愛すること    詞・曲・歌:辛島美登里

 この曲は、聴くなり悲壮感ひっぱい。こんなに必死で悲壮になってしまうと、かえって引いてしまいます。
 もうおなかいっぱいみたなところはあるんですが、「もいちど 巡り会いたい 生まれ変わったあとも きっと あなたと」というところに着目したいと思います。
 「今度、生まれ変わったら一緒になろうね」のようなことを別れるときに言ったというアイドル歌手の会見があって、なんとなく思っていたけど、でも、「今度、生まれ変わって一緒になる」くらいやったら、生きている今、一緒になったらいいのに!と、いけずなことを思いました。だから別れることに決めているのに、その非情さを自分では認めなくない、直視したくないから、そういう言葉でごまかすのかなぁ。
 過去に別れた彼と逢いたいかなぁと考えると、できれば逢いたくないと思います。一方的に片思いしていた人にはめちゃくちゃ逢いたいですけど。もしそういう人に逢ったら、きっと「あの時、わたし○○さんのこと、好きだったんです」って、絶対言いたい。わたしは言いたいけど、言われるほうは絶対イヤでしょうね。わたしだってもし、言われたらヤダもん。言われる心配しなくてもいいけど。

 でもこの曲は、失恋直後の傷心のときには、ジンときそうです。
 「愛が生まれて そして 息絶えるまで 時間はどれくらい? もいちど 巡り会いたい 生まれ変わったあとも きっとあなたと」っていうサビを聴いてたら、ちょっと落ち着くような気がします。愛は永遠でないし、いつかまた逢えると思ったら、頑張って生きていこうかなって、そう思えるのかもしれません。

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