FUJI ROCK FESTIVAL '07

2007年7月28日(土)


地震で無念の途中参加

 フジロックの2週間前、7月16日に新潟を襲った中越沖地震。
 私自身は被災地に住んでいるわけではありませんが、地震直後から仕事がスクランブル状態に突入してしまい、一時はフジロック参加は完全に諦めました。
 しかし、どうにか、最終日の日曜だけは休めることになったので、土曜の夜から苗場に向かうことに決定。土曜の19時過ぎまで仕事をして、新潟駅発20:16の新幹線に飛び乗りました。車内にはフジロッカーらしき人物は私だけ(笑)。しかし、越後湯沢駅に21:18に到着すると、ホームにはフジロッカーが行列していました。いつも車で参加の私は知りませんでしたが、土曜だけフジロックに参加して東京に帰る人って、結構いるんですねぇ。
 改札を抜けると、湯沢駅構内はフジロック一色で、一気に気分が盛り上がります。

 そして、初体験のシャトルバス乗り場へ。数年前までは、駅の脇のホテルの横の駐車場がバス乗り場だったと思いますが、今は駅出口の正面からバスに乗れるのですね。今や湯沢町を挙げてフジロックを支援してくれていることを実感しました。
 バスに乗る前に、チケットorリストバンドのチェックがあるのかと思ったのですが、服装で明らかにフジロッカーだと分かる(笑)らしく、フリーパスでシャトルバスへ。2日目の夜に行列ができるはずもなく、待ち時間なしで苗場へ出発。

 


苗場よ、私は帰ってきた!

 苗場への国道17号は、さすがに夜なので非常にスムーズ。21:50には、苗場に到着。
 22時過ぎに入場ゲートにたどり着いた時には、心の中で叫びました。「苗場よ、私は帰ってきた!」(ガンダム0083のアナベル・ガトー風に読め!)
 しかし、会場へ向かって歩いていると、苗場にいる自分が当たり前のように感じられてくるのが不思議。「2日目夜から遅れて参加する」という意識がどんどん消えていく。
 フジロックとは、自分にとってもう一つの日常なのだ。


BEASTIE BOYS (GREEN STAGE)

 自分にとって、今年のフジロック最大の目玉だったビースティーズ。途中からだったけど、なんとか間に合って本当に良かった・・・。
 PAブース裏に荷物を置いて、前方に潜入すると同時に、ビースティー達はマイクを楽器に持ち替えて、インスト・ファンクのコーナーに突入。全編インストの新譜を聴いて、イヤな予感はしていたけど、やっぱりライブもこうなのね(笑)。
 しかし、演奏の感覚が、普通のバンドと違っていて面白い。普通のミュージシャンは、自己の魂(?)の表現として音を紡いでいくのだと思うけど、ビースティー達の演奏は、時間軸の流れの中に必要な音を置いていく感じ。演奏の仕方も、DJ的というか、サンプリング的というか。
 とはいえ、演奏技術自体はあまり高くはない。特にサポートのパーカッションの人がドラムを叩いて、パンク風にアップテンポで演奏する曲は、かなりヤバかった。拍のウラ・オモテを見失いかけていたような?
 やっぱり、DJ&ラップのヒップホップに戻るとホッとする。ミックスマスター・マイクの超絶バトルDJプレイもスゴイが、ビースティーズは曲間の会話でも強烈なヒップホップのリズムを感じさせてくれる。
 残念ながら、“Fight For Your Right”は演りませんでした。当たり前か(笑)。


BOOM BOOM SATELLITES(WHITE STAGE)

 ビースティーズを最後まで観ていたので、こちらも途中参加。ホワイトへの山道の途中から“DIVE FOR YOU”が聞こえてきた。
 多分、彼等のフジでのステージは俺は全部見ていると思う。気がつけば彼等ももう10年選手。「デジタル・ロック」なんて言葉が流行った頃から、ライブのスタイルはほとんど変わらないので、ダンス・ミュージックの方法論としては少々古いタイプなのかもしれない。
 しかし、生ドラムと打ち込みサウンド、歪みギターのミックスは、相変わらず強烈。川島君のボーカルはちょっと調子悪そうだったけど、ホワイトのトリに相応しい貫禄のある演奏でした。


グリーンカレー(OASIS)

 オアシスまで戻って来て、ようやくメシ&ビール。まずは俺のフジロック定番、グリーンカレーを注文。タイカレー食って、ハイネケンを飲むと、フジに帰ってきたことを体の中から実感しますなぁ(笑)。


石野卓球 (RED MARQUEE)

 初日から参加していた仲間とようやく合流し、ビールを飲みながら聴いていたのが、石野卓球。結構、ニューウェーブっぽいプレイだったような?
 「このまま深夜2:30のJUSTICEまでがんばるか?」という案もあったけど、さすがに体力の限界。1:30で力尽き、湯沢駅前の宿に帰還。就寝3:00。


7月29日レポートへ



Back to Menu

Back to Home