2区                                     全日本大学駅伝トップへ  花子のノート

2区は弥冨から四日市までの13.2キロです。
どの区間をエース区間かというと、最長の8区ということになるかもしれないですが、2区にも力のある選手がエントリーされています。
早稲田は竹澤くん、順大は松岡くん、東海は佐藤くんですから、2区で前へという思惑なんでしょう。
中大だって徳地くんで追いかけていくぞ!という感じですから。

トップ日大と駒大は1分13秒差、順天堂は1分35秒差、早稲田は1分39秒差です。
中大は2分2秒を追いかけていくことになります。

ダニエルくんでトップにたった日大は、「先行するチームが有利」という駅伝のセオリーに添って快走するはずでした。2区を走るのがキャプテン阿久津くんで29分3秒と実力は十分。
ところが、先行する有利さを活かしきれない走りになってしまいました。
2分差という読みがはずれたのか、後から追ってくる選手の実力を考えると気持ちが固くなってしまったのか、日大にすれば、まさか2区でという展開だったでしょう。

レース展開

襷が渡ってすぐ、600メートルくらいで、竹澤くんは3校(広経大、第一工大、日体大)抜いて4位の松岡くん(順大)と並走して5位になります。
阿久津くん(日大)、宇賀地くん(駒大)、辻くん(広経大)、松岡くん(順大)、竹澤くん(早大)の順です。
竹澤くんは最初の1キロを2分37秒で入っています。

佐藤悠基くんも襷をもらってすぐに前の大東の佐藤匠くんを抜いて、12位から11位に上げます。
ただ佐藤くんは最初の1キロ2分55秒と、佐藤くんにしてはゆっくりとした入りのようでした。

トップの阿久津くんは1キロ2分53秒と、悪くないペースで、2位の宇賀地くんとの差も2.5キロ地点では1分10秒でした。
2キロすぎには、竹澤くんと松岡くんが広経大の辻くんを抜いて、3位、4位になります。
さらに木曽川大橋あたりで、宇賀地くんに追いついて3人が並走します。
この並走は、結局、最後まで続いたことになります。

長島のポイント(20.2キロ)では、阿久津くんと宇賀地くん、竹澤くん、松岡くんの差は約1分。
次の佐藤くん(東海大)、日体大(森くん)、中野くん(第一工大)とは1分15秒の差でした。
その後ろに篠藤(中学大)、久野くん(拓大)、徳地くん(中大)、佐藤くん(大東大)の順です。

駒大、早大、順大が三つ巴で先行する日大を追うという、テレビ的にはかなり面白い展開のようでした。
徳地くんはテレビにはほとんど映らず、どういう走りをしているのかさっぱりわからず、ただただ不安に思っていました。
駒大、早大、順大と東海の差は6.7キロ地点で23秒でした。
東海ここで少しでも駒大との差を縮めなければならない状況です。

8.5キロで阿久津くんと後の3校は41秒差になります。
そして、東海の佐藤くんは、並走する森くん、中野くん、そして追いついてきた篠藤くんと4人になりますが、だんだんとその集団から下がっていき、9キロすぎでは、3人から離れてしまいます。

10キロで阿久津くんと後の差は30秒になります。
解説の徳本くんによれば、8キロくらいから阿久津くんの様子がおかしかったということです。
それが10キロをすぎてさらにきつくなったようです。
映像でも、進まない身体をなんとか前へという気力が伝わってきます。

11キロでずっと並走していた3校のうち宇賀地くんがスパートしますが、松岡くんも竹澤くんもつきます。
そして11.5キロで8秒差になります。

その後ろの集団にも変化があって、一旦、下がった佐藤くんですが、再び前の森くん、中野くん、篠藤くんにつき、さらに追い抜いていきます。

12キロで宇賀地くん、松岡くん、竹澤くんが阿久津くんを抜きます。
13キロで松岡くんがスパートします。
竹澤くんもスパートして、3人の熾烈な争いになりますが、やはり余裕があるとみえた竹澤くんが最後の最後は先行しました。
竹澤くんは37分42秒で区間記録を3秒縮めて区間新記録です。
2位は6秒差で松岡くん、3位は18秒差で佐藤悠基くんでした。

