ワインに目覚めて六年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
3月25日
Vino Igristoe Beloe/Abrau Diurso(ヴィノ・イグリストエ・ベーロエ/アブラウ・デュルソ)
ロシアのスパークリング。1870年創設のアブラウ・デュルソ社(クリミアに近い南ロシアはノヴォラッシースク)製。ラベルに大きな文字で書いてある「ワイン名」にあたるのは「スパークリング白ワイン」というほとんど普通名詞。でもここのスパークリングはロシア文学にもでてくるし、「クリスタル」と縁深いアレクサンドル二世の時代にできたわけで。ロシアでは一番いいかなと思ってたけど、これ、半甘(フランス風にいうとドゥミ・セク)なせいもあってうーん。リンゴジュース的な琥珀色がきれい。でも特徴は饐えたバナナ(!)の香り。ワインというより、女性好みのリキュールという雰囲気。モスクワのナディンで1500円弱。70点。
Latricieres Chambertin 97/Fery Meunier(ラトリシエール・シャンベルタン/フェリ・ミュニエ)
J.J.コンフュロンが実質的には作っているという触れ込みのもの。ブルゴーニュの特級だけあって、さすがに香りがいい。いちばん近いのはフェイ・ジョワという木の実からつくったジャム。といっても日本では知られていないでしょうが、緑色のベリーというか、いちじくにミントを合わせたようなというか。で、口あたりは滑らか。始め酸味が勝っているかと思ったが、直にチョコとかコーヒーっぽい力強い味が下の方からでてきた。で、その後また酸味が強くかなり酸っぱい感じ。ただ翌日から熱を出したので舌が狂っていたかも。他の人は一貫しておいしいと言っていた。78点。川端酒店で6200円。
3月24日
Bourgogne Passetoutgrain 99/Robert Groffier(ブルゴーニュ・パストゥグラン/ロベール・グロフィエ)
酸味と苦味が滑らかに、お互いにお構いなく強く前に出ている。それでいて全体ではバランスいい。もっと酸っぱいかと思ったけれど、そういうことはない。そういう意味で成功してる。でも悲しいかな、変化が全くないのはともかくとして、板のように平板。このクラスでは仕方がないけれど。70点。悟空で1650円。
3月20日
Lassalle 1er Cru 96/Club de Viticulteurs Champenois(ラサール・プルミエ・クリュ/クリュブ・ヴィティキュルテュール・シャンパノワ)
ラサールの1ランク上のシャンパーニュ。「おいしいシャンパーニュ」はお香の香りただよう抹茶系かなと思ったこともあるが、これはキリっと酸味を前面に利かせてるうまいシャンパーニュ。といっても酸っぱさはあとからじわじわでてきて、むしろ極上のりんごジュース(透明)のお酒ヴァージョンという感じ。ミデイアムボディーで味が濃い。濃いといっても重くはなく、かなり強い、でも酸っぱくない酸味がその秘密かなぁ、と。85点。川端酒店でセット(+キュヴェ・オルパル90)で8880円。
たまたま英米のイラク攻撃開始の日と重なったが、それを祝ってということでは断じてない。むしろアメリカ一国帝国主義の衰退のはじまりを祝って。
3月17日
Trevor Jones 98/Dry Grown Barossa Shirazu(トレヴァー・ジョーンズ/ドライ・グロウン・バロッサ・シラーズ)
南オーストラリアのシラー種。ヴァニラとリコリスの香りがうっとりもの。この手のワインにありがちの甘さはなく、コテコテの濃さもなく、いろんな意味でバランスがいい。質素系と派手系の中間というか。上品な味わい。79点。悟空で1290円。2000円の実力はある。安いと思う。
3月15日
Chase Limogere/California(チェイス・リモジェール/カリフォルニア)
カリフォルニアのスパークリング。何となく買ったもの。泡はたたない、色は薄い、香りもあんまり・・でいいとこなしみたいだけど、飲み口さわやか、軽やか。この点では高評価。「料理の印象は薄くても、会話をまったく邪魔されずにいろいろ食べ、気づいたら目の前にデザートがあった」というようなレストランが気持ちいいのと同じ。そういうワインでした。悟空で1080円。70点。
3月14日
Chateau Pontet Canet 99/Pauillac(シャトー・ポンテ・カネ/ポイヤック)
開けるのが早すぎるのはわかっていたけれど、某ワイン屋サイトで好評高得点なので一回目の飲み頃がきてるのかと思いつつ。結論的には早すぎ。でもそれなりに楽しめた。口の中はぎしぎしどころかひりひりするくらい、タンニンが大暴れ。「ポイヤックのグランヴァンを若飲みするとこうなるだろうな」という予想そのまま、渋く苦い。だけど、森の奥の古木の茎を想像させる土の香りや、鼻から空気をぬく時に感じられる黒いベリー系の香りが素敵。ニベアのような油というかクリーム他、プロならもっとたくさんの匂いを嗅ぎ分けられるでしょう。底にはもう澱がべったり。クラシックな長熟ボルドーなんでしょうね。とりあえず80点。エノテカ通販で3480円。東の方のワイン会に触発されて、ちょい良さげなのを開けてます。といっても3000円台までだけど。来週はもうちょい思い切れるか!?
