ワインに目覚めて四年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 


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過去の記録
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評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし BRONZE・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし SKELTON・・・買うべからず


2001年

 

3月31日

BRONZELanson Ivory Label/Champagne(ランソン・アイヴォリーラベル/シャンパーニュ)

いただきもので、普段は買わないDemi-Sec(半辛口)。甘味はあんまりなく、加えたリキュールではなく、ぶどうの味でちゃんと勝負している。やっぱり上品だし普段飲みにはちょっと贅沢。73点。

 

3月30日

NOTEChablis 98/Faiveley(シャブリ/フェヴレ)

名門フェヴレの手になる白ワインの代表的銘柄シャブリ。その典型的な味を見せてくれる、と思いきや、とても薄いし切れもよくない。というか印象に残らないただの白ワイン。悟空で1950円。65点。

NOTEChateau Lalande-Borie 90/Saint-Julien(ラランド・ボリ/サンジュリアン)

最近続けておいしいのにあたらないので、ボルドーの90年なら、とあけた。でもまたハズレ。さすがにミディアムボディ/つーんとしないセメンダインの香りはちゃんとしたシャトー。飲み頃をはずしたいいワイン。エノテカ大阪店で4900円。70点。

 

3月29日

NOTEBeaujolais-Villages 97/Laboure-Roi(ボージョレ・ヴィラージュ/ラブレ・ロワ)

デパートでは特売品しか買わないけど、これはそれに該当するので。97のヴィラージュ、ちゃんと生きてます。いちごの香りもするし。「500円ではずさないワインを」という意味では本物だし安全。いつもこのワインが値段であればそういうシチュエーションにはありがたい。でもなんか面白みがない味なので値段相応でもある。天満屋で500円。68点。

 

3月28日

BRONZEChateau Guiraud 89/Sauternes(シャトー・ギロ/ソーテルヌ )

桃缶の蜜を煮詰めた味にマスカットの香りなど、ちゃんとソーテルヌしてますが、何か変に切れがいいというか、余韻が短い。村名クラスじゃないんだから、もうちょっと個性が欲しかった。もう峠を越えたのかも。エノテカ大阪店で3200円(ハーフ)。

 

3月27日

NOTELes pagodes de Cos 97/Saint-Estephe(レ・パゴ・ドゥ・コス/サンテステフ)

コスのセカンド。ヴァニラを凝縮した香木のようで、焚けばいろんな要素がでてきそうだけど、結局味としてはタンニン一本。攻撃的というより休眠中のそれ。羽織袴の正装したティーンエージャー。成長する前に大人の遊びを挑んでも、そりゃ相手をしてくれないわな。今飲むならサードの方が数倍おいしい。というか、このワインを(試飲などの目的なしに)今あけてはいけない。悟空で2660円。

 

3月24日

NOTELafite R 95/Medoc(ラフィットR/メドック)

名前につられて買いました。500円差でポーイヤックというのがあって、多分それがラフィットのサードだから、こっちはフォースかと勘違い。ネゴシアンとしてのバロン・ドゥ・ロートシルト社がつくってるワイン。いろいろ手広くやってますからね。チリ風にけっこう濃くて、こしょうやミントの香りもするけれど、ヴォリュームが軽く、優等生的においしくなるように混ぜたという感じのワインです。メドックの95だからそれなりの味はするけれど・・・。悟空で1980円。

 

3月20日

SILVEREchezeaux 85/Remoissenet P&F(エシェゾー/ルモワスネ)

85年のエシェゾー。まずいわけはなく、ちゃんと期待にこたえるおいしさ。ほんのりオレンジがかってきたざくろ色。とてもきめが細かく、森の奥の木々の香りを思わせる味。少々甘味が勝っていて、それが喉にくるのが特徴。このレベルになると、相性のよい料理と飲めばつぼにはまっておいしさが倍増しそう。(ちなみに今日の料理はホタテのソテーと鴨のマスタードソース。)ただ香りはあんまりだし、全体的には予想以上の驚きはない。川端酒店で7980円。

 

3月19日

BRONZELa Gascogne 98/Tannat-Merlot/Alain Brumont(ラ・ガスコーニュ/タナ−メルロー/アラン・ブリュモン)

牛丼なのでちょっと濃いめのワインを期待してあけたら、ヴァンドペイとは思えないなめらかさと密度の濃さ。燻した草とチョコレートバナナが混ざったような香り。酸味がきいてきていて、熟成の頂点にきている感じ。ちょっとざら味がり、その不器用さがモルドヴァのワインを思いださせる。ブリュモンはボルドー南のガスコーニュ特産のタナ種を使った作り手として超有名らしい。悟空で790円。これは安い。

