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update 2002年5月11日
by Tamura Tadasi
<希望号回航 航海記No2>
博多湾→三河湾 2002/4/27-2002/5/7
第3レグ | 2002/5/1 ・ (2) 5/2 |
小豆島 坂手港 田ノ浦漁港→鳴門海峡→紀伊水道→熊野灘→那智 勝浦港 |
休息日 | 2002/5/3 | 那智 勝浦港 |
第4レグ | 2002/5/4 | 那智 勝浦港→五ヶ所湾 田曽浦漁港 |
第5レグ | 2002/5/5 | 五ヶ所湾 田曽浦漁港→鳥羽 生浦湾 民宿「海香」 |
第6レグ | 2002/5/6 | 鳥羽 生浦湾 民宿「海香」→三河湾 蒲郡 ラグナマリーナ |
■ 第3レグ 5/1・5/2 | |||||||||||||||||||||||
小豆島 坂手港 田ノ浦漁港→鳴門海峡→紀伊水道→熊野灘→那智 勝浦港 | 参加者:Hiratuka・Suga・Ootani・Onodera・Tamura | ||||||||||||||||||||||
■ 5/1(水) 5:00 起床。 天気は...曇り、雨がポツポツと降っています。まずはモーニングコーヒー& 朝の御勤め、そして、パン・ヨーグルト 各自好みで朝食。 7:00 出港準備中、急に雨脚が強くなり、土砂降り! 小豆島 坂手港 田ノ浦漁港 出港。
11:00 一寝入りしていた小生は気付きませんでしたが、10:00頃に寒冷前線が通過したようで、その時は[風:北 8m/s 波2.0M]程に荒れたとのことでした。チートモ知らんかった!お二人サンお疲れ様デス。この時点では[風:北 3m/s 波:1M] 鳴門海峡大橋が見え始めました。順潮には時間が早いが潮流も落ちているので逆潮の中、鳴門海峡へ進入。
12:00 鳴門大橋下 潮流も順潮に変わりその潮に乗って無事通過しました。
14:00 久々にSail Up、[風:北 3m/s 波:1.5M]天候:曇り時々雨 、ランニング/ポートで進路は146度。 本船多し、瀬戸内海を出る船 入る船、大阪湾に向かう 出てくる船。 視界が悪い!特に紀伊半島側は雲が厚く殆ど見えません。紀伊水道の四国側は見えますが、紀伊半島側何時までも見えてきません。「あれが宮崎ノ鼻??」「それとも日ノ御崎??」 17:00 ヤット紀伊水道の日ノ御崎沖を通過。116度へ転針。[風:北 4〜5m/s 波:2.0M] ランニング/ポート、上手く波に乗るとサーフィングします。 8knot出た!! 次は9knotだ! 良し 9.7knot出た!! 次は10knot行くぞ! と、はしゃぎながらんの痛快帆走を楽しみました。
20:00
夕食後、ワッチ開始、 ・20:00〜1:00 Hiratuka & Ootani ・1:00〜6:00 Suga & Tamura 寒冷前線の影響が残っているので、ワッチ組はライフハーネス着用です。 ■ 5/2(木) 1:00 Hiratuka & Ootani組 お疲れ様。ワッチをSuga & Tamura組に交代。[風:西 4m/s 波:1.5M] 交代したら徐々に風が落ちてきました。ジャイブしたらイヨイヨ風が落ちてウインデェックスも360度回転しています。「エンジン スタート?する?」、キャビン内で就寝している人達には悪いけど エンジンスタートです! と 30分も走ると再び風上がってきました。しかし、前方に多数の本船が見えます、航路を越えるまではそのまま機帆走を継続。 2:30 [風:北北西 4m/s 波:2.0M] 潮ノ岬に近づいたせいなのか風が変わり、風・波共 上がってきました。エンジンストップ、クローズド/ポートで進路は80度。徐々に風が上がってます。 ウェザーヘルムも強くなり「ジブ縮帆!」、それでも切れ上がってしまう!! 