男子54回 女子15回

全国高等学校駅伝競走大会 (2003年12月23日)

 今年も観戦してきました。
 全体のレースの流れは、テレビをみていたほうがよくわかるので、何も書くことはないようなんですが、23日の観戦がどんなふうだったかを書いておきます。多分にわたしの好みが反映される内容になると思うので、そのへんはご理解いただければと思います。

 さて、今回の観戦の目的です。女子は、須磨学園と県立西宮の応援、福岡、筑紫の野原さんの応援、三重の神戸高校の応援。男子はは西脇工業の応援と中大に進学が決まっている佐久長聖の上野くん、四日市工業の福田くん、加田くん、倉敷の大上くんの応援を中心に考えました。

 例年は、男子中心で1区と7区の応援だけだったけれど、中大進学予定の選手が3,4区を走るので、1区と国際会館の折り返しあたりで、3区、4区を観戦することにしました。1区から3,4区への移動は大丈夫だけれども、そのあともう1度、どこかで応援するというのは不可能ではないけど、難しそうだったので、今回はアンカーをあきらめて、前半中心の応援をすることにしました。

(女子)
 女子のスタートは10時20分なので、西大路四条(西院)に10時頃に着いているようにと9時に家をでました。当日のエントリーがネットに出ていたので、男子は、7ページ全部、印刷して女子は注目チームのエントリーを手書きしてと、朝はかなりバタバタとしました。それにしてもNHKのサイト、事前の選手紹介と区間エントリーのところがとてもややこしかったです。ネットでも、何人か間違っている人がいたけど、あれは間違っても仕方ないでしょう。
 エントリー表と毎日新聞に入っている通過予定時間を書いた用紙、陸マガの観戦ガイドをもって、まずは京阪で四条まで行きました。四条の階段を上って改札にむかっていたら、あらなんと見慣れたジャージが。西脇工業の子が3人ほど電車に乗ろうとしていました。あれ、なんでこんなところにいるんだろう、こんなところから電車乗ってどこへ行くんだろう、と別にわたしが考えなくていいけど、考えてしまいました。で、自分なりに出した結論は、京阪で出町へでて、叡山電車にのって3区、4区あたりに行くのではないか、ということにしました。べつにどうでもいいんですが、なんか朝は女子、女子と思っていたので、意外な気がしたんです。
 京阪の四条から四条大橋で鴨川を渡って阪急電車に乗り換えです。急行に乗って3つ目が西院で、もうひとついくと西京極になります。電車のなかは、3分の1くらいが駅伝をみに行こうという人のようで、実際、西院のホームは、そこそこ混雑していました。時間は十分あったので、まずは駅でトイレへ。そとでの観戦は、トイレがかなり問題になりますかた、とにかくいけるときには並んででも行っておくのがいいはずです。
 西院の改札を出ると、そこはもう駅伝一色でした。いきなり県立西宮を応援する人たちに遭遇しました。西院から北上して、適当なところで観戦位置を確保するつもりでした。西大路通りを渡って、四条通りを渡ってとしたら、ふと気づいて、わたしが行こうとしているのは選手が通るほうの道ではありませんでした。それでまた四条通りを渡ってと、3回も交差点を横断して選手が通る西大路通りの北行き車線へ着きました。ちゃんといけば1回の横断で済むのに。そういえば、京都シティハーフのときも同じ間違いをしてしまったことがあって、そのときは、わたしひとりでなくて、申し訳なかったことを思い出しました。駅伝の応援は、通過する道路を要チェックです。
 そんなふうに無駄な動きをしても時間が十分にあるので、それもまたよしで、北上しようと前に進んだら、わたしの足の下に「沼津西」の幟が! 沼津西の「沼」という字をしっかり踏んずけてしまっています。踏まれたほうにしたら「何すんねん」でしょうが、踏んだわたしも「何すんねん」です。幟をもっていた人が携帯電話をしていて、幟が倒れてしまったということで、踏んだわたしにとっては不可抗力なんですが、でも、あまりにも縁起悪いというか申し訳ないです。「沼津西」頑張ってください、応援します。と、ほんまに何が起こるかわかりません。
 気をとりなおして、西大路通りを北上です。そのとき携帯ラジオは必需品。ラジオ中継を聴きながらレースの様子をうかがいつつ応援します。さて、どこで応援するかいろいろと考えて、中継所近く、つまりラストのところで観ることにしました。理由は、そこまでゆっくり歩いても十分、間に合うことと、ラストだとランナーが集団ということはないので、ひとりひとりに声がかけれると思ったからです。西大路通りは、応援の人でいっぱいというほどでもなかったけど、だいたいが各校の応援隊の人たちが選手を待っています。また、沿道には京都の高校の陸上部員たちが、ボランティアで立っていました。1区の後半は近所の「府立桃山高校」の陸上部員で、ふだんわたしが練習している北堀公園でもよく顔をあわす子たちです。心の中で、「頑張ってねー」とエールを送りながら、さらに北上していきました。
 