 

3月18日

NOTEBellavista Cuvee Brut/Franciacorta(ベッラヴィスタ/フランチアコルタ)

個々の要素は薄く、全体的には大柄なスパークリング。半額でカバを買うか、あと500円追加してシャンパーニュを買うかした方がお得。去年フィレンツェで買ったヴィンテ−ジものを飲んだ時もあまりよい印象ではなかった。まずくはないけど相性はよくない。樋口酒店で2600円。

 

3月17日

BRONZEMontaudon NV/Champagne(モントードン/シャンパーニュ)

無数の細かい泡がたってとてもきれい。シャンパーニュを飲む時に気になるのは酸味の強さと酵母の香り。これはどっちとも表だっては感じられない。けれどもおいしくすっと喉を通る。もちろんシャンパーニュだからぐいぐいいけるというよりもゆったりした気分で「またもう一杯」という感じ。やっぱりバランスのよさですかね。静かなおいしさ。上質なランチを上品な時間の流れの中で味わわせてくれるシャンパーニュでした。レストランシェ・松下で3000円(ハーフ)。

 

3月15日

BRONZELes Ormes de Pez 96/Saint-Estephe(レ・ゾルム・ドゥ・ペ/サンテステフ)

はじめは曖昧模糊。けっこうタンニンがきついかなと思いつつ飲んでて、徐々にうかびあがってきたフォルムはとても整ったもの。香りはう◯こ→はちみつ。やや小さくまとまっているけれど、狭いレインジの中に細かくたくさんの要素が密集しているワイン。家で普段飲むにはかなりおいしいけれど、強烈なインパクトはない。おっとり紳士系。エノテカ通販で3380円。レストランなら1万円か。この値段でこの味は納得。

 

3月13日

BRONZEChablis 98/Antoine Chatelet(シャブリ/アントワーヌ・シャトレ)

シャブリが1000円以下ということで。ちゃんとわらっぽいシャブリの味がします。さすがに薄いけれど。仕事帰りにシャブリが飲みたいという時に。冷たくするとますます味が薄くなるのでやや高めの温度がおすすめ。酒の悟空東古松店で980円。

 

3月11日

BRONZEL'Ermitage de Chasse-Spleen 97/Haut-Medoc(レルミタージュ・ドゥ・シャス・スプリン/オーメドック)

名前の通りシャスのセカンド。ということでちょうど飲み頃かと思ったらまだまだ。タンニンいっぱい。ヴァニラなどうっとり系の香りが奥にこもっているようだ。明らかにお休み中(あるいは一度起きてたけどまた寝ちゃったのか)。開けてもったいないことをした〜と久々に後悔したワイン。熟成させれば間違いなく値段以上の価値がありそうです。ワイン名を直訳すると「憂鬱な狩りの山小屋」。酒の悟空東古松店で1350円。

 

3月9日

NOTEComte de Raybois 98/Crozes-Hermitage/Ogier(コント・フォゥ・レイボワ/クローズ・エルミタージュ/オジエ)

このAOCは飲んでみたいと思いつつ3年。安ワインとして発見、即買いました。口当たりはあっさりだけど、中味はローヌらしく濃くスパイシーで、黒胡椒を煮詰めた感じ。こんな典型的なヨードの香りははじめて。で、バランスもとれててなめらかで、立派なワインなんだけど、表情に乏しく優等生的。1本飲みきるのはちょっとしんどかったです。酒の悟空東古松店で995円。翌日からセールとなって780円。これはお買得。

 

3月8日

SILVER120/Santa Rita 97/Cabernet Sauvignon(サンタ・リタ/カベルネ・ソーヴィニョン)

チリの赤。抜栓直後はボルドーかと間違う色と香りと味。「真っ黒」という程ではないが、グラスの底が全く見えないざくろ色。おりもたんまり。香りはミキブルーンと干あんずをまぜたような、ヴァニラがかった上品な苦酸っぱさと、ちょっとHな下賤さが同居。だんだん後者がなくなっていったが。そうした渋味とHな酸味がそれぞれ分離した味だけど、とっても穏やかだからか飲み下すとバランスがいい。ちなみにこれは、コートドールの斉須シェフが得意料理、牛のしっぽのワイン煮でつかうワインということです。しゅらくで1080円。

 