続いて「メイン 1ポン!!」 と、ココでトラブルNo2 発生!! 1ポン中、メインのシートブロックが飛んでしまったのです。暗闇の中、最初は、何が起こったの?? どうしたの?? 手元を探ると「ブロックが無い!!」 シャックルが外れてしまったのです。就寝中だったHiratuka氏を叩き起こしてシャックル交換。 3:30 タックしたら雨でメガネが曇り、ウインデェックスが見えない!ティラーを握っていた小生はタックした途端 風を見失ってしまいワイルドジャイブをしてしまう始末。この騒動中、一度は潮ノ岬を通過していたのですが、マタマタ 岬東沖まで戻ってしまいました。[風:北 8〜10m/s 波:3.0M]と急激に上がり、スプレーを被るというより頭から波を被ること数回、嵐の中の帆走となってしまったのです。 4:30 少し明るくなり、風も落ち着いてきました。[風:北 7m/s 波:3.0M] スプレーor波頭を被りながらのクロスでの帆走です。 寒ーーい!! でも潮が意外と暖かい! 波を被る度に「女性の人肌」みたいに温かい! でもそれも一瞬のこと、再び寒さが戻ってきます。 7:00 明るくなり紀伊半島側が見えてきました。しかし、勝浦港の入り口は??「あの灯台は??」「あの岬が??」「あの岩が??」 ハンディGPSも雨と波に濡れたせいでしょうか? ナカナカ衛星を捕捉してくれません。 この悪天候の中、漁船がトローリング中、カツオ釣り? かな? 9:00 ヤット 勝浦港の入り口を確定、エンジンスタート、機帆走に切り替え。 湾内に入っても時々ブローが来ると肌に当たる雨が痛い程の風が吹いていましたヨ 10:00 港東側奥、ホテル浦島対岸の岸壁に槍付け係留完了。(で、このスターンアンカー槍付けが、後日高く付くことに...!) フーーッ 一息付いてビールで乾杯! 第3レグ 無事!終了デス。
対岸の「ホテル浦島」へ。風呂&昼食バイキング \1,500. 14:00 昼食後、Ootano氏 & Onodera嬢 とはココでお別れ、同2名はJR勝浦駅へ、お疲れ様! サヨウナラー!!。 他の3名は艇に戻ってキャビン内の掃除。晴れ間も見え始めたのでデッキ上は物干し台と化しました。 キャビン内も波を被ってしまったので、ビルジ抜き。キャビン内ロッカーにも海水が溜まっています。食料品もデッキで陰干し、バッテリーも外して清掃、魚探も接触不良の修理。 18:00 洗濯物をもって再び「ホテル浦島」へ。2度目の風呂に入ってお洗濯。 20:00 洗濯完了!、小料理屋に場所を移して夕食です。ココ勝浦はカツオの町かと思ったらマグロの町でした。確かにカツオも釣れる(今日朝見かけた漁船はカツオ狙いだったそうです)のですが出回るのはマグロばかり!ここらではカツオは鯖なみの扱いみたいで、どの店でも出てきませんでした(メニューのも無い)。 クジラの刺身、マグロの刺身、で一杯、お茶漬けで締め。 22:00 帰艇。 寝酒に一杯 23:00 ハードなSailingの疲れが出たのか?早々と就寝。
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■ 休息日 5/3 | |||
那智 勝浦港 |
参加者:Hiratuka・Suga・Tamura |
■ 5/3(金) 7:00 起床、ますはコーヒータイム。 9:00 朝食、暖めご飯+インスタント味噌汁+丸干し鰯。 ビールを一杯、鰯を肴にもう一杯! ユックリ、ノンビリ 朝食です。 天気は晴れですが朝から北風がビュン吹き! ウーーン 次の寄港地は? この風の中 出港するか?? どちらにしても進路は80度! この風の中クロスで上るのはチトキツイ! 今までの疲れも蓄積している! 天気予報では、今日一日この北風が続く模様! 結局、5/4 AM1:00 に出港して”五ヶ所湾”(60mile)に向かうことに決定!! で、本日は休養日に決定デス!