3月12日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 99/Jayer-Gilles(オート・コート・ドゥ・ニュイ/ジャイエ・ジル)
ジャイエ・ジルを家で飲むのは初めて。予想通り、樽香ばんばん。それも黒く焦がしたにおい。でもこれがやわらかく滑らか。ぶどうというより、コンデンスト・フルーツをイメージさせる、赤茶色っぽい味。でもフルーティーという華やかさではなく、ガッツのはいった独自の世界。終わりの方ではソーテルヌのような蜂蜜の香りもでてきた。味覚って忘れやすいものだけど、もう一度味わうと蘇ってくるもので、アンリ・ジャイエを思い出しました。若いけれど、今は今でおいしく飲める。85点。悟空で3110円。
3月10日 Chateau au Grand Paris 2000/Bordeaux superieur(シャトー・オ・グラン・パリ/ボルドー・スュペリウー)
観光客御用達的ないかにも安っぽい名前だけど、某評論家が高得点をつけたのにつられて買う。いちごとスパイスの組み合わせっぽくて、はじめはローヌかと思ったが、裏をみるとメルロー、カベソ、カベルネ・フランとある。ボルドーだからあたりまえのセパージュですが。で、もう一度味わってみると、たしかに煙草の煙っぽさがあって、いかにもボルドー(そうと知ってそう思っただけだけど)。でも、これがうまい。パーカーの高得点安ワインは、「ほんのりとした甘み+後味の鼻に抜けるスパイス香+そこそこのヴォリューム+潜在力」という感じで、これもまさにそれ。でも、身の丈にあっているというか、バランスがとてもいいところが頭一つ抜けてるところかも。「底力はありそうだけど、今はただの混沌」というのでなく、個性がありながら素直なのがいい。某所ではワイン会でクリュッグとか飲んでるようだけど、身の丈にあったワインを飲むのは、それはそれでおいしい(もちろん嫉妬心からの発言です、光弘さん!)。77点。悟空で1180円。
3月8日 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 99/Michel Gros(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ニュイ/ミシェル・グロ)
99年はボルドーもブルゴーニュも若飲みしておいしいという、ありがたい年のようです。これは生産者は定評あるところで安心して開けたけど、期待どおり。樽の香りがほんのり。果実味たっぷり。土と樽と果物とハーブがいい意味で渾然一体となって、普段飲みでブルゴーニュを味わうには最適。厳しくいうと、抜栓時が最高で、鮮度が徐々に落ちてくるような気はしたけど。75点。悟空で1680円。
3月6日 Amarone della Valpolicella 99(アマローネ・デ・ラ・ヴァルポリチェッラ/生産者失念)
学科の送別会。懐石風イタリア料理という看板で、実質は和食の店でビールを飲みながら、1本だけ赤ワイン(総勢15人)。大学人ってこういう貧乏&質素な生活レベルなのです。コート・デュ・ローヌを頼んだらなくて、モルゴンもなくて、お店お勧めというコレに。シラー系に似ていて甘みの中にスパイスのきいた苦さがまざっている。苦味がこういう風にうまくとけこんでいると、重さもあるように思えて「とりあえずワイン」な選択にはいい。でも味の重さの割りにボディーの重さがなく、風景を書いたロケ用の板みたい。70点。瀬璃奈で5000円。
3月1日 Cap de Faugeres 2000/Cotes de Castillon(カプ・ドゥ・フォジェール/コート・ドゥ・カスティヨン)
研究会で報告に京都へ行くも、締切りを過ぎた論文をかかえていてとんぼ返り。でもさすが疲れたのでワインを飲んでぐっすりねて翌日に備えるべく1杯。一月前に飲んだばかりだけど、やはりいいですよ、コレ。煮詰めたプルーンと木の茎のような心地よい苦さと甘さを兼ね備えている。それにボディーもどっしり。ミディアムからフルボディー。お買い得。今回は少し開きたりなかったので81点。エノテカ大阪店で1980円。
2月27日 Mas de la Barben 99/Coteaux du Languedoc(マ・ドゥ・ラ・バルバン/コト・デュ・ラングドック)