2月28日

SILVERSanta Helena 98/Siglo de Oro(サンタ・ヘレナ/スィグロ・デ・オロ)

チリの白で、品種はソーヴィニヨン・ブラン。これはかなかのワイン。フレッシュといっても味のこくがあり、特に苦みをおいしく飲ませる。チリらしくストロングでいて、しつこすぎない。全体には軽めだけれど、1500円レベルはある。しゅらくで580円。

 

2月27日

NOTEDuc de Valjean/Les Vins du Littoral Mediterraneen(デュック・ドゥ・ヴァルジャン)

サンフェリックス・ドゥ.ロデに本拠を置く酒商によるヴァン・ドゥ・ターブル。飲み口軽いが、うまく混ぜてるのかバランスはそれなりにいい。ボージョレの小型版のごとくぐいぐい飲める。パリの軽食屋ででるグラスワインのよう。これはこれでTPOを間違えなければ、それなりに飲めるワイン。イトーヨーカドーで498円。

 

2月25日

BRONZECodru 87/Cricova Vin de Colectie(コドル/クリコヴァ・ヴァン・ドゥ・コレクスィ)

モスクワ時代に「発掘」したモルドヴァ産の赤。あちらでは「超」がつくほど本格派ワインと感じた。しかも値段もロシアレートだし、とお気に入りだった。いつも使うリーデルのボルドーグラスで飲むとどうか、というところ。結果は残念ながら酸味が強調されて、ちょっと黴くさい「東欧ワイン」。それでは、と残りを翌日、こぶりのシャルドネグラスに変えてみると、結構いけました。しょうゆっぽさがあるんだけれど、肝心の酸味は少しきついかな、という程度。よく言えば熟成された玄人ワイン。長期熟成させるために、わざと酸味をきかせて造っているのかもしれない。とはいえ酸味が落ち着いて残るものは、となるとハテナだけど。華やかさは全くないので、酔った後に「珍しいワインがあるけどいかが?」的シチュエーションで飲むのが一番いいのかも。モスクワのナディンで290ルーブル(1450円)。

 

2月24日

SILVERHaut-Bages Averous 97/Pauillac(オー・バジュ・アヴェル/ポーイヤック)

はじめは重みが足りないかなと思ったが、飲み進むうちに総合力が高いので全く気にならなくなった。焦がした樽香がマイルドに効いていて、なめし革、干しあんずなどの香りがゆっくりと中からでてくる。味もマイルドながらポーイヤック。底力の強さを感じさせる。というか、味、香り、パワーともに角がとれたマイルドさをもっていて、家でちょいといいワインを飲むには理想的な資質を備えている。Lynch Bagesのセカンド。エノテカ通販で2480円。この品質ならこのくらいの値段を出さないと、と思わせます。

 

2月22,23日

GOLDChateau Faugeres 97/Saint-Emilion(シャトー・フォージェール/サンテミリオン)

サンテミリオンのグラン・クリュ。ほとんど真っ黒。味も香りも深く、どろっとした印象。ブラインドで飲んだら「このレヴェルだと樽香がするはずなのに変だな」と思わせるような複雑さ。陶酔させるようなタイプ。97産と若いのに飲み頃。というか、早熟というよりむしろ時間をかけて熟成したあとのようで、少しタンニンの収斂性を残している。あまり変化しない点を除いて、ラトゥールを思わせるワイン。最近飲んだ中でも一番。で、四捨五入して金賞。エノテカ通販で1100円(ハーフ)を二日で2本飲みました。マグナムが3900円で、迷ったけど、マグナムにしてもよかったな、と後悔。エノテカより高いけど、岡山の樋口酒店で売ってます。

 

2月20日

SKELTONTrakia 95/Merlot(トラキア/メルロー)

ブルガリアの赤です。95なので、もう危ないかもと心配しながら買ったが、案の定落ちていた。枯れたあとの土というか植木鉢。せみを捕まえに行ったのに抜け殻しか取れなかった気持ち。でも気持ち悪い味に変質しているわけではないので、とりあえず半分飲んでみたら、やっぱり酔っぱらった。アルコールまでは飛んでいないので当たり前だけど。岡山高島屋で580円。

 

2月17日

BRONZELe Passe Authentique 99/Cotes de Saint-Mont(ル・パセ・オテンティーク/コート・ドゥ・サンモン)

