ワインに目覚めて六年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

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評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし BRONZE・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし SKELTON・・・買うべからず


2003年

 

6月30日

BRONZE150 99/Marques de Murrieta/Rioja(150/マルケス・デ・ムリエータ/リオハ)

ワインの名前が150でヴィンテージは99年産。カスティーヨ・イガイで有名なムリエータの150周年とかの記念ワイン。といっても普及品価格。酸味が強いながら甘みもあって、舌にしみいっていくのがおいしい。熟して飲み頃っていうのじゃないけど角がなく、重み厚みも中庸で飲みやすい。ただ時間がたつにつれ酸っぱさがどんどんでてくる点に注意。79点。悟空で1560円。

 

6月26日

NOTECondrieu 2000/E.Guigal(コンドリュー/ギガル)

ワインを飲み始めた頃に飲んで、ヴィオニエのおいしさを知ったワイン。こういう場合にありがちではあるけれど、久々に飲むと以前の感動はない。基本的に下のワインと同じ味。違いは後味に薔薇の香りがあるのと、オブラートにつつまれているかようにやわらかく味がゆっくり廻ってくること。値段を考えると下の方がお買い得。荒削りだけどヴィオニエの味がストレートにはっきり出てるし。こっちはいつもながらだけどおフランスだけあって品よくふんわりしている。ちなみに値段は5倍の差。71点。イーショッピングワインで3500円。

 

6月24日

NOTEViognier 2002/Cono-sur(ヴィオニエ/コノスル)

はじめはグレープフルーツの皮のような苦い味中心だったが、ヴィオニエ本来の(?)トロピカルフルーツとかライチっぽいテカテカした雰囲気一杯になる。ヴォリュームが軽いので薄く感じるが、味は意外とはっきり。とはいえしつこすぎず、この品種を味わうには十分。70点。悟空で680円。

 

6月22日

SILVERChateau Beaumont 99/Haut-Medoc(シャト・ボーモン/オ・メドック)

おきにいりのワイン。時に樽香むんむん、渋さ全開なので99は早いかもと思いつつ抜栓。はじめ煙っぽく樽の香り。すぐに柔らかくなり、鼻にツーんとくるハーブの香りを残しつつ、飲後感は乳酸菌飲料。特にメロンのそれ。なんていうとゲっという感じだけど、滑らかなメドックですよ。雑味を残しながらも、けっこうきめ細かい。重さこそないけど、飲み頃の優良ワイン。80点。悟空で1560円。

 

6月19日

NOTEBourgogne Les Setilles 2000/Olivier Leflaive(ブルゴーニュ・レ・セティーユ/オリヴィエ・ルフレーヴ)

ブルゴーニュの白。クーラーをつけた部屋で赤というのもおいしいけれど、暑いとなぜか白を飲みたくなる。何でなんでしょうね。で、普通の冷蔵庫で冷やしたものをすぐ開けたので、香りはなかなか開かない。シャルドネだけど酸味が真っ直ぐでてくるというより、火薬とかミネラルとかちょっと脇役的要素がぱらぱらとでてくるタイプ。ただのブルゴーニュにしては個性がはっきりしてるかも。70点。悟空で1500円。

 

6月17日

NOTEBurg Layer Schlosskapelle 2001/Auslese/Nahe(ブルク・レーヤ・シュロッスカペレ/アウスレーゼ/ナーエ)

リースリングから作られた典型的なドイツのワイン。といってもあまり経験ないのであーだこーだとはわからないが、予想より甘さが「甘ったるく」はなかった。変な甘さが口に残らずさらっと飲み干せた。いただきもの。68点。

 

6月14日

BRONZERiesling Icewine 99/Henry of Pelham(リースリング・アイスワイン/ヘンリー・オヴ・ペーラム)

