昨年は何もわからず、とにかくゴール地点の伊勢神宮へいけばなんとかなるだろうという、向こう見ずな観戦をしました。それはそれでいろいろ発見があって、とっても楽しかったのですが、今年は幸運にもスタートをみて、そのあと伊勢神宮まで、車での追いかけ応援をすることができました。
なぜわたしにこんな幸運があったかというと、わたしは陸上ファンということでいろいろなサイトに出入りをしているのですが、その繋がりで大東文化大学を応援されている方々と懇意にさせてもらっていて、今回、車に同乗させていただくことになりました。
陸上ファンというのは、広がりがそれほどないというか、「○○大学を応援している△△さん」という感じで仲良くしているというか、お互いに相手の方の応援しているチームの成績がいいと、「おめでとうございます」をいい合えるような、そういう繋がりができています。
今回わたしは、大東大の「ライトグリーンの襷」という大東太郎さんが個人的に運営されているページを通じて知り合った方々とご一緒させていただきました。
でも、でもです。
ファンというよりも卒業生ですから、ファンとかどうかの前に中大を応援するのは自明のこと。そんなわたしが、大東文化大学のライトグリーン集団に囲まれて、応援できるのだろうか?
うーん、これだけは苦しい!
どうなるんだろう?
白門はライトグリーンの色に染まってしまうのだろうか?
とまぁ、そんな不安と楽しみを交錯させながら、11月3日をむかえたのです。
スタートは名古屋の熱田神宮を8時5分です。始発の新幹線に乗れば7時に名古屋に着いて、名鉄で熱田神宮に行けば、時間としてはギリギリくらいです。ディスカウントショップで新幹線の自由席切符を買ったら約5000円が4500円。うん、500円もおトク、これはいいです。
5時に起床して、おにぎりとスープで朝食を済ませて、自転車で竹田駅へ行きました。まだ暗くて寒くて、今日はどんなお天気になるんだろう?と思いながら。
自由席の空席状況が気になるつつ車窓ごしにみていると、そんなに混んでいる様子もなく(もちろん、ガラガラではない)、席を確保しました。2人がけの席のうちのひとつ。となりの男性は、ひたすら眠っている感じでした。前の台の上に乗っているバッグをみると、ランナーズのマラニックバッグの新バージョンのものでした。たまたま座った席の横の人がランナーなんて、不思議なものです。
名古屋までは40分ほどですから、あっという間に着きました。
新幹線を降りて、名鉄のほうへいかないといけないのですが、どこにも表示がありません。在来線の改札口を出るときに「名鉄に乗りたいんですけど」というと、「まっすぐいって右」と教えてもらえました。どうして、駅構内に案内してくれないんだろう?
名鉄の乗り場がわかったので、切符を買うのですが、全然しらない私鉄の切符を買うのは難しいです。まず現在の駅の場所がわかりません。そしてどの線かもわからないし。で「神宮前」を探して、それが豊橋方面行きということを確認しました。
「豊橋」方面行きのホームにおりたつもりでしたが、どうやら隣のホームらしくて、また移動。神宮前は急行停車駅とわかっていたので、急行に乗ったけど、しらないところで急行に乗るのは、随分と勇気のいることです。ほんとうに神宮前に止まってくれるんやろうかと、不安な気持ちで乗っていました。2つめか3つめの停車駅が「神宮前」でした。改札をでて、表示通りにいくと熱田神宮が見えました。神社のまわりをジョグする学生さんもいて、「ここに違いない」と確信しました。
でも、熱田神宮に入ってからが、長かったのです。
なぜ長かったかというと、どこで待ち合わせをするかということを、わたしがわかっていなかったからです。駐車場なのかスタート地点なのか?わたしは、まず熱田神宮へ行くことしか考えていなかったので、その先のツメができていませんでした。あいかわらず進歩のないわたしです。
熱田神宮の敷地内を通って、賑やかなほうに進みました。だんだんと人が多くなってきて、各大学の関係者がウロウロとしています。「川嶋さんだぁ〜。大崎さんだ〜」と、叫びたいというのを表情には出さずに、今日、ご一緒するライトグリーンのみなさまを探しました。西門の鳥居の横に大東大の選手(村井くん)&付き添いの方(金光くん、松尾くん)がいらっしゃるのは、わかっていましたが、まさかこんなことではないだろうと、勝手に判断して、ウロウロしていました。
今、思い出せば、電話で「選手たちと一緒にいます」ということだったのですが、なぜか鳥居の脇を素通りしてスタート地点へ行って、ここではないとまた勝手に判断して、今度は東門の駐車場を目指してしまいました。とにかく、どこで落ち合うのかがわかってないから、ひたすらウロウロすのみでした。ご一緒する「大東独眼流さん」に電話を入れても、「わたし、熱田にいるんですけど、熱田のどこにいるかわかりません」という、意味のない電話。「スタート地点に西門のほうへくるように」ということだったのですが、なぜか東門の駐車場を目指してしまったワタシ。結局、熱田神宮の東−西ラインを1.5往復してようやく独眼流さんと合流することができました。他にもHPを通じて存じている方もご紹介していただいて、ご挨拶。うーん、これがなかなか緊張するんですよね。掲示板ではとってもおしゃべりな花子ですが、直に会うと全然、ダメなのです。(といっても、結構、しゃべっていた。)
