「私と小嶋さん」

 小嶋さんは私の2つ年上の先輩だった。私が中大に入った時は、山登りのスペシャリスト尾方さんしか知らず、「小嶋」の「こ」の字も聞いたこともなかった。
 小嶋さんが私の脳に強烈にインプットさせられたのは、入学してすぐの関東インカレ。1500mで劇的な優勝を遂げたのだ。今でも覚えている。ラスト400m。小嶋さんはそこでスパート。明らかに無謀な作戦。しかし誰もついていけない。そのままゴール。誰もが予想していなかった結果に中大応援陣は狂ったように盛り上った。
 それから小嶋さんを見る目が変わった。中大のエースだと思うようになった。おそらく部員全員がそう思ったであろう。小嶋さんもそれから「自分がエースだ」って意識をもったように思う。ふんいきが変わった。
 私が小嶋さんとはじめてたくさn話したのは、北海道の夏合宿。「一緒に走りませんか?」と誘い、一緒に2時間ジョグをした。いろいろな話を聞き、聞いてもらった。小嶋さんのいいところは「人の話を真剣に聞いてくれるところ」。だから小嶋さんの周りには人が集まる。
 夏合宿が終わり、部屋替えが行われた。私は幸運にも小嶋さんと同じ部屋になった。当時4年の小林さん(現本田技研)もいっしょで、小林さんが怖い分、小嶋さんがやさしいからちょうどバランスとれてるな……と思った。
 ちょうどこの部屋の時に、私が先輩たちに理不尽な理由で説教を受けた。私も異議申し立てをしたが聞いてくれない。体育会系によくあることである。ほんとに悔しくてベットで声を出して泣いてしまった。そのとき、ゆいいつ私に声をかけてきてくれたのが小嶋さんだった。「fuji〜……あいつら(先輩たち)嫌いになっても良いけど、陸上を嫌いになるなよ……」とやさしい言葉をいただいた。そのやさしさに涙してしまい、小嶋さんに救われた気がした。小嶋さんは走りだけでなく、こいいう人柄の良さで中大を引っ張っていってた。
 スポーツの強い人は人格ができていない人が多い。いばったり、調子に乗ったり、自分より弱い人をバカにしたり……。小嶋さんにはそれがなかった。だから皆、尊敬していた。酒の席などでは皆、注ぎに行き、人気者だった。
 書こうを思ったらまだかけるけど、長くなるからこの辺で……。
 これからも小嶋さんを応援していきたいです。
 フレ〜フレ〜こ・じ・ま★

*fujiさんがステキな文章を寄せてくださいました。(8月18日)

花子のノート
daisuke 1

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