ナイアガラのあたり、カナダのアイスワイン。凍ったぶどうをそのまま圧搾することで氷結した水分がとりのぞかれ糖度が高くなって甘口になるものだそうです。開けた直後の香りは揮発性のあるインクとか灯油とかぽくてリースリングなんだけど、その奥から桃缶のスープやあんずの甘酸っぱい香りがじわりと、そして前面にでてくる。そうなるとソーテルヌとそっくり。味も似ている。酸味の薫り高いリースリングなんだけど、甘ったるさがだけの部分があり、そこがすこし飽きる。といっても甘口の割に1本空くのが早かった。飽きるといいつつ次々に杯を重ね、結局完杯。いただきもの。78点。

 

6月13日

BRONZEChateau Monbousquet 97/Saint-Emilion(シャトー・モンブスケ/サンテミリオン)

某評論家が近年高く評価するサンテミリオンのグランクリュ(クラッセはつかない)。強いインパクトはないけど味、ヴォリューム、香りなど全体的なレヴェルは高い。クローブやガラムマサラなどの渋いスパイス系の香りですこしつーんとくる。表面は滑らかながら奥にタンニンが適量にあって安定感がある。「いわれているほど、おいしいかな」とクエスチョンマークを感じながらも、知らないうちにどんどん飲み進んでしまう。細かい澱がいっぱい。値段でみると過大評価されすぎ。和泉屋で5500円。79点。

 

6月10日

SILVERConnetable Talbot 99/Saint Julien(コネターブル・タルボ/サンジュリアン)

これはめっけもの。自分を主張するやんちゃ坊主ではなく、正反対のおっとり紳士タイプ。そこはかとないメドックの渋さが基底にあり、ビターチョコの苦さがその上にかぶさり、表面は柔らかく、後味はほんのりとしたキャラメルのような甘さ。じんわりおいしいなぁと思わせる。この年のこのクラスのセカンドは「攻め」の時期は過ぎて、落ち着いた段階にはいったのでしょうね。飲み頃だと思います。悟空で1780円。80点。

 

6月7日

NOTECotes du Rhone 99/Guigal(コート・デュ・ローヌ/ギガル)

今回飲んだのは白の方。ヴィオニエが結構入っているとのことで期待したが、裏書をみると25%。他に4種類の品種があり、そのせいか味もごっちゃまぜという感じ。その中で特に見分けられたのはグレープフルーツの皮の苦みっぽいダサい感じの味で、キュンと冷やしてごっくり飲むにはいいがそれ以上は・・・というところ。67点。悟空で1250円。

 

6月6日

BRONZELes Luchets 98/Meursault/Roulot(レ・リュシェ/ムルソー/ルーロ)

久々の白ワイン。早すぎるということはなく、ナッツやバターの香りいっぱいでちゃんとムルソーしてる。香りどころか、味までバターだからか、パンを食べた後味とよく似ている。というとこってりしててまずそうな表現だけど、ボディーはミディアムでむしろするする気持ちよく飲める。色もきれいな黄金。少々雑味というか苦味がある。「味わうためのワイン」と「食事のお供としてのワイン」の中間。勝田酒店で定価4000円だか5000円のところ、(色んなワインの)4本セットで10000円。つまり1本2500円。この値段なら安いかも。79点。

 

6月1日

BRONZEMandolin 99/California(マンドリン/カリフォルニア)

ジンファンデル60%メルロ40%のカリフォルニアワイン。はじめはチリワインのように濃く、南仏ワインのように厚い感じがしてアメリカさんらしいと思ったが、直によくなった。はちみつにつけた梅の味が奥に突き抜けているような力強さをもっている。味的にはモルドヴァワインに近い。がさつさをなくし、パワーアップして味をくっきりさせた感じ。悟空で1280円。78点。この価格帯ではおすすめ。

 

5月28日

NOTECos Labory 97/St-Estephe(コス・ラボリ/サンテステフ)

このクラスの97は飲み頃との情報もあり、普段飲みには少々高い値段が続いているけれど暑くなる前に、と開ける。抜栓直後はやや薄めと感じたが、骨格がはっきりしていてしかも緻密。でもその中から出てくる味は、1500円弱のボルドー・スューペリウクラスと変わらなくむっつり気味で表情に乏しい。飲み頃がまだ先なのか、これが個性なのかよくわからない。絶対評価だとさすが低くはならないけれど、値段を考えるとハズレ。72点。悟空で2490円。