南仏はラングドックの赤。シラーとグルナッシュで、「いつもながら」の土の香り一杯のいちごっぽさと、あと味には鼻に抜けるミント香。外向的で親しみやすく、それでいて濃いのだけど、私の好みとはちょっと違う。でもこの値段で好み云々が基準になるほど、個性がはっきりしてるという意味ではいいワイン。好きな人は好きだと思う。72点。悟空で1390円。
2月22日 Moet&Chandon/Champagne(モエ&シャンドン/シャンパーニュ)
わざわざ書くまでもないけれど、大手シャンパーニュメーカーの標準品。イースト香とか泡とかシャンパーニュにお約束のものはちゃんと備えているがどうにも薄くて満足感が少ない。大量生産の規格品という感は否めない。でも結構な値段するわけだから、自分で買ってたら怒ってたかも(と、いただきものにケチつけてすみません)。72点。ももよさんから。
Marguet-Bonnerave/Ambonnay-Bouzy/Champagne(マルゲ−ボヌラーヴ/アンボネ−ブズィ/シャンパーニュ)
ラベルの真ん中にカメオのような青みがかった女性のポートレイトがあり、高級そうな雰囲気。グラン・クリュだそうです。これは↑と違ってぐっと色も味も香りも濃い。ブズィ村なのでピノ・ノワール主体なんでしょう、かなり赤みがかっている。ぶどうというよりりんごからできているみたい。酸味が相当あってびしっと締まった感じだが、苦味も利いているからか酸っぱさはない。甘み酸味苦味がどれもかなり凝縮したところで全体のバランスがとれているので口の中は天国。1流レストランのデザートを食べている気分。82点。東京からわざわざ2本もシャンパーニュをもってきてくれたももよさんに大感謝。
2月20日 Bourgogne 99/Les Bons Batons/Philippe Leclerc(ブルゴーニュ/レ・ボン・バトン/フィリップ・ルクレール)
またまたリハビリワイン。定評あるACブルゴーニュ。しかも良い出来きかつ若飲みできるという99年産。ざらざらしてる点を除くと理想的。赤暗いおっとりしたワイン。それなりに落着いていて、ゆったりした時を演出してくれる。ちょっと日暮れた中年風で限界はあるが、無理はせず自分の力の範囲内でベストをつくしているし、それはそれで味がある。「14時半から20時半までお茶なし、お弁当当然なし、残業手当いうまでもなし」の環境で重要なことは何も決まらなかった教授会のウサを晴らすには最適。76点。川端酒店で1680円。このワイン、以前と比べると随分安くなりました。
2月17日 Sheeraz 99/Limestone Coast Shiraz(シーラーズ/ライムストン・コースト・シラーズ)
これまたリハビリワイン。パーカーさん89点で25$級とのことだけど、固いシラー種のワイン。果物が中に詰まってそうだけど全然開いてないし。ローズマリーの香りが印象的。飲むのが早すぎただけかもしれないが、今だと値段相応。
71点。悟空で1290円。
2月15日 Lynch Bages 99/Pauillac(ランシュ・バージュ/ポイヤック)
舌の絶対値(!?)が高くなっているので、それなりのワインを家でも飲んで軟着陸と思って定評があるコレを。ランシュ・バージュは正統的ポイヤックで、樽香はいっぱい、重みどっしりというイメージがあるけど、これは水っぽい。若いけど99なら飲めそうと思ったが、少なくとも今はバランスよくない。飲めないほどタンニンがきついとかじゃなく、むしろ外向的だけどグラン・ヴァンというよりブルジョワ級のがんばった年という感じ。77点。イーショッピングワインで3980円。
2月14日 Paul Bara/Bouzy/Champagne(ポール・バラ/ブズィ/シャンパーニュ)
ギ・マルタンの料理フェアがあり、日帰りで大阪へ。シャンパーニュのハーフをとることにしてソムリエと相談すると、メインの鳩にはこれがあうということで。青りんごとアプリコットの甘酸っぱい香りがおいしく広がる。のどの奥の方に訴える柔らかな香り。若くはつらつ系。味はしっかりついていて確かに料理にあいました。←と書いたけれど、シャンパーニュってたいていの料理にあうそうな。でも「シャンパーニュの中でも鳩にはコレが合う」と自信をもって薦めてくれるソムリエはそういないかも。80点。レストラン「ル・ポンドシエル」で6000円(ハーフ)。
2月9日 Casa de la Ermita 2000/Jumilla(カーサ・デ・ラ・エルミタ/フミーヤ)
