electraglide 2004

2004年11月26日 幕張メッセ


地震に負けず、幕張へ

 新潟県中越地震からちょうど1ヶ月。上越新幹線は長岡〜越後湯沢間が不通だし、地震の影響で仕事は爆発的に忙しいしという状況でしたが、新潟市から湯沢まで車で高速道路、湯沢から新幹線、幕張までトータル5時間という強行軍で行ってまいりました。幕張着は結局11時で、グッズ売り場でTシャツを買って、フロアに降りると、すでに2manydjsのDJが始まっていました。
 フロアの構成は、DJステージLIVEステージが両サイドにあり、交互に演奏するというWIREと同じスタイル。去年は真ん中付近にLIVEステージがあって、なんともバランスの悪い配置だったのですが、今年は改善されていました。
 右側のブロックは、例年のように飲食スペース。エレグラといえば、フジロック同様、エスニック系メシも楽しみなわけで、まずは腹ごしらえへ(笑)。


具なしカレー700円=0点

 フードエリアに向かうと、例年と様子が違います。オシャレだ(笑)。
 今年の会場内のデザインは、デザイナーズ・リパブリックが担当していましたが、まさか屋台まで演出しているとは!? と感心しつつ、メニューをみると、カレーパスタくらいしかない。とはいえ、タイカレーガーナカレーか、何か強烈な奴なんだろうとオーダーしてみると・・・ボンカレーだよ(笑)。しかも具なしだ(涙)。これで700円はひどいよ。ビールも生じゃなくて缶ビールだし。
 エスニック屋台とデザイナーズ・リパブリックの同居は無理だったのかもしれませんが、いくらデザインがカッコよくても、肝心のメシがこれじゃなぁ・・・。
 食に関しては今年は0点です。ハイ。

やたらとオシャレなフード・ブース

これが問題の具なしカレー700円

 

PRODIGY (LIVE)

 7年ぶりの新作を発表したばかりのプロディジー。しかし、新作は“THE FAT OF THE LAND”と同じ系統のサウンドなのに、ただキースマキシムのボーカルを抜いただけ、という訳の分からないコンセプトでした。2002年の来日ライブでも、マンネリなステージを展開していたし、個人的には「プロディジーはもう終わってしまったのかなぁ」と寂しく思っていました。
 ところがところが! プロディジー調子良かったです。リアムシンセ類をセンターに積み上げて、両側にサポートのドラマーギタリストというセッティングは相変わらず。MIDIを中心とした同期演奏というスタイルも、今となってはちょっと古い。ブレイクビーツシーケンスをバックに、キースマキシムフロントで暴れ回るという芸風も全く変わっていないのですが、ライブ・バンドとしてのパフォーマンスはやはり強烈
 元々人間的には地味な人が多い(笑)テクノ界ですが、ライブとなると下を向いて卓のツマミをいじるのに没頭したり、ラップトップ・コンピューターにかじりついたり、ライブ・パフォーマンスの地味化がますます進んでいる現在、プロディジーのような個性は唯一無比。特にキース・フリントのようなトリック・スターは、今やロック界でも貴重な存在です。キースに煽られると、観客はアホのように盛り上がってしまうんだなぁ

真ん中のキーボードが首謀者リアム・ハウレット。

キースが客席に突入。俺も触りまくりました(笑)。

 フロント2人の暴れっぷりも見事でしたが、プロディジーのサウンドの強力さも再確認。彼らのサウンドの特徴は、1拍目のキックのアクセント異常に強いところにある。4つ打ちテクノなら、当然1小節に4回のアクセントが来るわけで、その持続力グルーヴを生むわけですが、プロディジーのリズムは、1拍目が異常に強く2、3、4拍目はオマケのような感じ。そのいびつなリズムの構造が、なぜか観客を興奮させるわけです。この感覚は、ケミカル・ブラザーズでもアンダーワールドでも体験できず、プロディジーのみが表現できる世界だと言えるだろう。
 キースとマキシム抜きでレコーディングされた新作の曲も、ライブでは当然ながら2人のボーカルをフィーチャー。違和感は全くありません。前作の“FIRESTARTER”や“BREATHE”といった定番曲ももちろん演奏。アンコールのラストは必殺曲“SMACK MY BITCH UP”。もちろん圧勝です。

 


DARREN EMERSON (DJ)

 プロディジーのライブが終わったところで、とりあえずトイレに向かうと、聞こえてきたのは、なんとアンダーワールドの“Born Slippy NUXX”!! 思わずDJステージ前に走ってしまいました。
 確かにプロディジーの“SMACK MY BITCH UP”の後にプレイできる曲というと、“Born Slippy NUXX”か“rez”くらいしか思いつかんな(笑)。
 いきなり観客の心をつかんだダレンは相変わらず絶好調。最後の曲もアンダーワールドの“Dark Train”でした。彼のDJは何度も聴いてますが、アンダーワールドの曲を聴いたのは初めてです。何か彼の中で振っ切れたものがあるのでしょうか?


!!! (LIVE)

 今年のフジロックで大ブレイクした!!!(chick chick chick)。今回は、多分プロディジーよりも!!!の方が盛り上がってしまって、ダンス・ミュージック界の世代交代を目の当たりにするのでは、と思っていました。
 しかーし、今回の彼らはなぜか不発。期待していたアホアホ・パワーは爆発せず、演奏もあまりハジけてはいなかった。PAの音イマイチだったし。プロディジーの貫禄の前には完敗です。


TIM DELUXE (DJ)

 朝5時を過ぎ、最後のDJティム・デラックス登場。仲間のダレン・エマーソンもステージに登場し、観客を煽っていました。

 ティムのDJはまだ続いていましたが、6時半くらいで退散。東京駅に戻って8時の新幹線に乗り、越後湯沢まで爆睡。車に乗り換えて、新潟着は昼12時。新幹線の便利さを実感した旅でした・・・。

 



Back to Menu

Back to Home