 

5月26日

SILVERChateau Cantemerle 99/Haut-Medoc(シャトー・カントメルル/オ・メドック)

このシャトー、前に一度飲んだことがあるが、あまりよい印象ではなかった。それなりに年月がたっていたのにタンニンがきつく、まずい渋みでいっぱいだったから。でも今月にはいってnote続き。何とかおいしいワインを、安い範囲で飲みたいところ。この年のものは評判よいようなので、正直迷った。家で飲むワインのことなので、大げさに前振りするほどのことじゃないけれど・・・。
開けてみると、チョコレートや樽の香りいっぱい。男性的なメドック。ところが熟したタンニンというのか、酸味が低いというのか、口に優しく柔らかい。それでいて十分な重みをもっている。人あたりがよく懐の広い、若くて頭のきれる友達を思い出させる。前に飲んだ時の先入観は取り消し。というか味の基調は同じだから、私が渋いものをおいしく感じられるようになっただけかも。値段を考えるとめちゃお得という程まではいかないけれど、おまけで銀賞。悟空で2480円。81点。

 

5月24日

NOTEGevrey Chambertin 99/Armand Rousseau(ジュヴレ・シャンベルタン/アルマン・ルソー)

鉄とか血をイメージさせる、色でいうと赤茶けたブルゴーニュのエキス一杯のワイン。舌にねっとりワインがまとわりつく粘着力。口のなかはイガイガで少しひりひり、その後はなにくるぽどパワフル。果実味はこうしたもろもろのものの彼方にあるのかなぁ。この作り手の個性を味わいたいかどうかで、この値段を出していいかどうか決まるでしょう。74点。カーヴ・ド・リラックスで4980円。

 

5月22日

NOTECotes du Rhone 2000/Guigal(コート・デュ・ローヌ/ギガル)

大手メーカーのローヌ赤。通りいっぺんの味しかしないような先入観があったけれど、最近安いクラスのワインでも評判がいいようなのでお試し。3日にわけてちびちび飲んだけど、毎回味が違った。初日はすみれのようなお花畑系で、春が来ての軽くうきうき状態。二日目はイメージ通りのあまり変化しない、というか表情の乏しいメーカーもの。で、翌日飲んだ残った一杯は意外にも引き締まったなかに多くの魅力を隠し持っているようなタイプ。その意味で楽しめるワインではあったけれど、もう一本買う気になる程の魅力はない。72点。イーショッピングワインで1250円。

 

5月18日

NOTEL'Esquisse de La Tour Figeac 97/St-Emilion(レスキス・ドゥ・ラ・トゥール・フィジャク/サンテミリオン/マルケス・デ・ムリエータ/リオハ)

エスキスとは下絵を意味し、ここではセカンドワインのこと。かすかな影という意味もあり、飲んで納得。というか、本尊のラ・トゥール・フィジャックは飲んだことないので正確にはわからないが、どうも肉をはがした後のワインという感じ。いがいがとか筋肉の繊維の断片があるけれど、血の通った力強さというか生き生きしたところがなく、簡単にいうと峠を過ぎてへたっている。ファーストワインが今飲み頃なんでしょう、きっと。69点。悟空で1490円。

 

5月17日

NOTENeonato 2000/Marqes de Murrieta/Rioja(ネオナート/マルケス・デ・ムリエータ/リオハ)

リオハで有名な「イガイ」の生産者。ワイン名は「新生」を意味するのか?グランリセルバ、ただのリセルバ、ただのリオハと出して来て、さらに安いグレイドの物が登場というところ。型通りの感想だけど、酸味の中に甘さがぎゅっと詰まっている感じはムリエータのどのワインにも感じるところ。で、その他にもいろいろな要素が詰まっていそうで、詰まっていない、かも。構えは大きい。重みや厚みというより「背景」が何かある。でも安普請というところ。値段の割にはよくできている。72点。イーショッピングワインで950円。

