しなくてよかったけど、でも、こんな高校生もいるんやと、納得。
バスは金沢駅について、ようやく高校生から解放されて、帰りの切符を買いました。自販機で指定が買えるのですが、操作がよくわからなくて、近くにいる駅のおねえさんに操作してもらいました。5時38分のサンダーバードの指定席は満席で、次に取れるのは7時38分。2時間待てば座れるけど、2時間待つうちに京都に帰れると思うと、自由席に賭けるしかありませんでした。今週は、東京出張もあるし、仕事もまだ溜めての観戦だったから、少しでも早く家に戻るのがベストと思いました。
自由席特急券と乗車券を買って、ホームへ。加賀百万石祭のためか、とっても人は多いです。ホームでサンダーバードの札の下で待っているおばさんに「5時38分のサンダーバードをお待ちですか」と聞いて、そのおばさんの後ろに並びました。おばさんと話しをしているうちに、どうもその札ではなく、別の札のところに並ばないいけないような気がして、おばさんに「駅員さんに聞いてきます」と言って、その場を離れました。駅員さんはいないけど、どうもわたしたちが並んでいるところは、次のサンダーバードの乗車位置ではないようだったので、また、おばさんのところに戻って、「ここではないみたいですよ」と言って、そこを離れました。でも、もしおばさんの並んでいるところで合っていたら申し訳ないので、「よくわからないですけど。それに間違ってるかもしれませんけど」と、念には念をいれておきました。
しばらくして、富山から到着したサンダーバードは、金沢に入った時点で、すでに立ち席状態でした。これでは仕方ないと諦めつつも、いい場所を確保しようと、通路に出て、とにかく背中をつけてもたれるところを確保しました。でも2時間強。立ったままでは、あまりに過酷でした。でも、いろいろ考えても仕方ないので、あっさりあきらめて、MDを2枚聴けば、京都に着くと、言い聞かしてじっと耐えました。競技場で座りっぱなしやったんやからとか、自分でいろいろ理由をつけて、納得するようにしました。PHSでメールを送って、気を紛らわせたり、とっておいたパンやおにぎりを食べて、気合いを入れて2時間を過ごしました。耐えられないほど辛くはなかったけれど、でもやっぱり座って帰りたかった。時間に縛られるのは、イヤでもやっぱり指定はとっておくべきです。かなり反省。
わたしがお目当てにしている長距離は5000だけでした。わずか14分ほどのレースを観にいったことになります。仕事ゆえ仕方ないけど、でも同じ観るなら前日の1万や3000SCも観たかったと思います。
でも、今回もまたあらためて「陸上っておもしろい」と思いました。自分のもっている力をどんなふうに出していくのか、それはそのときの自分のコンディションにも左右されるし、自分の特性にも関わってくると思います。そのときの自分の調子を見極めて、自分の力をもっとも発揮できたときに、いい結果が得られるのだと思いました。走っている選手をみて、前にいくのか落ちていくのか、その瞬間、瞬間までわかるような観戦ができるようになればいいなと思いました。
今回は、観戦記を書くということを、かなり意識しての観戦でした。純粋に楽しめたのか?とも思いましたが、でも、わたしにとって書くことは自明のことで、わたしが書くことで、少しでも陸上競技に関心をもってもらいたいと、おこがましくもそう思っています。
次はどんな大会の観戦になるかわかりませんが、ビデオの記録に頼るのではなく、自分の目でみてレポートできるように力をつけていきたいと思っています。
素人の書くものなので、いろいろと不備はあるかと思いますが、忌憚のないご意見を聞かせていただければ嬉しいです。