謎の作曲・編曲者S.Gotz氏
ブラザース・フォアの作曲者・編曲者を探っていくと、オリジナルメンバーの時期にオークン氏(ここ)と同樣に名前が目立つ人としてS.Gotzという名前が出てくる。まずは、その登場具合をみて見てみよう。
S.Gotz作曲(written by S.Gotz)
Across the Sea
Wish I Was in Bowling Green
Brady, Brady, Brady
John B. Sails
Darling Corey
Take This Hammer
Muleskinner
Lazy Harry's
Wild Colomial Boy
Sakura
Shenandoah
 
S.Gotz編曲(arranged by S.Gotz)
Lady Greensleeves
Nobody Knows
Viva La Compagnie
Summer Days Alone
The House of the Rising Sun
God Rest Ye Merry Gentlemen
Away in a Manger
O Holy Night
Twas the Night Before Christmas
Silent Night, Holy Night
Medley (Christmas)
一つの注意事項としては民謡のように作者不詳曲を採譜し書き起こした場合も「作曲」と記載されていることがあります。日本曲の「さくらさくら」も作曲となっていますが、これは採譜の意味です。この曲はGotzが採譜(アレンジ)し、更に総合的にオークンがアレンジに携わり、結果的にレコーディングされたコーラスになっています。なかなか面白い編曲です。

その他、多くの耳慣れた曲がリストアップされていますね。The House of the Rising Sunなんかどうやったらあのような曲調になるのか不思議でしたが、ブラザース・フォアらしい力強い独特の編曲になっています。
 
ところでS.Gotzとはどういう人物だったのでしょうか?省略しないと「Stuart Gotz」という名前のようです。また日本語の解説では「サミー・ゴッツ」と書いてある部分もあるので「Sammy Gotz」とも呼ばれるのかもしれません。
そこでインターネットで検索してみました。しかし、どの名前で検索しても情報は出てきませんでした。年齢的には1930年代生まれと推定します。
A New World's Recordアルバムの日本語解説に登場するサミー・ゴッツ氏。
 
このように、残念ながらGotz氏については謎は謎のまま残っています