 

5月15日

NOTELouis Roederer/Champagne(ルイ・ロデレール/シャンパーニュ)

青りんごっぽさが筋を通してあるけれど、シャンパーニュに期待する「豪華さ」とは無縁でむしろ「素朴」。ビールを飲んだような後味。71点。神戸のレストラン「ルセット」でグラス1200円。

BRONZECote de Beaune Villages 96/Olivier Leflaive(コート・ドゥ・ボーヌ・ヴィラージュ/オリヴィエ・ルフレーヴ)

はちきれそうではちきれない果実がぱんぱんに張ったような固さ。だから固くないともいえる。ってちょっと禅問答でした。おとなしいけれど、赤茶けた錆びっぽさが味を形づくっていて、ちゃんとブルゴーニュしてるワイン。74点。レストラン「ルセット」でグラス950円。

 

5月14日

BRONZEClos du Marquis 98/Saint Julien(クロ・デュ・マルキ/サンジュリアン)

ボーモンの残りを一杯飲んだあとにこれを飲むと、さすがシルキーでなめらか。つくりも育ちもレベルが違う。チョコレート、マイルドなコーヒー、そしてカラメルの香りが味にうまくマッチ。まだ早いかとも思ったけれど今でも十分楽しめる。やわらかい。けれどまだポテンシャルもある。といいつつ銅賞なのはお育ちがよすぎていい意味でやや控えめで、コレだ!というインパクトに欠けるから。2000円台なら銀賞。81点。徳岡で3280円。

 

5月12日

BRONZEChateau Beaumont 97/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック)

鼻かぜが長引いて最近更新さぼり気味ですが、ようやく全快(だと思います)。で、何回か飲んだことのあるお気に入りのワインを。コルクを抜いた直後の煙たい樽香を嗅ぐってああ、ボーモンだな、と今回も思いました。でも味は結構エグくなっている。たくさんの要素があり、グランヴァン級の力強さもあるけれど、インクっぽさややや酸化した油のようなささくれだったところが主体になっていて、少しふむと考えます。今回は特に安く買ったのでロットのせいかもしれないけれど、落ちたのか閉じ始めたのかわからない。それでもCPはとても高い。ブリーにあわせると滑らかにとろけるように姿を消して、それがまた奥ゆかしかった。76点。神戸ペントで1350円。

 

5月8日

BRONZEPavillon Rouge du Chateau Margaux 2000/Margaux(パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー/マルゴー)

ゴールデンウイークに何かおいしいものをと思っていたが、鼻かぜをひいて飲めなかったので平日ながらちょい高級ワイン。まだ早すぎるのを承知で、でも某所でいまでもおいしく飲めるとの情報を読んで。結論的にはワインはやっぱり飲み頃が重要。これはまだまだ。土や樽なんかの渋い香りがはじめにでてきたあと、チェリーや西洋杉(cedar)、焦がしたキャラメルの香りが控えめに、でも強力にでてくる。素材がいいのでどんどん飲みすすむけれど、味も香りと同様、大物だからか若いからかゆっくりじっくりじわじわ表にでてくる。正直、おいしいとか陶酔系の香りではない。タンニンほどほどだし、ミディアムボディーなので飲みにくくはない。鼻からはミントっぽさが抜けるのはわかるけれど、全体的に何の味なのかハテナ。で、それを探るために飲み進む感じ。潜在力はものすごく感じるけれど、今飲む同じなら銘柄の97の方が数倍楽しめる。80点。Wassy'sで5520円。

 

5月2日

NOTECabernet 88/Cricova Vin de Colectie(カベルネ/クリコヴァ・ヴァン・ドゥ・コレクスィ)

ロシア生活時代に「発見」したもの。フランスワインに舌が慣れたからか、ごつごつした岩のように荒削り。余韻も短いし。でも翌日になると力がでてきたのか何だかわからないけど、果実の固まりのように凝縮して、でも凝縮しすぎで味や香りが外にでてこない。全体的に梅の香りがただよっているのが特徴で、よく味わうと静かな酸味があり、それで長熟可能なんだろうが、梅の味の正体は梅干なのかと考えてしまった。71点。モスクワのシェレメーチエヴォ空港で18ドル(2000円ちょい)。