ガスコーニュワイン生産者グループの手になるもの。瓶の後ろに書いてあるとおり、グレープフルーツやオレンジなどの南国産果実香がふゎーとでてくる。香りのイメージ通りの味。こういう系統の香りだと、何か人工的なものを感じることが多いのだけど、これは複雑さとバランスのおかげで、最後までとても心地よかったし、飲み飽きることがない。イメージ的にはコンドリューを思い出させる。惜しむらくはその薄さ。これの上級品が1800円とかであれば銀賞なんだけど。チャオ高屋店で980円。

 

2月14日

NOTELa Grande Dame 90/Veuve Clicquot(ラ・グランドゥ・ダム/ヴーヴ・クリコ)

重さで有名なヴーヴクリコの最高級品の最上ヴィンテージ。さすがに細かな泡立ちは真珠を思わせるもの。だけど味の方は残念ながら、その麗しさを感じられなかった。シャンパーニュを飲み慣れていないためだと、とりあえずは思う。正直言って、同じ会社の標準品との違いがわからなかった。抹茶的な渋さ、上品さという意味では正月に飲んだSt.Gallの方が上だし。最高級のキャヴィア、ベルーガを食べても、あんまり味がかわらなかったし。シャンパーニュってきっと奥が深いのでしょうね。奈良やまやで9980円。
翌日、残り1/3を飲む。重みも華やかさもでており、さすが高級シャンパーニュ。でもだしていいのは8000円までかな。

 

2月13日

BRONZEBourgogne 96/Parent(ブルゴーニュ/パラン)

↓のワインの後だからか、さすがにふくよかで幅がある。イメージ的に黒胡椒。ステレオタイプ的な味ではなく、(ドメーヌの?)個性が表れている一本。乾燥しきってもとの味がほとんど消えている甘納豆のような、藁的な甘さ。でもその味の幅は、ある意味でACブルゴーニュ的でもある。この値段では十分満足できるワイン。樋口酒店で1700円。

 

2月10日

NOTEMonte Rosa(モンテ・ローザ)

サントネージュワイン製造の赤。いろいろ混ぜてあるようです。思ったより骨格がしっかりとしていて、飲み会の席では結構飲める。でも追加でもらった1本(300cc)を家で、リーデルのグラスで飲んだら、頭がいたくなった。居酒屋「魚民」で480円くらい。飲み放題のコースででたのもの。

 

2月8日

BRONZESanta Julia 98(サンタ・ジュリア)

アルゼンチンのアグリコーラ社製の赤。品種はサン・ジョベーゼ、ボナーダ、マルベック。茶褐色でちょっと枯れた色合い。しかもおりもパラパラ舞っているし。完熟みかんを濃縮した味わい。ちょうどよい重みがあって、つや消しの明るさ。高島屋で580円。普段のみにはいい1本。

 

2月6日

BRONZEBourgogne 98/Robert Arnoux(ブルゴーニュ・ロベール・アルヌ)

アルヌのACブル。とはいっても重みがあり色の薄さを除いては超ACブル。若いのに落ち着いた果実味。川端酒店で2200円。

 

2月4日

BRONZEPommery Brut Royal/Champagne(ポメリー・ブリュットロワイヤル)

料理で白ワインが必要だけど、料理用のがないので贅沢にもシャンパーニュを。シャンパーニュは値段が高いので構えてしまい、高望みをするので純粋においしさを味わいにくいが、安く買えたからか、これはおいしかった。酸味と甘味のバランスがよく、はちみつを思わせる味もあったし。ちなみに料理はシャンパーニュでさっとゆでたホタテのサラダ。残り汁はちゃんとソース(マスタード&ワインヴィネガーベース)に加えました。川端酒店で2000円。

 

2月2日

BRONZEBourgogne 98/Bachelet(ブルゴーニュ/バシュレ)

バランスよく果実味たっぷりでミディアムボディー。レストランのグラスワインとしてでてきそうな、標準的ブルゴーニュ赤。グラスワインとして先日飲んだパラン96に雰囲気が近い。余韻に黒胡椒を感じた。川端酒店で1600円。

 

1月31日

BRONZETrakia 94/Cabernet Sauvignon/Lovico Suhindol(トラキア/カベルネ・ソーヴィニョン/ロヴィコ・スヒンドル)

日本でよくみかけるブルガリアの赤。かっちりとしたスタイル。小さいけれどもよくまとまっている。6年ちょいたっているけれど収斂性のあるタンニンがきいていて、「固い」ワイン。ヴァニラの香りがちょっとするけれど、渋さで勝負。キャラメルっぽさが余韻にあったりして、それなりに楽しめます。1000円前後のACボルドーとかとは良い勝負。グルジアのムクザーニがタイプとしては一番近い。高島屋で580円。

