W観戦 (女子1万)

 レースが始まる頃から、突然、雨が降ってきた。女子1万のレースにあわせたようなタイミングのよさ?を恨めしく思う。記録を狙う選手には辛いのかもしれない。短距離やフィールド競技では風速が考慮されるが、長距離種目も風や湿度など影響すると思われるが、記録には反映されないのだろう。考慮しないほうがいいと思うけれども、あまりのタイミングのいい降雨に雷にそう感じてしまった。
 レースは高橋千恵美選手が引っ張るかたちで始まった。彼女の積極的な走りはみていて気持ちがいい。藤永選手、田中選手など前のほうには「実力者」が揃う。弘山選手が10番目くらいで、射程距離という感じ。山口選手がわりとはやい段階で遅れ始めた。「有名」選手が遅れるのは、どうしても注目されてしまう。シドニー後、今後、彼女はどういうレースに出場していくのだろうか。弘山選手は、マスコミでとりあげられているが、山口選手についてはほとんど情報がない。
 レースが大きく動いたのは後半だった。「優勝候補」といわれる選手が次々と遅れ始めるところを野口選手が前にでてきた。最近、よく聞く名前で、「やっぱり」という感じ。続いて、小崎選手、岡本選手が出てきた。この両選手は兵庫リレカでも終始、いい位置で走っていた。野口選手のロングスパートでこのまま先頭でゴールするのかと思われたが、ラスト1周になって、さらにデッドヒートが続いた。野口選手を小崎選手が追い、小崎選手が先頭にいこうとしたところを岡本選手が追うというかたちで、第4コーナーのところでは、「小競り合い」と思えるような壮絶な様子だった。そして最後の直線では、岡本選手がトップでついで小崎選手のノーリツの選手が1位、2位、野口選手は3位でゴールした。3位までがA標準の32分を切る、すばらしいレースだった。

X おわりに

 女子1万が終わって、雨の中、帰路についた。ガヤさんとぬまっちさんとは大江戸線で別れ、わたしは千駄ヶ谷までの道程を楽しんだ。また国立競技場へ観戦にくることはあるのかな、そういう機会があればいいのになと思いながら。千駄ヶ谷駅で新幹線の指定をとろうとしたら、かなり遅い時間のしかなくて、仕方なく自由席を待つことにした。指定というのは、必ずその時間に乗れるけれども、その時間に拘束されるということもある。余裕をもちすぎると、時間をもてあそぶことになるし、ギリギリだと落ち着かない。こういう折り合いがわたしは苦手だ。東京駅で並んだため、買い物もほとんどできなかった。お腹も減っていたので辛かった。ホームで「シンデレラ・エキスプレス」状態の人がいて、ヒマだから「この人たちは、どういう関係なのかな」と考えていた。でも遠距離恋愛なんで、絶対ヤダとも思った。
 かなり時間はロスしたけれど、京都まで座って帰れた。半分以上、眠っていたので、空腹もそれほど感じずにいれた。

 いろいろあったけど、観戦しにきてよかったと思う。
 頑張ってる選手をみると、「わたしも頑張ろう」と思う。走ることだけでなく、いろんなことを。
 こういうことが、走ることだけでなく、自分の生活のモチベーションになるように思う。

 のりぃけさん、姫さん、お会いできて嬉しかったです。
 ガヤさん、ぬまっちさん、一緒に本田技研を応援できました。
 ぬまっちさんは写真をいっぱい撮っていただきました。ありがとう。
 ひとりでも十分に楽しめたかもしれませんが、みなさんにお会いできて楽しい観戦になりました。
 ありがとうございます。(了)

花子のノート
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