 

4月26日

BRONZEEnclos de Bergat 94/St-Emilion(アンクロ・ドゥ・ベルガ/サンテミリオン)

「グランクリュ」だらけのサンテミリオンだけど、これは何もつかないサンテミリオン。しかも94なんで「消化試合」的に飲んだが、意外なおいしさ。サクランボの缶詰のようなほんのりした甘さが香りにあり、味は煮詰めたプルーン系の渋い甘み。でも全体的にはちゃんと辛口。飲み頃だと思います。76点。いただきもの。

 

4月24日

SILVERChateau D'Armailhac 99/Pauillac(シャトー・ダルマイヤク/ポイヤック)

この銘柄のこのヴィンテージ、もう3-4回目だけれど、期待を上回った。土の香りがむしむしと底からわきあがってきて、その中から渋い木の茎とかトリュフの香りがじわっと広がる。味も渋い系だけど、ほんのりした甘さ(これがタンニンの「甘さ」!?)と鼻に抜けるミントっぽさが混ざっている。若さからくるとげとげしい雑味があるので、金メダルまでいかないけれど、相当レヴェルの高いワイン。味も香りも陶酔系。熟成してから是非また飲みたいワイン。84点。徳岡で2950円。

 

4月22日

BRONZELa Cuvee Mythique 2000(ラ・キュヴェ・ミティーク)

これは相当よいという印象がもう頭の中にあるので、そうした先入観からすると今回は少々単調。もちろん値段を考えればCP高いけれど、味をじっくり楽しんで飲むという程のインパクトはなかった。でも、予算が限られている時にレストランでこういうのがあると嬉しいでしょうね。74点。Wassy'sで950円。

 

4月21日

SILVERChateau Faugeres 98/St-Emilion(シャトー・フォジェール/サンテミリオン)

前に一度飲んだことがある。その時はまだ若すぎたのか、あるいは雰囲気が悪かったのか、この銘柄にしてはハテナな味だったが、今回は予想通り。プルーンやブルーベリージャムのような渋い甘さが、どっしりとした風格とマッチした余裕のある大人な味。それでいて飲みやすいし。81点。エノテカでカップ2000、ペビー1999との3本セットで10000円。1本だと3000円以下なら「買い」。

 

4月20日

NOTEBeaumont des Crayeres Rose 97/Champagne(ボーモン・デ・クレイエール/シャンパーニュ)

色のせいか、赤いベリー系の風味がほんのりある、スタンダードなシャンパーニュ。72点。神戸のレストラン「パトゥ」でグラス1200円。

 

4月17日

SILVERColdstream Hills 2001/Pinot Noir(コールドストリーム・ヒルズ/ピノ・ノワール)

これが飲んでみたかったワイン。ブルゴーニュ特級の味。なんてことを言っちゃおもしろくなく、おいしいピノというべきでしょう。樽香というより、新しく伐採したばかりの柾目の木の香り。果実味たっぷりではちきれそう。ちょいと影がある。あえてけちをつければふくよかさとか上品さがブル特級との違いかも。でも単純に味だけみるとCPはとても高い。82点。デリバリーワインで。2480円。

BRONZEMonbazillac 95/Cordier(モンバズィヤック/コーディエ)

3月25日からちびちびと飲み続け、ようやく完杯。といってもまずいのではない。はじめは割りとそっけない貴腐ワインだなという印象だったが、段々よくなってきて、最後はソーテルヌと変わらないねっとりさが出てきた。寒天とかゼリーのような透明な口ざわり。抜栓からこれだけ長い時間、味を保ってしかもよい方へ変化させるというのは見事。77点。しゅらくで1760円。

 

4月16日

BRONZEMacon-Villages 2001/Albert Bichot(マコン・ヴィラージュ/アルベール・ビショ)