(1区)
 1区は後半に上りがあって、ここの走りがポイントといいますが、自分で歩いてみると、その感覚がよくわかります。たしかにしっかり上っています。この坂で差が出る、というのは箱根の5区を縮小したような感じでしょうか。急に上ったあと、すこし緩やかな上りで、中継所になります。
 中継所だと2区のランナーが見れるというのもあるのですが、中継所のところは最近、結構、大きく立ち入り禁止地域にしてしまうので、あまり近づくのはよくないと思って、ラスト300ないし500くらいのところで待機することにしました。中継では、岡山の興譲館の新谷(にいや)さんが飛び出しているとのこと。留学生がトップという例年のパターンとは違うようです。留学生、たしか3人くらいいるはずなのに、意外な展開です。とはいえ、男子と違って女子は、留学生との差はそれほど大きくなかったので、この展開もわからないでもないけど、でも、飛び出しているのが野原さんではなくて、新谷さんというのがびっくりでした。新谷さん、そして須磨の勝又さん、県西の中村さん、そして野原さんは遅れている様子です。途中から上体の動きが大きくなってとても苦しそうということでした。心の中で野原さん頑張って、と思いつつ、ランナーを待ちました。
 さて、いつものように場所確保の鉄則で、必ず木や電柱の横に立つことを守って、観戦位置を決めました。木や電柱があれば、そこさえ離れなければ、後ろに追いやられることはないのです。もし何もないところにひとりで立っていたら、まわりから囲まれて後ろに追いやられるということをこれまで何度か経験していますから、これだけは守ります。
 最初にみえたのが新谷さん。「新谷さん、ファイトー」と普通に言って、次は、かなり大きな声で「勝又さん、ファイトー」。中村さん、ごめんなさい、声、かけられませんでした。勝又さん、なかなかいい感じです。そして、そのあとの集団のなかに、襷をすでにとって、苦しさで顔がいがんでいるにもかかわらず、必死で前へ進む野原さんが見えました。「野原さーん」と声をかけたものの、その必死さに涙が出そうになりました。あと少し、もう少しで中継所だから、頑張ってーと思っていました。
 その感に半分以上のランナーは通りすぎてしまって、不特定に「頑張ってー」「ラスト」「ファイト」と、声をかけていくと、神戸高校のユニホームがみえました。「りえさん ファイトー」と声をかけたけど、きっと、突然、名前を呼ばれて、びっくりされたのではないかなぁ。でも、せっかく名前、わかっているのだから、お名前、呼ばせてもらったけど。写真ではみていて、とってもキレイな方とは思っていたけど、実物はさらに美しい方でした。順位のほうは後ろのほうでしたが、しっかりと走ってられました。1区の最終ランナーを見送って、今度は、アンカーの5区のランナーをみるために、Uターンです。西大路通りを反対側に回って南下していきました。

