電話078-221-0211 住所：神戸市中央区山本通2-2-13シルクハイツII B1F
昼：11:30〜14:00、夜：17:30〜21:30(ラストオーダー)　年中無休

最寄りの駅は三ノ宮。駅より北野方面へ。北野坂をあがり、西村珈琲店を越えた次の角を左折。2分くらい歩き、左手にある「シルクハイツ」の地下。三宮駅から徒歩12分。
タクシーの場合「北野坂横、三星堂の前まで」といえばよい。三宮からワンメーター。
ハンター坂から行く場合は松竹タクシー本社を越えたところにある喫茶店フィリアの角を右(北野坂方向)へ曲がり、カレー専門店「シャミアナ」をこえたところ。三星堂の斜め前の「シルクハイツ」の地下1階。

2005年11月17日

ディナーの記録は02年3月と05年3月
ランチの記録は02年7月、03年5月、03年8月、04年3月、05年12月

この時の点数評価は＜８,４.5、４.5＝１７点＞

「シェフのおまかせ」の夕べ。

食べたもの

アミューズ◎タラバガニのタルタルキャビア添え、フォアグラのムースのプティシュー、ハモンイベリコベジョータ

前菜◎車海老、サーモン、ホタテ貝柱、マグロ・ヤリイカ、明石だこのサラダ

魚料理◎長崎産クエのブイヤベース、モンサンミッシェルのムール貝、つぶ貝、ほっき貝

肉料理◎鴨とフォアグラのアンサンブル、トリュフソース

デザート1◎マルメロとタルトタタンのシャーベット

デザート2◎ピスタチオのマシュマロ　キャラメル・ブール・サレのグラス添え

• このお店はメインが一つ(肉or魚)か二つ(魚＆肉)かを決めることで値段が決まり(前者は4500円、後者は6500円)、あとはメニューから好きな料理を選び、前菜、メイン、デザートからなるコースを自分でつくる。

  この時期、このお店では雷鳥、青首鴨、鹿などジビエが豊富で魅力的。だけどプラス料金が結構かかる。幸いなことに私はまだジビエにハマっていないので、今回はまだ試したことのない「シェフおまかせのコース」のうち一番安いもの(8000円)をいただいた。

• 知らず知らずのうちに一月前に行ったフランスの最高級レストランと比べてしまうが、なかなかどうして。
  たしかに旬の三ツ星レストランの料理は発想そのものからして「あちらの世界」という感じで、日本のフレンチとは次元が二段階くらい違う。
  だけど今までの料理法を堅実に身につけ、コスト内で集められる限りの最高の素材を生かすという意味で、ルセットは私の知る限り日本で五本の指にはいる。料理だけについていえばミシュランの星が一つはつくのではないかと思う。

  今回でいえば、アミューズはクリエイティヴと言えないにしろ「はじめからこんなに豪華でいいの？」という料理だし、前菜は素材の味を素直に生かしたものでスターターとして食欲をそそる。
  残念だったのは魚料理。スープに味が十分出ていなくて、改善の余地あり。
  だけど、メインが目の覚めるような料理で、技術も材料も惜し気なくプレゼンテーションされていた。つけ合わせの野菜がワンパターン化しているのが残念だけど、それでも「この一皿だけで満足できる。」それほど印象の上で力強さをもっていた。

  デザートは相変わらずさまざまな種類を揃えていて、選択に迷うくらい。結局選んだのはピスタチオのマシュマロ。キャラメルアイスとマシュマロのなんていう相性！ただ飴は食べにくかったので、見栄えを生かすにしても何か他の素材が欲しかった。

  いつもだとアミューズからデザートまで一貫して高い水準を保つコースがこのシェフの強みだけど、今回は少しでこぼこがあった。それでも忘れさせてくれるような肉料理があったので、全体として十分に満足できた。

• 料理の種類の幅広さ、コストパフォーマンスの良さ、マダムの温かいサーヴィス、そしていい素材に確かな腕を持つシェフ。鬼に金棒のようなレストラン。

  そのなかで弱いのは「メニュー」のプレゼンテーション。←2006年にとても素敵で上品なものに変わりました
  タイユヴァンやルドワイヤンのように、しゃれた大きめの見開きで見られるようなものに変えられないものだろうか。多少コストはかかるし小回りが聞きにくくなるが、見やすいだろうし、何より印象がだいぶ変わると思う。
  せっかくの「夢のレストラン」と今のダサいメニューはなんとも釣り合いが悪い。

• メニューについて詳しくはお店のHP(シェフのブログもあります)を見てください。

• 二人で行って会計は17640円。内訳はコース(8000円×2)＋サーヴィス料5%(800円)＋税金(840円)　。
  サーヴィス料が5%！。

• オーナーシェフ：依田英敏

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