去年の秋に飲んで、どっしりフルボディーのいいワインという好印象。でもパヴィヨン・ルージュと一緒に飲んで比較すると軽いし、焦点があってないんだ、これが。外向的でエキス分たっぷりの飲みやすいワインだけど・・・。でも翌日、このワイン単独で飲むと、やっぱりどっしりしている上にひろがりも十分。結局私の舌に「絶対味感」がないということが証明できたということです。でも「相対味感」しかもってないからこそ、こういうワインもおいしく飲めるわけで、うれしいような、悲しいような。忘却が安らぎをあたえてくれるようなものかも。今回は1680円でみつけて即買いしたけど、後日みたらセールで1380円。1680円でも十分もとはとれる。でもこの値段だとラネッサンとかボーモンとかと同じ価格帯だから、これくらいの味で当然といえば当然。80点。悟空で。
2月8日 Pavillon Rouge du Chateau Margaux 97/Margaux(パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー/マルゴー)
高級ワインはやっぱりおいしい。もちろん飲み頃をはずすとダメだけど、これはあたり。セカンドなので最上級というわけにはいかないけれど、このクラスとしてはこれ以上何を望もうかという感じ。ミディアムボディーで、とても自然に舌のみならず口腔内全体にしみわたるぶどうからつくられた果汁感。後味に残るほんのりと感じられる黒胡椒のようなぴりりとした苦みは、ドスがきいているけど心地よく、この苦味がワインの存在感を高めている。香りも味も陶酔系・挑戦系というより、おっとりゆっくり安らげる優しさ。85点。悟空で3980円。
2月5日 Chablis 99/Olivier Leflaive(シャブリ/オリヴィエ・ルフレーヴ)
開けてから1週間ちびりちびりと飲みました。はじめは室温くらいだったからか焦点がぼけぼけ。冷やしたほうがいいかなと思って冷蔵庫保存。すると少しまし。後味にはちみつの香りがでてきたり、ここちよい苦味があったり。でも全体的には水でうすめたような薄さが難点。70点。悟空で1490円。
2月2日 La Cuvee Mythique 2000/Vin de pays d'Oc(ラ・キュヴェ・ミティーク/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドック)
身の丈にあったヴォリューム感、というかすべての点でバランスがいい。ほどほど柔らかくて芯もしっかりとあり、鼻から抜ける香りはスミレやヒナギクのように薫り高い。味や香りは時間がたってもそんなに変化しないのに飽きないのは、甘み酸味苦味のバランスがぴったりきまっているからなんでしょうか。77点。悟空で1190円。
1月31日 Chateau Fontenil 2000/Fronsac(シャトー・フォントニル/フロンサック)
ブラックコーヒーに砂糖をたっぷりいれた味。苦い上に甘い。腐葉土や樽の香りがあってとても期待させるけれど、味はとにかくバランスが悪い。どろりとしたほどヴォリュームがあり、こなれてくるといろいろな要素があるのがわかるけど、今はダメ。開けるのが早すぎでした。73点。岡島屋で3300円。
1月27日 Cap de Faugeres 2000/Cotes de Castillon(カプ・ドゥ・フォジェール/コート・ドゥ・カスティヨン)
やわらかく滑らかで、黒色のベリーを煮込んでジャムにしたエキスのような甘さ。かむとグミのように弾力と重みがある。今まで飲んだカップの中でだんとつだし、最近飲んだフォジェール(に味の傾向がとてもよく似てる)をはるかに凌ぐ。飲み頃でもあるし、そもそも絶対的なレヴェルが高い。今年(といってもはじまったばかりだけど)のベスト。82点。エノテカでフォジェール98、ペビー・フォジェールとあわせて3本で10000円。
1月22日 Chateau Lanessan 97/Haut-Medoc(シャトー・ラネッサン/オ・メドック)
ワンパターンだけど、これがそこそこの値段で売ってるのをみるとつい買っちゃう。というか、期待と安心をこめてとりあえず欲しくなる。今回も期待を裏切らず、ちょうどいい具合に熟れてる。でも開けたばかりがベストだったかも。押入れ保存で冷たすぎたみたい。でもいいワイン。76点。悟空で1680円。
1月19日 Crozes Hermitage 2000/Alain Graillot(クローズ・エルミタージュ/アラン・グライヨ)