勝浦駅近くの小料理屋でマタマタマグロの昼食です。マグロ定食\1,000・マグロ丼\1,000 昼食後、タクシーで10分の太地町の「くじら博物館」へ、勝本港南方向 ここ”太地町”はかってはクジラの町だったそうです。イルカ・シャチも見てきましたヨ。 今日までの行程でセールクルーザーを見かけたのは数える程でしたが、ここ勝浦に入ってからは 希望号係留場所から東100Mに3艇、今日は西側岸壁に新たに3艇が到着です。この内の1艇は 風:北 11m/s の中カッ飛んで来たそうです。 16:00 係留場所から徒歩10分にある”公衆浴場/温泉”\320へ。ホテル浦島と同じイオウの匂いでしたが、白濁は無くて透明な温泉でしたヨ。 18:00 近くの御土産屋で購入した サンマ寿司・サンマの丸干し・鰯の丸干し で一杯やりながらの夕食です。 20:00 明日は、AM0:00起床、AM1:00出港予定なので早々と就寝。 |
■ 第4レグ 5/4 | |||
那智 勝浦港→五ヶ所湾 田曽浦漁港 |
参加者:Hiratuka・Suga・Tamura |
■ 5/4(土) 2:30 0:00起床の予定が、起きたのがこの時間。急いで朝のお勤めに! コーヒー入れて頭スッキリ!クッキリに! 4:00 イザ 出港! ところがココでトラブルNo3 発生! アンカーが上がらない! エンジンフル回転で引いてもダメ! 方向を変えて引いてもダメ! 懐中電灯で照らして見ると...、アンカーの二股部分に何やら太いケーブルが喰い込んでいるのです。ウーーン! 困った! 悪戦苦闘すること30分、結局 苦渋の選択!アンカーを諦めることに! 勿体無しや アンカー様! 5:00 那智 勝浦港 出港。天候:曇り時々雨 [風:北 2m/s 波:2.0M(波0.5M ウネリ1.5M)] 予報では南が吹くということでしたが...一応 Sail Up 機帆走。 10:00 9時頃からトローリングを開始しましたが、釣れるのはホンダワラばっかり! 今度もホンダワラだろうと釣糸を引き始めたら...何やら魚影が...サバかな? で、引き上げてみると !これがカツオでした。40cmくらいのカツオです。ソーダカツオですかネ?ヒメカツオ?? 早速、Hiratuka氏が料理人の腕を発揮して”タタキ”にしましたヨ。これを肴に初釣果を祝ってビールで乾杯。 カツオも美味い! ビールも美味い!
15:30 五ヶ所湾入り口が見え始めました。
五ヶ所湾内北端の 田曽浦漁港 に入港、地元の漁師さんの了解を得て荷揚げ岸壁に横付け接岸。 無事到着を祝ってまづはビールで乾杯! ここ田曽浦漁港は”日本一のカツオ村!”となっていました。 17:30 3艇のクルーザーが入港し同じ岸壁に接岸、3艇とも碧南ヨットクラブ所属艇です。このうちの2艇は勝浦港で希望号の100M先に係留していたクルーザーでした。その内の”flying艇 艇長 水野 範彦 氏”よりここ田曽浦漁港の情報収集。 買出しを済ませ、紹介して頂いたの「お好焼 君ちゃん(池田 君代)」(TEL:0599-69-3145)へ。 18:30 「お好焼き 君ちゃん」に入ると何やら忙しそう、セルフサービスでビールを取り出し再び乾杯! 何か肴は?? と、手近の鍋を覗くと”ブリのアラ”でした。早速3皿注文すると山盛りのアラ! ウーーンこんなに喰えるかな!? マア良いか! で、パクついていると先程の碧南YCの面々が続々入店、残念でした!ブリアラは全部喰っちまったダヨ!! ”お好焼の店”ということで”焼きそば&お好焼 ”を注文、それを食べている最中、水野会長の酒肴要望に 君ちゃん は”マグロのトロ刺身 & トコブシ”を出してきました。エッ! そんなん有り!? 我々も同じモノを注文、でも”焼きそば&お好焼 ”を喰ってしまった後。