6区(12.3キロ)

 5区のランナーは車のなかからだけの応援になりましたが、6区はランナーを抜きつ抜かれつしながら、何度も応援することができました。
 大東印の応援隊5人は、チームの快走でとっても元気なのに対して、「強いはずなんだけど、大丈夫なんだろうか。出雲のときのようなことを覚悟しないといけないんだろうか」とふと考えることもあって、今ひとつ盛り上りに欠けるワタシ。この頃から、だんだんと自分が謙虚になっていくのがわかりました。(謙虚というより気弱かもしれません。)
 これまでと同じく後ろから追いかけていくので、特徴のある色のユニホームなら間違いがないのですが(つまり、大東大は絶対に間違えないって!)、中大は白。前からだと「C」マークや襷の色でわかりますが、後ろだとよくわかりません。
 わりと後ろのほうに白いユニホームが見えて、一瞬「えっ、あれ、うち、えっ、こんなにうしろのほう?」と思って、心臓バクバクしたけれど、それは白のユニホームの他大学とわかって、ホッとするということもありました。(もう、ほんとに気弱になっているんやから。)
 6区は大東大が4年の田上くん、中央が3年の原田くんです。
 「原田くんって、すっごい強い選手やけど、知ってるー?」という調子で、独眼流さんに対して、花子の選手解説が始まるのです。
 「原田くんはね、去年のインカレハーフ4位、箱根は9区2位、今年のインカレハーフは3位なんですよ。めちゃくちゃロードに強いんですよ。すごいんですよ。でもね、出雲では17位で、ケガでもされたのではないかと心配したんですけど、大丈夫みたい。今日、走ってることがとっても嬉しいんですよ」と、一応、語りかけているつもりですが、ほとんど花子の自己満足解説になっているのです。

 原田くんを抜くときに、「原田くーん」と応援して、そのあと早稲田の中尾くん、東洋の岩田くん、大東の田上くんの4位集団の応援をしていきます。
 で、なぜか早稲田の中尾くんが「ちらっ」と何度も車のほうを見られて、「あれぇぇぇぇ」とちょっと焦ってしまいました。中尾くんは西脇工業出身。もう忘れませんよ、都大路の1区。めちゃくちゃ強かったから。当時は藤原くんよりも、注目度いっぱいだったように思います。早稲田に入られて、故障が多く高校時代のときほどのご活躍がなかったので、今、こうやって伊勢路を走られている姿を見るのは嬉しいです。
 「がんばれ〜」と声をかけると、独眼流さんが「ここのチームが頑張ったら、シード落ちですよ」と。
 これはきっと大東大はシードは大丈夫っていう余裕の言葉?
 いやぁ、でも、やっぱり中尾くんは応援したくなるなぁ。中大のシード落ちは絶対にイヤだけど。

 中大の話題ばかりですみません。
 大東大は4年の田上くんです。4位をキープしながらの走りはさすがです。(出雲は走られなかったのでしたっけ? あれ、どうだったかな。去年の青東に出てられたので、お名前はよく存じていました。あれ、なんか記憶あいまいで、間違ったこと書いてたらごめんなさい。)車の中からの応援のときも、キリリと前を見られて果敢に走られているように見えました。

 6区は区間のどの位置かわかりませんが1度、車を降りて応援することができました。
 それにしてもやっぱり原田くん、白すぎ。わたしも白くて、小学校のときなんかプールに入っていたら「白人がいる」と言われるたくらいですが、原田くんには完敗。色白の陸上選手って、でもやっぱり強そう。(意味不明)
 「原田くんなら絶対、大丈夫」とそんな気持ちをこめて「原田くん、ファイト!」と応援。
 原田くんは、涼しそうに颯爽と走っていきました。
 同行の女子大生くんたちも、「あの人、全然、汗かいてない」とコメントありでした。
 

全日本大学駅伝('02.11.3)

5区という区間(おまけ)

 5区を制したのは、日大の藤井くんでした。(34分31秒)区間2位の駒大の佐藤くんが35分25秒ですから、54秒差。3位の中大の中村くんが35分46秒と、そのあとの選手とはあまり大きな差がないので、やはり藤井くんの速さが際立っています。

「309」では中村くんの走りを次のように書かれています。

彼もデビュー戦でしたが、やはり大牟田。臨機応変に対処してくれました。(略)
本人の反省としては、
終盤手前で一気に前と差が詰まったところがあったけど、残り距離を考えたら、バテてしまいそうで追えなかった。最後は少し離されてしまい、駅伝でやってはいけない走りをした。
という事でした。1年生でそこまで考えれるのは、中村だけだと思います。1年生で区間3位だったのに、少しも浮かれないのはさすがです。(略)

 終盤手前での前との差とうのは、おそらく早稲田、大東、東洋の3校だと思われます。最初は順大、第一工の選手と一緒で、そこから抜けて、さらに前を狙おうかという走り、区間3位というのは立派だと思います。そして、池上くんが書かれているように、「少しも浮かれない」という姿勢もすばらしいです。
 デビュー戦での見事は走り、とっても嬉しいです。

次へ