通過順位は、早稲田、駒沢、順天堂、22秒差で日本大、39秒差で東海、日体、第一工業大、1分23秒差で中大は9位と、1区より30秒詰めます。、10位は拓殖大、11位は大東文化大、12位は山梨学院大でした。
徳地くんは38分47で区間8位。トップの竹澤くんとは1分10秒差でした。
大東文化大は佐藤匠くん。徳地くん、久野くん、篠藤くんに抜かれて順位を落としました。
12位の山梨学院大は、市尼出身の1年生の高瀬くんでした。

2区の選手は、一度、車で追い越したときに一瞬、見えただけだったこともあり、また、放送も日大を追う早稲田、順天堂、駒沢の集団、それから佐藤くんが中心で、後のほうはどうなっているのかほとんどわからず、順位もシード圏外ということもあり、ひたすら暗くなっているわたしでした。
さらに同乗させていただいている大東大の応援団も、1区の流れを活かしきれていないようで、同じく暗かったです。
大東大は、昨年も2区がよくなかったということで、「また」みたいな雰囲気になりました。


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3区

3区は9.5キロという短い区間。
結果的には3区で駒大の池田くんが抜けて、「勝負あり」となりました。
そして、この短い区間の走りに結果が左右された大学もあったと思います。

第2中継所すぎてすぐのとことで、車を降りて応援。
襷をもらってすぐなので、選手の表情がどうなのか、そういうことはほとんどわかりません。
襷をもらってすぐの今の表情がその後、どうなっているのか、そういう楽しみ、期待があります。
中大は森誠則(とものり)くん、昨年の4年生にも森くんがいたので、もりともくんです。

襷をもらって、さぁ前へ、選手の緊張した表情に、みているわたしも力が入ります。


レース展開

先頭は、駒大の池田くん、早稲田の中島くん、順天堂の関戸くんです。
この3校が並走ということは、テレビ的にもかなり気をひくものだと思います。
この3人のなかで引っ張るのは池田くんです。

2.5キロまで池田くんが引っ張る感じで3人が並走。キロ2分53秒くらいです。
5キロで池田くんが前に出て、早稲田が遅れ、さらに順天堂が遅れます。
池田くんは3キロで1度、スパートしかけたのですが、抜けきれなかったようです。
1キロは2分53秒ペースだったので、直近で28分37秒を出した池田くんにとっては、余裕のあるペースだったのでしょう。

順位は駒大、早稲田、順天堂、日大、東海、日体、第一工、中央学、中大、拓大の順です。

池田くんがスパートして2キロの7キロでは、2位の中島くんとは21秒差になっていました。
さらに9キロでは28秒と、池田くん、どんどん前へ行きます。

8.6キロで日大と順天堂が並びました。
順天堂は、最終的には、後の東海などにも追い付かれそうになりました。

トップは駒大で2位の早稲田とは50秒差をつけました。
6位の東海とは1分06秒。
結果的にはここで勝負あったことになってしまったのですが、東海大にしてみれば、「まだまだ」だったはずだと思います。

中大の森くんは、拓殖の樋本くんと並走するような形になりましたが、それがよかったのか区間3位。
ただ、画面では樋本くんに追いつかれて抜かれたような感じに映ったので、記録をみて意外な感じがしました。

大東大の中村くんは、途中、お腹を押さえるなどして、不調な感じでした。
11位と順位は変わらないものの、2区では1分近くはなれていた城西大に追いつかれてしまいました。
このあとの久保くん、そして最終区の佐々木くんへどう繋ぐのかです。

第一工業大が7位。
1区の留学生の力が大きいとはいえ、2区の中野くん、3区の厚地くんが関東の選手の臆することなくしっかり走っています。

3区でも日体大の野口くん、東海大の吉田くんとも、駒大の池田くんには及びませんが、樋本くん、森くんと秒差の区間4位、5位。
最終区にそれぞれ北村くん、伊達くんがいるという点では同じです。

中大は3区で9位。トップと1分50秒差。
2位の早稲田とは1分差。
いくら上野くんといえども4区で2位にまで順位をあげてしまうなんて、思ってもいませんでした。


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