そんなんメニューにないやん! ブツブツ...確かに”ブリアラ”もメニューにはありませんでした。 ここ「君ちゃん」ではメニューを見るより、その辺にある鍋や冷蔵庫を覗いて見るべきですネ。 20:00 今日は風呂無し! と入浴を諦めていたのですが、水野会長の紹介もあって、君ちゃんが車で10分にある入浴可能な「ホテル 石亭」まで送迎してくれることになりました。感謝!感謝!連日の温泉入浴が可能になりましたヨ。 君ちゃん ありがとう!! 21:00 帰艇。寝酒に一杯、でも小戸YHを出港したときは大量にあったアルコール類も残すはイモ焼酎原酒と中国酒のみとなってしまいました。 22:00 就寝、明日は鳥羽湾、水野会長お勧めの民宿「海香」(浮き桟橋有り・風呂・食事 可)に向かうことに決定。
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■ 第5レグ 5/5 | |||||||||||||||||||||
五ヶ所湾 田曽浦漁港→鳥羽 生浦湾 民宿「海香」 |
参加者:Hiratuka・Suga・Tamura | ||||||||||||||||||||
■ 5/5(日) 5:00 起床。碧南YCの3艇が出港して行きます、朝の挨拶代わりにお見送り。水野会長からは民宿「海香」のパンフレットも頂きました。水野会長!お世話になりました、ありがとうございました。 7:00 コーヒー&朝食後 我々も出港です。
1時間程 帆走したら、風が殆ど無くなり エンジンスタート 機帆走に切り替え。 12:00 大王崎通過、進路を90度に変更 依然とて風無し [風:東 2m/s 波:1.5M]
少し風が出てきました、エンジン停止、ランニング/スタポートで帆走開始。 [風:南 3m/s 波:1.5M] よし、スピンだ!! スピン Up!
14:30 チャートを見ながら数度の転針を繰り返して鳥羽湾内に進入、 Sail Dawn。 多くの島々・多数の養殖イカダの間を縫うように、最後は先行するクルーザーの尻を追って生浦湾内へ。 16:00 養殖イカダ(真珠の養殖かと思ったら、どうも牡蠣の養殖みたいデス)・釣用イカダの間を縫って、民宿「海香」の浮桟橋に接岸完了。 ビールで乾杯! Suga & Tamura は今日でSailing 終了、 艇上での最後の乾杯!デス。
「海香」の風呂(ここも温泉でした)にノンビリ浸かって、お別れ宴会の開始! イセエビ・タイ・?貝の豪華お造りそして牡蠣 、最後の宴会です。
帰艇。二次会の開始。 23:00 就寝。
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■ 第6レグ 5/6 | |||||||||||||||||||||||||||||
鳥羽 生浦湾 民宿「海香」→三河湾 蒲郡 ラグナマリーナ |
参加者:Hiratuka | ||||||||||||||||||||||||||||
■ 5/6(月) 5:00 起床。コーヒー飲みながら希望号との最後の別れ。Hiratuka氏はラグナマリーナまでのチャートをチェック。 天候:晴れ 風:北 5m/s
希望号の前で記念撮影、この9日間大変お世話になりました!ア・リ・ガ・ト・ウ!! 初めての瀬戸内海・太平洋! そして始めての夜間のワッチ! 貴重な初体験でした。 来年のゴールデンウイークははマタ三河湾でご一緒できることを祈ってます。サ・ヨ・ナ・ラ! 新幹線で博多着。 16:00 Hiratuka氏より電話有り 「無事 ラグナマリーナに着きました」 「最初は北風だったが、南東にシフトに6knotで帆走 予定より早く着いた」 とのことでした。
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