36.2キロの関門を5分前に通過しました。あとゴールまでは6キロ、残り時間は50分でした。ということはキロ8分までは大丈夫ということです。でも、今はすでにキロ7分を越えているので、8分に落ちてしまうのは間もなくのことのようだったので、まだまだ気を抜けません。
でも、ここまで関門、関門でずっと気を張っていたので、もう最後までいくしかないし、脚の状態からすれば、あと1時間くらいは動いてくれそうだったので、ちょっと気を抜いて少し歩きました。ちょとプレッシャーから解放されたみたいで、ほっとしました。でも、一旦、歩いて楽を覚えると、もう走れなくなるので、やっぱり頑張って走ることにしました。といっても、だんだんと脚の動きが悪くなっているのは、実感できました。
1キロごとの距離表示をみながら、キロ8分を越えないことだけを目標に前に進みました。
30キロのところでも「あきらめたときが、スタート」という横断幕に力づけられたけど、その横断幕を最後の最後で見て、また元気が出てきました。わたしはまだ、あきらめていない。あきらめたときに、もう1度スタートの気持ちをもてばいいから、そのときまで頑張ろうと言い聞かせました。
39キロを越えたら、あと3キロの距離表示がされます。つまり39キロの表示があて、195メートル行ったら、あと3キロ、40キロの表示があって、また少ししたらあと2キロの表示と、2段階の表示になるのですが、これまた親切なようで親切でなくて、195メートルの長いこと!約200メートルですから、まだ5分の1かという感じです。とはいえ、ギリギリでも時間内完走が見えてきたので、ちょっとは元気になってきました。
あと2キロくらいになると、「あー、もう終わってしまうのかな」という気持ちに変わってきました。脚が5時間もつかどうか心配だったけれども、なんとかもってくれました。こんなに長いことかけて走って何やってるのかって言われるかもしれないけれど、わたしの2月の激務のことを考えたら、十分すぎました。わたしのもっている力を最大限発揮できたと思います。そのときのわたしの力では時間内完走は無理だったけれど、考えて考えて、自分の力を5時間分に分散するようにして、1歩1歩、前に進んで、完走が見えてきました。120%の力が発揮できた結果なので、タイムは悪くてもわたしには十分、満足できる結果でした。
あと1キロを切って、走っていると、去年のことを思い出しました。去年は、ゴールのところの最後に曲がるところでスポックさんに写真をとってもらったので、その場所へ行くまでに、思いっきり笑顔を作っておかなければとニコニコする準備をしていたら、突然、「花子さーん、お疲れさまー」とスポックさんがカメラを構えていました。
「えっ、わたしまだ笑顔、作る前なんやけど、ちょっと、そんなフェイントあり!!!!」状態。さすがスポックさん、神出鬼没です。
35キロから40キロまでは37分20秒。気をちょっと抜いた分、遅くなっています。グロスは4時間38分。40キロを越えて、ようやく歩いてもゴールできる(キロ10分でも大丈夫)ところまできました。
最後の2.195キロは17分17秒。ちょっとかかりすぎです。
最終結果は4時間55分43秒。関門4分前にゴールすることができました。ネットタイムは4時間49分51秒でした。
まだまだ終わってから、帰るまでいろんなことが起ったのですが、またの機会に書くことにします。
何が起ったかというと、
更衣室に帰って携帯をみたら、「藤原くん、おめでとう」のメールが入りまくっていたこと。
帰りは、スポック宇宙船号に乱入したために、とっても狭い思いをさせてしまいながらも、とっても楽しい道中だったこと。新三田でJRの快速に乗ったら、ランナーが通路にたくさんころがっていたこと、などなど、最後まで楽しい1日になりました。
完走できてとっても嬉しいです。
ほんとはもっと余裕をもって走りたいし、自己記録には程遠い走りしかできていません。
これからどんなふうに走っていくのか、ちょっと考えてみないといけないなと、思いました。
今シーズンの最初で最後のフルマラソンは終わりました。せめて篠山は完走できる力はつけておきたいと思います。
また来年。今度こそ猪汁食べたいです。
とりあえず、終わりです。