電話078-221-0211 住所：神戸市中央区山本通2-2-13シルクハイツII B1F
昼：11:30〜14:00、夜：17:30〜21:30(ラストオーダー)　年中無休
最寄りの駅は三ノ宮。駅より北野方面へ。西村珈琲店を曲がりハンター坂をのぼる。交差する3つめの道を右(北野坂方向)へ曲がってすぐ。三星堂の斜め前のビルの地下1階。

2003年5月15日
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今回の個別評価は(8、4、4,5=16,5)

4月に評判のいい神戸のフランス料理店で裏切られたので、ここなら安心とランチに再訪。

食べたもの(二人分)

アミューズ◎蛍いかととこぶしとホワイトアスパラガスのソテ　ソースアメリケーヌ

前菜◎フレッシュフォアグラのポアレ　トリュフ風味(+1000円)

魚料理1◎明石産桜鯛のロースト　野菜のブリニ添え　ココナッツとクミンのクレーム　マジョレーヌ風味

魚料理2◎活オマール海老のロースト　野菜のクリスティアン添え　バニラ風味のソースアメリケーヌ

肉料理1◎コロラド産仔羊のポアレ　鞍下肉のロースト　クスクスと南仏野菜のプロヴァンサル添え　バジル風味のソース

肉料理2◎仔牛のポアレ　レモンのサレとピエ　ド　コション入り　粒マスタードソース

アヴァンデセール◎レモンのプリン

デザート1◎ミロワール　オー　ショコラ

デザート2◎ガレット　ブルトン　ミラベル風味　

飲んだもの
Louis Roederer/Champagne
Cote de Beaune Villages 96/Olivier Leflaive

• 昼のコースは3種類。2800円(アミューズ、前菜、スープ、魚料理または肉料理、デザートまたはチーズ)、4500円(アミューズ、前菜、魚料理、肉料理、デザートまたはチーズ)、6000円(アミューズ、前菜2皿、魚料理、肉料理、チーズ、デザート)。サーヴィス料は5%(夜は10%）。

• コ−ス料理は前菜、魚料理、肉料理がそれぞれ9-10種類、デザートが7種類から選べる事実上のアラカルト。
  詳しくはお店のHPを見てください。

• 魚料理では鯛、ひめじ、鱸、平目、オマール、蟹、あわび、肉料理では牛、羊はもとより、鴨、ウサギ、鹿と多彩な素材。前菜ではグルヌイユ（かえる）とエスカルゴ料理もある。

• 料理の名前は素材、調理法、ソース、産地などが詳しく書かれている。慣れていない人にはメニューの選択がかえって難しいかもしれないが、困った時にはお勧めを尋ねるか好きな素材で選ぶとよい。

• ワインリストはとても充実。グラスワインは赤白各7種類。シャンパーニュは17種類、ボルドーは約50種類という品揃え。ボトルだと4000円からはじまり、10000円強に魅力的なものが多いが、5000円前後でもマディランのモンテュスとかACブルゴーニュとかがあり、スタンダードクラスのシャンパーニュは8000円で数種類。各価格帯で選択の幅がとても広い。

• 料理はホームランを狙うものというより、2塁打3塁打をコンスタントに出すタイプ。

  今回印象に残ったのは桜鯛に添えられたソース。淡白同士でどうなるかと思ったが、クミンが意外なインパクトをもち、静かなおいしさ。

  フォアグラとオマールはさすがに追加料金（それぞれ1000円と1200円）をとるだけのことはあり、両者とも普通のレストランでは一皿で3000-4000円する質と量。

  つけあわせも楽しめた。フォアグラの下にあるポアロ（ねぎ）のフラン、子羊に添えられたクスクス、共にそれだけ食べたいと思わせるいい味だが、バランスよく主菜をひきたてていた。その他の料理でも脇役に緑の葉っぱが結構あり、一皿一皿に完結した「小宇宙」が見られる。

• 食器類はベルナルド、ジノリのお皿、リーデルのグラス、クリストフルのカトラリーと一流ところを揃えている。

• 店内はさほど広くないスペースに28席。パリのタイユヴァンを思わせる、クラシックでシックな内装。

• アミューズからデザートまで高いレベルを揃えて出すレストランはそう多くはない。しかも事実上のアラカルト構成をコースの値段で供しており、味も雰囲気もサーヴィスもポリシーもそしてお値段も・・・とレストランの楽しみがすべて揃った驚異的レストラン。
   

• 会計はコース(4500円×2)+追加料金(1000円×2＋1200円)+ワイン(1200円+950円)+サーヴィス料5%(717円)+税金(757円)　計15820円。
  料理の写真は こちら

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