ナッツを焦がした香ばしさや、はちみつ甘さ、バターのあぶらっぽさがうまくあわさった香りがおいしい。ムルソーの格下げか何かのようだった。味はきりりと酸味が底味で効いているけれど、表はマイルド。しっかり、でも気軽に飲めるタイプ。たぶん1000円前後の安ワインだけど、CPがいい。72点。文学部法学部経済学部合同の立食形式の懇親会(ホテルグランヴィア)で。

NOTEChateau Avalon 98/Corbieres(シャトー・アヴァロン/コルビエール)

こちらはささくれ立ったタンニンと錆びがあわさった、最近では久々に飲むまずいもの。ワインの渋みはそれなりのおいしさをもつものだけど、これはプラス面が何もなし。値段はきっと3ケタでしょう。でも頭が痛くなるタイプではないので意地汚い私は何杯かおかわりした。酔っ払うためには役立つ。62点。ホテルグランヴィアで。・・・安ワインでもおいしければいいのだから、せめてキュヴェ・ミティークとか出せないものでしょうかね。もっと安い予算なのかな。

 

4月14日

noteChateau Tour du Haut-Moulin 98/Haut-Medoc(シャトー・トゥール・デュ・オ・ムーラン/オ・メドック)

しっかりした芯がありそうな外皮だけど、舌の上でころがしてみると核が全然なくてすっぽぬけでずっこける。外側だけを味わえばそこそこ渋くて煙ったいのでいけるかな、と期待してしまうのだが。71点。いただきもの。

 

4月12日

BRONZEFetzer Pinot Noir 2000/California(フェッツァー/ピノ・ノワール/カリフォルニア)

これも「ついで」で買ったもの。果実味たっぷりでちょっと煙たい雰囲気もあり、ピノノワールそのものです。カリフォルニアワインは品種別の味を見分ける勉強にいいとどこかの掲示板に書いてあったが、その通り。フランスのACブルゴーニュだと、作り手によってピノの味+αがあり、それが味を化学変化させて高めたり、あるいは歪めたりするけれど、これはストレートにぶどうの味が出ている(気がする)。味のだけでいくと、ACブルよりずっとはっきりくっきりしていて、十分に濃い。でも逆にいうと、プラスαがない分平面的で変化はもちろんないし、一種純粋培養的。はじめの1杯、いや3杯でも4杯でも「おいしい」けれど、楽しくない。値段は安いしTPOによってはとてもいいワインだけど・・・。72点。デリバリーワインで1350円。

 

4月7日

SILVERChateau Le Grand Verdus 99/Grande Reserve/Bordeaux superieur(シャトー・ル・グラン・ヴェルデュ/グランド・レゼルヴ/ボルドー・スュペリウ)

安師範おすすめのオーストラリア・ピノ・ノワールを注文する際、送料が同じならばということで購入。こちらも高い評価。ほんとうかいな?と思いつつ抜栓、びっくり。ボルドー格付けワインと同じような香り。底に硫黄がほんのりあるけど樽香がないので、匂いの主体は春の花のような甘め。味はしっかりしたタンニンが底支えしている。でも苦味の角が丸くてまさに飲み頃。ただ、その後だんだん落ちてきて、開けた時が頂点だった。というか、この手の味わいのワインだと、その後気持ちよく変化していくので、無意識のうちにそれを期待してたのにそのままだったのが物足りなかっただけかもしれない。このクラスとしてはもちろんお買い得。若い3000円前後の格付けワインで飲み頃のものという感じ。ただ、これ以上熟成することを予想させるほどの厚みはなかった。今が飲み頃ということ。81点。デリバリーワインで1980円。
(お店のサイトの「購入画面」にはGran Reservaとあり、スペイン風で変だなと思いつつここにもはじめそう書いたけど、ボトルを見るとやっぱり誤りで、Grande Reserveでした。ただ、ボルドーでこの表示つきのワインって、樽熟成期間が長いとか何かの意味があるんでしょうか?)


 

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