(5区)
 西大路通りを少し南下していくと第4中継所がありましたが、まだ立ち入り禁止のロープはなくて、待機している選手と付き添いの子をみることができました。あまり、ジロジロみるのは申し訳ないので、そこも通りすぎて円町(西大路丸太町)も過ぎて、JRさがの線の高架を越えたところでみることにしました。あまりさがってしまうと、次の男子の観戦場所までの移動をあせらないといけないかもと思ったからです。またまた観戦場所の確保で、木と植え込みの間にとてもいい場所をみつけました。ここだったら、植え込みがあるので、回りを人が囲む心配もありません。そこで中継を聴きながら、ランナーを待ちました。
 そこでまた、問題が発生しました。わたしは、左に木、まわりには植え込みという場所を確保したのですが、わたしの横に割り込む気があれば、割り込むことも可能なのです。そうして心配していたら、案の定、自転車に乗ったおばちゃんが、止まってカメラを出しはじめました。入れるものなら、わたしの横に入ってやろうという意気込みです。でも、わたしはここの場所を確保するために、何分も前から待っているのに、自転車で突然きたおばちゃんに譲るわけにはいきません。まして、わたしの右に入られたら、最悪です。
 わたしは、この場所には絶対に入らせないという決意で、その場所にはもう誰も入る余裕がないことを主張しました。足を少し広げて、手も左右にちょっと広げる感じ。「もうここは、いっぱいよ!」ということを身体全体で表現しました。その甲斐あって、おばちゃんに占領されることはありませんでした。

 レース経過はラジオを聴いているので、だいたい把握できていました。須磨学園が2区でトップにたって、3区、4区のランナーもつねにトップで危なげなく走っているということ。それと対照に筑紫女学園は、連覇は絶望的という実況でした。あと諫早と立命館宇治、そして県西も頑張っているようでした。
 中継所からあまり離れていないところにいたので、中継のときに校名とランナーの名前を言ってくれるので、次に誰がくるのかあらかじめわかっていたので、とても応援しやすかったです。まずは須磨の脇田さんに「脇田さんファイトー」と声をかけました。諫早、立命館宇治、県西と続いているようで、ひとりひとりのランナーを応援して、そして筑紫の稲富さんには、直接、お名前を呼ぶことができました。
 ラジオからは、脇田さんの走りを絶賛する言葉がたくさん聞かれました。もう優勝が間違いないことも確信して、余裕の応援ができました。
 ランナーを見送ったら、もうあとは中継を聴くだけで、今度は男子の観戦のために、また、コースを北上しながら、女子の結果をワクワクとしながら聞いていました。
 わたしが見たところでは、県西は6位くらいだったように思うので、3位に浮上したとの実況にはびっくりしました。須磨学園の優勝は、もうしっかり確信していたけど、県西がトラックで、追いかけているようで、俄然、力が入ります。「県西、頑張れ、県西、頑張れ」と心のなかで叫びながらラジオに聞き入っていました。
 須磨学園の優勝だけでも嬉しいのに、県西もいいところへいっています。兵庫県民でよかったなぁと思うひとときでした。(今は兵庫でなく京都府民ですが。)
 あと気になっていた三重の神戸高校は、40位くらいでずっと最終区までいったようです。
 それからもうひとつ中津商業。家高くんの妹さんが2区を走られています。2区の中継所近くに行って応援したいというのもあったのですが、中継所での応援は、ごちゃごちゃっとなるので断念しました。中津商業は10位ということで立派な成績だと思います。走っている選手はどの選手も応援したいけど、こうやって、何かのかかわりでさらに応援できるのは、とっても楽しいことです。
 それで今朝までは縁もゆかりもなかった沼津西高校もしっかり応援してきました。

 さて、女子が終わり、次は男子です。
 烏丸紫明を目指して、歩いていきます。

花子のノート
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男子
結果はNHKのサイトで