前から飲みたいと思っていたワイン。ローヌでまだ若い2000年産なのでインパクト強くまだ早いかと思ったら、表面が滑らかで驚く。でも口に含むとやはり黒胡椒のようなスパイシーさがあって、それを核として、まわりがグミのような弾力あるオブラートで包まれている感じ。で、今でも十分おいしく飲めるけど、味がちょっと好みとはずれた。この味の好きな人にはいいワインだと思う。74点。Wassy'sで1890円。
1月17日 Taillevent/Champagne(タイユヴァン/シャンパーニュ)
久々においしいシャンパーニュ。何よりもバランスがいい。中くらいのヴォリュームに見合った酸味。きらきらと輝く細かい泡。中味はスタンダードなシャンパーニュだと思うけど、シチュエーションがよかったのか、それとも状態がいいとこんなにもおいしくなるのか。値段はあとで知ったけれど納得です。82点。レストラン「タイユバン・ロブション」でグラス1700円。
Bourgogne 97/Leroy(ブルゴーニュ/ルロワ)
ランチなのでグラスワイン。だからこれまた普通のワイン。薄すぎたり軽すぎたらいやだなと思ったけど、十分な重さと、ほどほどの複雑さがあって前に飲んだ同じワインとは思えない。どうしておいしくなるんでしょうか。79点。レストラン「タイユバン・ロブション」でグラス900円。
1月16日 Chateau de Pez 99/St-Estephe(シャトー・ドウ・ペズ/サンテステフ)
メドックらしい土っぽい煙たさがあり、芯が少し残っていて、でも噛むと柔らかくなるアルデンテ。特別にすごいワインじゃないけど、中堅どころとして料理のお供には十分満足できるレヴェル。78点。悟空で1480円(ハーフ)。
1月12日 Beaumont des Crayeres/Grand Prestige/Champagne(ボーモン・デ・クレイエール/グラン・プレスティージュ/シャンパニュ)
ヴォリュームはそれほどじゃないけど、青りんごや梨の香りが強烈のあり、柑橘類の皮のにがみと酸味が口いっぱいにひろがるので、存在感十分。個性派シャンパーニュだから、「軽く乾杯」というシチュエーションより他のシャンパーニュとの飲み比べなんかの場合むき。78点。川端酒店で2500円。
1月6日 Vichon Mediterranean 98/Syrah/Vin de pays d'Oc(ヴィション/メディタレニアン/シラー/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドック)
意外においしく飲めました。やわらかいし、コクがあるし、シラーらしくちょっぴりスパイスっぽいし。飲み頃だと思います。73点。いただきもの。
1月5日 Chateau Faugeres 97/St-Emilion(フォジェール/サンテミリオン)
このワインはお気に入りで、特に97年ものは去年、おととしと飲んでいて、はずれ知らず。今回も相変わらずの味わい。去年と比べると、やや閉じ気味という気もするが、懐の広いプルーンを煮詰めたような苦さの中に、果実味がじわっとくるこの味わい。グミのような弾力性もあって好きです。81点。川端酒店で2700円。
1月3日 Clos du Marquis 95/St-Julien(クロ・デュ・マルキ/サンジュリアン)
香り柔らか。ヴァニラ、ラズベリーそしてミント的なスパイスの香り。でも味は結構固く、まだ早かったかなという感じ。翌日になると滑らかになってきて、重さこそないけど底深い一流どころのワインになる。もうちょっと熟成したいいワインだろうという期待があったけど、それほどではない。78点。岡島屋で3980円。
1月1日 Beaujolais Villages 2002/Fauchon(ボージョレ・ヴィラージュ/フォション)
ボージョレの典型的な青紫色にいちごジャムっぽい味。でもまろやかさが抜きん出ていて、熟成感もある。とはいえ2000円までなら買うけど、それ以上出すなら他にたくさん選択肢がある。74点。いただきもの。
Moulin D'Issan 94/Bordeaux superieur(ムーラン・ディッサン/ボルドー・スーペリウ)
胡椒、セイジ、ミント系のスーっとする香りが印象的。味はやや枯れかけながらエキス分が濃く、もてる力を十分発揮している感じ。もう落ちているかと思ったが、ぎりぎりセーフか。でもやや根暗。73点。いただきもの。
モスクワどたばた劇場へ行く レストランみてあるきへ行く