 

1月28日

SILVERGevrey Chambertin 95/Moillard(ジュヴレ・シャンベルタン/モワラール)

完熟した桃とドライのアプリコット味といえばソーテルヌが定番なんだけど、赤でこういう雰囲気をもっているのもオツなもの。とても華やかなブルゴーニュ。モワラールはニュイのネゴシアンとのことだけど、なかなかやりますね。川端酒店で2000円。

 

1月27日

BRONZESaint-Estephe 97/Prats S.A.(サン・テステフ/プラッツ)

コスデストゥルネルのサードワイン。エチケットはシャトーの塔が象の背中にのったもので、「コス」とはっきり書いてある。中味は立派なサンテステフ。焦がした樽の香りとヴァニラ香がミックスされて、味も元気のいい苦々しさと乳酸菌醗酵的な甘さがバランスよくあわさっている。そうした堂々たるものなんだけどヴォリュームがACボルドー。で、何かきつねにばかされた気分。早飲みするにはレヴェルの高いボルドーの村名ワイン。特価なのでまずまずのコストパフォーマンスだけど、定価(2600円)だと辛い。エノテカ通販で1900円。

 

1月23日

BRONZEBourgogne "Pinot Noir" 98/Robert Groffier(ブルゴーニュピノ・ノワール/ロベール・グロフィエ)

(ジャムじゃなくて生の)いちごのようなちょっと酸っぱい旬の果物を食べている気分。そこにかみタバコ(というのは実は知らないけれど、噛んで煙たい味になる雰囲気なのだ)っぽいえぐみが加わる。98というのはまだ早いんだろうけど、ACブルレヴェルだとピチピチした味わいというかパワーが好きな人には、今おいしく飲めますね。神戸ベリエで2900円。内容的に2000円+αは許せるけど、この値段は高いと思います。

 

1月21日

BRONZEChateau Mauvesin 90/Moulis(シャトー・モヴェサン/ムーリ)

少しオレンジ色がかってきていて、10年たったことがわかる。味には力強さがまだあり・・・。そう、力があるけど少し弱っているような。峠を越したけど熟成の盛りというのでしょうか。味についてはムーリがどうのこうのというのは全然わからないので何ともいえないけれど、ボルドーのいい年のワインを熟成の盛りで飲めたのだから、まずいわけがありません。エノテカ大阪店で2400円。

 

1月20日

NOTEG.F.Cavalier/Demi Sec(キャヴァリエ)

半辛口のヴァンムスー。結構甘く、ワインをあまり飲まない女性なんかにだすと喜ばれそう。いや別にばかにしてるんじゃなくて、少し大粒だけど泡はよくでるし、味にもくせがなくて飲みやすいという意味で。面白みもないということですが。飲んだあとにビールのホップの醗酵香がしたのはどういうことか。フランスなんかじゃ500円以下で買えそうではあります。樋口酒店で1200円。

 

1月19日

SILVERBourgogne 89/Remoissenet Pere et Fils(ブルゴーニュ/ルモワスネ P&F)

ブルゴーニュの古酒で有名なルモワスネ。ACブルにしてはかなりな古酒の89。グラスに注ぐと茶色〜褐色。ACブルなのに大丈夫?というほどみるからに年月を経ている。が杞憂。古いといっても残っているのが酸味だけ、てなことなく、果実味が主流。というか、まさに腐る寸前の熟した味。しっかり酸がこもっているので今バランス的よく味わえるのでしょうね。古酒というよりも、よく熟成している、また熟成できるポテンシャルを備えた質の高いワインでした。それでいて値段はACブル。川端酒店で2200円。

 

1月17日

BRONZERondel extreme/Cava/Codorniu(ロンデル エクストリーム/カバ/コドーニュ)

果実味が凝縮しておいしいブリュットのカバ。少し大き目の泡がボワボワと長い間たちあがっていた。このクラスだと薄味が多い中、主張する味をハッキリともっている優良品です。樋口酒店で1200円。

 

1月14日

BRONZER 88/Rieussec/Bordeaux(エール/リューセック/ボルドー)

ソーテルヌの有名シャトーがつくる辛口ボルドー。飲み口はあっさりだけど、口には複雑な味がたくさん残る。で、もう一度香りをみると、桃のシロップぽくて、さすが血は争えない、という感じ。でもどうもすっぽぬけた、というかたるみみたいなものを感じる。12年もたっているので、もう飲みごろを過ぎたのだろうか。樋口酒店で2000円。