最初にご紹介していただいたのが、カトーさん。たしか5月頃から「ライトグリーン」のページでお目にかかって、関カレハーフの観戦ポイントや6月の健志台の記録会の情報のやりとりをさせていただきました。うちの掲示板にも書き込みにもきていただいていて、熱田からご一緒に応援をというのは、随分と前からお約束していたように思います。ご紹介いただいて「いつもお世話になってます」と言ったかどうか忘れましたがわたしはたいてい、「いつも掲示板にへんなこと書いてすみません」というようなことを言います。わたし、掲示板には好き放題、書いてますから。ネットでやりとりしている方、とくに掲示板を毎日、見たり、見ていただいたりしている方とは、実際に初めて「会う」っての視覚での違和感というのは、全然、ありません。これは結構、不思議です。「想像していた感じと同じ(違う)」ということを感じる前に、「こんにちは〜、いつもありがとうございます」という言葉が先にでてきますから。
そうすると独眼流さんが「あちらに7区を走る野宮くんのご両親がお見えです」と言われたので、「えっ、その方ならたぶん、メールで何度かやりとりをしたことがあります」と言うと、早速にご紹介していただきました。「たぶん、やりとりをしたことがある」というのはほんとうのことで、どうもメールでもなかなか正体をあらわしていただけないのです。
「こちらが『花子のノート』の花子さんです」
「おはようございます、あのぉ、メールありがとうございす」と言ったかどうか、これもよくわかりません。
それにしても「花子のノート」というタイトルは、なんとかならんのかねと思います。でも「ノート」はわたしのページのコンセプトやから、格好悪くても仕方ないんですよね。「花子」は、かなり気に入っているんですけど。
「あのぉ、1次エントリーのときに、メンバ入りおめでとうございますのメールを入れさせていただいたんですけど、返ってきたんです。全日本のメンバ入り、おめでとうございます」というようなことを言ったような。よくお伺いしてみると、アドレスにご本名が入っていて、すぐにバレてしまうので、変更されたとのこと。なるほど。
だって、わたしにもメールいただいたとき送信者のところに「○○(ご本名)」とあって、「うひょー」とPCの前で飛び上がりましたから。(ウソです。飛び上がったのは気持ちだけです。)
駅伝観戦というのは、応援するわたしたちでさえ、なんかドキドキして高揚するものがあるのですが、選手のご両親となるとどんな感じなんでしょうか。高校のときから大きな大会に出られているでしょうから、慣れたものなんでしょうか?いえ、やっぱり大学駅伝となると、また違った思いがあるのではないかなと、想像していました。
スタート地点はとっても静かで、応援団の声、ブラスの音が静けさのなかに響いていました。これが大学駅伝なのかと、実感していました。
「スタートは好きなところで応援していいですよ。中央のところへ行かれたらどうですか」と言ってもらいましたが、中大関係は知っている人いないので、ご一緒せずに、スタートから少し離れた場所を応援ポイントとして探しました。でも、わたし、そのときすでに、「D」マークのライトグリーン旗、もっていたんですよね。「D旗をもって中央を応援する」という支離滅裂状態がここから始まります。でも、わたしには、C旗がありました。ガヤさんに仕入れてもらって後生大事にしている「強くする会」の旗をもっていました。大東大の関係者の方とご一緒するということを、たかさんに伝えたら「C大旗はもっていくように」というお達しで、ディバッグのなかに忍ばせたのでした。(でも長いから、全然、忍ばせたことにはなりません。とっても目立ってました。)
応援ポイントは、他大学が陣取っていないところ、丁度、スポンサーの幟をもっていた人がいて、そこがすいていたので、入らせてもらいました。少し左のほうに大東大の幟が2本あったので、丁度いいかなと思って。
応援は場所とりに限る、というのは12月の高校駅伝のときに身をもって知ったことです。沿道に「ここはわたしが応援するところ」というつもりで立っていないと、いつのまにか後ろに行っていますから。わたしは、高校駅伝のとき1時間以上かけて確保した場所を、一瞬のうちに絶対多数に占領された苦い経験があったのです。
スポンサーの横だったので、ここは大丈夫と思っていたら、左側の大東大の応援団がだんだんと増えてきました。「丁度いい」というところから、だんだんと「あれ?」となっていて、やがて「あらまぁ」となりました。大東大応援団は、横断幕をわたしの前にかけて、そのうち「これ、もっていただけますか」ということで、幟をもつハメになったのです。
うーん、でも、なんか幟っていいねぇ。いかにもこれから戦いますって、そんな気持ちになってきます。でも、観戦するには、幟は実はジャマなんです。だって、幟で選手がみえないから。そんなんで、幟の横からぐっと顔を出してスタートを待ちました。
1区、中大は3年の岡本くん。横の大東大応援団が村井くんの名前を呼ぶなか、わたしは「おかもとくーん」と大きな声で応援しました。
1区のランナーが揃ってスタートしました。このあとどんなレースになるのか、不安と期待でいっぱいの1区のスタートでした。