PART3

おばあちゃんに会うとウレションしちゃうの

内緒の話なんだけど、私とっても嬉しい時おもらししてしまうの。
恥ずかしい。
私、おばあちゃんが大好きなの。だって、普段食べさせてもらえないような美味しいものイッパイ食べさせてくれるんだもの。お母さんは渋い顔しているけど。だから、おばあちゃんのうちに泊りに行くのが楽しみなの。
いつも、おばあちゃんちまで車で出掛けるの。おばあちゃんのうちの200mぐらい手前になると、私、早くおばあちゃんに会いたくて「キューン、キューン」って声を出すの。私が声を出すのは珍しいのよ。
おばあちゃんちに着いたら、車から飛び降りておばあちゃんに会うために猛ダッシュ。そして、おばあちゃんに会ったとたん、…出ちゃうの。「あーっ」とかいわれるととりあえずごめんなさいのポーズをするんだけど、すぐまた嬉しくなって、「キュワン、キュワン」ってなきながらおばあちゃんに飛びつくの。すると、また、ポタポタと…。
嬉しくっておもらしする犬って私だけかと思っていたけど、私の他にもたくさんいるらしいのよ。
  

レディのたしなみお風呂

私、夏は1ヶ月に2回、冬は1ヶ月に1回程度お風呂に入ります。お風呂はハッキリいって嫌いです。無駄な抵抗はしない主義だからおとなしくしてるけど…。
お母さんに首輪を外されて脱衣所に連れて行かれると体が硬くなって自然に震えてくるの。
お風呂場で待っているのはお父さん。私ノミなんていないのに“ノミトリシャンプー”っていうのを使って、しっぽも足の肉球(お母さんは豆っていってます)の間もすべて、体の隅々までせっせと洗ってくれるの。
私、すっごく、すっごーくイヤだけど我慢してじっとしてるの。お風呂場は無事逃げ出せても、脱衣所でお母さんがバスタオルを持って仁王立ちしてるもの。逃げても無駄よね。
お父さんったら、顔にもシャワーをかけるのよ。何てことするのよ。目にシャンプーが入ったらどうするの?って、目で抗議してもお父さんはお構いなし。
「さっ、もう良いよ。きれいになったよ。」ってお父さんが言うと、私はブルブルブルって体をふって、思いっきりお父さんに仕返しをしてやるの。
「ウァー」なんて言ってお父さんは浴槽の中に逃げるけど、なぜか目は笑ってる。
  

早くみんなの晩御飯終わらないかなぁー

みんなが1階の台所で晩御飯を食べている時、私は2階のホールで一人ぼっち(一犬ぼっち?)。
私は自分で階段を降りてはいけない決まりになっているの。散歩に行く時はどうするかって。抱っこしてもらって玄関まで行くの。
台所からみんなの楽しそうな話し声が聞こえてくると、私もみんなのそばに行きたくなっちゃう。でも、私は良い子だから、いつもこうして階段の一番上でみんなが上がってくるのを待っているの。
…なんて言うのは、ウソ。本当は、寂しいから階段を半分ぐらい降りたあたりで、下の様子をうかがってるの。
台所の引き戸が、ガラガラと開く音がすると、私は慌ててホールへ駆け上がって、さも2階でずっと待ってたようなふりをするんだ。「寂しかったのよ。2階に上がってきてくれて嬉しいな。」って、両耳を頭の後ろに倒して、しっぽをフリフリしてみせるの。
でも、なんかバレているみたいなんだけど、気のせいかしら?
  

 

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