BRONZEPichon-Longueville Comtesse de Lalande 88/Pauillac(ピションロングヴィル・コンテス・ドゥ・ラランド/ポーイヤック)

いわゆるピションラランド。程よく熟成期にはいっているのか、あるいはまだ飲むには早いのか、と思いつつ開けてみると「もうできあがってる紳士」。生き生き感はまったくなく、構えて待つ大関相撲。なんと言っても濃い。どろりという感じ。だが熟成感よりも枯れはじめたのかな?という印象はある意味で期待はずれでした。川端酒店で10000円。値段相応。

SILVERClos Haut-Peyraguey 95/Sauternes(クロ・オー・ペラゲー/ソーテルヌ)

これは逆にまだ早いかなぁ、と思いつつ開けた一本。いい意味で期待を裏切られこれまたできあがってました。桃の缶詰のジュースとかあんずとかが感じられる典型的なソーテルヌ。十分などろり感もありまろみもある。今回は雅さを感じられなかったが、でも十分おいしいソーテルヌ。やまや池袋西店で1980円(ハーフ)。

 

1月12日

NOTEGold/Suntory(ゴールド/サントリー)

かぜをひいて、ワインを飲みたくない日が続いたあと、やっぱり飲みたい。でも赤はちょっとしんどい。で、安いスパークリングでもと探して買ったのがこれ。やや辛口ということなので、少し甘めかと予想したら、ほとんど味のしない薄口。集中してみるとにが味がほんのり。後味にははっきりとりんごの酸味が感じられる。暑い夏の日の乾杯用にはいいかも。森脇酒店で1170円。三桁のワインですね、これは。

 

 

1月4日

SKELTONBourgogne 97/Jean-Michel Gaunoux(ブルゴーニュ/J-M.ゴーヌ)

ムルソーの生産者がつくったピノ・ファン(Pinot Fin)という品種を使った赤。うっすらミントの香りがするが、全体的には魚礁というか、腐った魚の雰囲気で、頭がすぐに痛くなった。これは別にお正月に飲み過ぎたからではなくて、翌日飲んでも同じ。なんとかいいところを探そうとしながら飲んだが、結局だめ。値段が三桁ならともかく。お金を返して欲しくなる。いや、値段以上の価値のあるワインに、追加料金を払うこともないので、返金訴訟を起こすわけじゃありませんが。でも、私はもう買わない。人にも勧めない。半分が料理用となりました。エノテカ大阪店で1800円。

 

 

1月1日

BRONZEVeuve Clicquot Ponsardin 95(ヴーヴクリコ・ポンサルダン)

ヴィンテージ入りのクリコが21世紀最初のワインとなりました。黒ぶどう(ピノノワール?)を多く使っているのか、かなり濃く、夕日の太陽に近い色。貴腐ワインを辛口にしたような(味覚的ではなく)感覚的甘口。シャンパーニュでこういう特徴を持っていると、ゴージャス感が増します。三上さん宅で。

 

SILVERPichon-Longueville 94/Pauillac(ピションロングヴィル/ポーイヤック)

いわゆるピションバロン。若いのに角がなく、よく熟成した高級ワインの風格が十分あらわれています。力強さよりエレガントさが勝ってるかなぁと思いつつ飲み続けると、あとからタンニンが活動しだしてふくよかさがでてくると共に段々渋くなってきました。このクラスになるときめの細かさは十分なので、渋みもおいしく飲めるわけですが。ポーイヤックの94てのは、早飲みできかつ軽くないワインをつくっているということで、かなりいい年なのでは、と考えてしまいました。

夜になって今世紀はじめて飲もうと思ってた「本命」ワインを。

SILVERCuvee Orpale 90/de St-Gall(キュヴェ オルパル/サンガル)

抹茶の粉末がほのかに表面にまぶしてある上品な和菓子の雰囲気。シャンパーニュの味はよくわからないが、これはいつにも増してよくわからない。この雰囲気は今まで味わったことのないもの。重さもほどよいが、キャヴィアあわせておいしい!と叫びたくなるタイプではないし、いくらでも飲みたい!とは思えない。でも捨て難い。ワインスペクテーターでクロ・デュ・メニルと高得点を争うシャンパーニュというが、そもそもクリュッグがどんな味かもしらないし。サロンもクリスタルも飲んだことないし、このシャンパーニュを評価するにはそれから、ですね。川端酒店で6600円。


 

レストランみてあるきへ行く

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