電話078-221-0211 住所:神戸市中央区山本通2-2-13シルクハイツII B1F
昼:11:30〜14:00、夜:17:30〜21:30(ラストオーダー) 年中無休
最寄りの駅は三ノ宮。駅より北野方面へ。北野坂をあがり、西村珈琲店を越えた次の角を左折。2分くらい歩き、左手にある「シルクハイツ」の地下。三宮駅から徒歩12分。
タクシーの場合「北野坂横、三星堂の前まで」といえばよい。三宮からワンメーター。
ハンター坂から行く場合は松竹タクシー本社を越えたところにある「フォリア」の角を右(北野坂方向)へ曲がり、カレー専門店「シャミアナ」をこえたところ。三星堂の斜め前の「シルクハイツ」の地下1階。
2006年7月23日
別の回の記録はこちら
この回の点数評価は<8、4、4.5=16.5>
食べたもの
アミューズ◎うに、あわびのジュレ添え ラングストのベニエ
前菜◎鰻と夏野菜のミルフイユ ショソン仕立て ルビー・ポルトのクレームソースグリビッシュ
スープ◎冷製桃のスープ
肉料理◎仏ブルターニュ産パンタードのブレゼ タスマニア産手作りマスタードソース 香り高いブイヨンと共に
デザート1◎グレープフルーツのジュレとライチのシャーベット
デザート2◎宮崎マンゴー カルパノチョコのソルベとパート・フィロのフィアンティーヌ
小菓子
素材の味が生かされた「冷と温」の海の幸アミューズをいただいたあとには、土用ということで鰻の前菜。フランス料理のうなぎというと、かば焼で慣れた「あれ」とは全く趣きを異にしたものかもしれないと少々おっかなびっくりながら注文。だけど驚くことなかれ!パイ包み焼きの中身はふっくらしっとり、最上の白焼顔負けの食感。赤ピーマンのコンフィと加茂茄子との相性もよく、さくっとしたパイと一体に溶け込んでいた。それもそのはず。鰻は天然ものだそうです。
桃のスープは家でも作ることがあるけれど、デザートにしないために胡椒をおおめにかけたりする。ルセットのはほとんどデザート。ほんのわずかのセロリがほんのわずかの苦みを出している。
デザート1は口直しという位置づけだろうけど、立派な一品。グレープフルーツとライチの相性の良さに驚かされたけれど、それ以前にそれぞれジュレ、シャーベットが純粋においしい。
上の三つに比べると、メインのほろほろ鳥はまぁ普通。もちろん骨からはらりと離れる肉の蒸し煮具合はあざやかだけど、個人的嗜好のせいか、ほろほろ鳥に特別なうまみは感じられない。ソースはマスタードを「食べて味わえる」のはさすがながら、それ以上ではない。ブイヨンは秀逸。しっかりだしをとりましたという感じでレストランならでは。
サーヴィス陣はマダムに加え、若い男性が加わり、料理、雰囲気、サーヴィスと三拍子揃った夢のレストランが復活。皿の上げ下げの際に「失礼します」を連発しすぎなければ、もっと感じよくなりそう。失礼なことなんて全然ないのだから。
以前問題を指摘したメニューのプレゼンテーションも、軽やかでしかも上品な「ルセット」らしいものに変わっており、メニューを眺めるのがますます楽しくなった。
夏だからか、定番に加えて新作料理がずいぶん増えていた。「ルセット」は何回通っても味わいつくしきれない素敵なレストラン。
三人で行って会計は18742円。内訳はコース(4500円×3)+スープ(500円×3)+追加料金(フォアグラ1000円×2)+サーヴィス料5%(850円)+税金(892円) 。
オーナーシェフ:依田英敏