ワインに目覚めて三年。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

お手紙待ってます!

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過去の記録
97年 11月12月
98年 1月2月 | 3月4月 | 5月6月 | 7月8月
| 9月-12月

99年 1月−3月 | 4月-6月 | 7月-9月

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評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし BRONZE・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし SKELTON・・・買うべからず


1999年

 

12月28日

BRONZESaperavi 98/A&B(サペラヴィ/A&B)

またグルジアの赤。品種も同じ(=サペラヴィ)。ムクザーニとくらべると、明るくさわやかなワインで、グルジアの太陽を感じる。かすかに酸味が強いのかも。造りは堅実で凝縮された味わい。セジモイコンティネントで221ルーブル(884円)

 

12月26日

BRONZEMukuzani 96/A&B(ムクザーニ/A&B)

グルジアものは近年品質を高めるためか生産者名や収穫年を表示して、種類も豊富になった。A&BはマラーニやGWSと並んで優良生産者として知られる。このワインは辛口赤として1888年から生産されている歴史ある銘柄で3年以上樽で熟成させてからの出荷が義務づけれている。ということで96年のこれははつもの。飲み口の切れがいいのが特長。その割に舌にはまったりとまとわりつく。深いコクのあるところはボルドー的。時と共に幅が出て来て楽しめる。セジモイコンティネントで241ルーブル(964円)

 

12月24日

BRONZEDon Melchor 96/Concha y Toro(ドンメルチョー/コンチャイトロ)

はじめの1〜2口は飲みやすく、割とあっさりめのつくりかと思った。が、段々タンニンが出てきて、95ドンメルチョーの味を思い出す。もちろん濃いうえにフルボディーだが、いいぶどうを使っているせいか穏やかでなめらかなので飽きはこない。それでもまだ何かに包まれているみたい。今飲むのはやはりもったいない。セジモイコンティネントで790ルーブル(3160円)

 

12月20日

NOTERossiiskoe Shampanskoe/MKSHV(ロッシースコエ・シャンパンスコエ)

「モスクワ・スパークリングワイン・コンビナート」製の辛口スパークリング。酸味と甘みが青りんごのようでおいしいが、コクがないので少々もの足りない。ロシアものでは中レヴェルの値段。味も相応の中級。アイリッシュスーパーで154ルーブル(616円)

 

12月16日

NOTEBikaver 97/Egri(ビカヴェル/エグリ)

ハンガリーの赤。少し土っぽさを感じさせる。軽めながら、バランスよく、底力はあるみたい。カベルネのような渋味がほのかにある。セジモイコンティネントで151ルーブル(600円)

 

12月12日

BRONZEBourgogne Hautes Cotes de Beaune 95/Theodore Jouvet(ブルゴーニュ・オート・コート・ドゥ・ボーヌ/テオドール・ジュヴェ)

うわばみのような薄い色ながら、味の方は個性的。するすると飲めそうで、何かひっかかるものがある。それは沢蟹がいるような山の中の小川の土っぽさ。酸味と渋味のバランスもいい。モスクワでよくみるネゴシアンもの。でもニュイといい、これといい、値段以上のものをつくっていると思います。ジャプロで303ルーブル(1212円)

 

12月10日

BRONZEPommard 90/Bouchard Pere et Fils(ポマール/ブシャール・ペール・エ・フィス)

もわっとくる樽の香りが期待を高めてくれる。デリケートでふくよかなフルーティーさ。でもその後、ゆっくり飲んだにもかかわらず開かないで終わった。まだ熟成途上なのか。シャルルドゴール空港で199フラン(3781円)

 

12月6日

NOTEChateau Le Vivier 97/Medoc(シャトー・ル・ヴィヴィエ)

タンニンが濃いが、しぶしぶというほどではなく、おだやか。でも閉じているのか、殻をかぶっているようなこぶりな味。もちろん97年だから、開けてしまうこちらが悪いのだけど。セジモイコンティネントで330ルーブル(1489円)。

 

12月4日

SILVERNuits St.Georges 96/Theodore Jouvet(ニュイ・サンジョルジュ/テオドール・ジュヴェ)

噎せ返るほどの樽香のなかからフルーティーな香りがでてきて、かすかにセメンダイン臭も。「男性的」といわれるブルゴーニュだが、これはミディアムボディながら力強いワイン。96なのでタンニンも強いけれど、それが酸と融合してバランスがいい。村名レベルは久しぶりだからか、ネゴシアンものながらブルのよさを感じさせてもらえました。あと少しの変化があれば、金賞でした。セジモイコンティネントで361ルーブル(1516円)。値上がりするでしょう、これは。

 

12月1日

SILVERRiesling 95/Hugel(リースリング/ユゲル)

定番のユゲル/アルザス・リースリング。ミネラル分いっぱいでフレッシュさわやか。普通のランクだから薄さは否めないけど、値段分の価値は十分ある。この独特の味には、何かぴったりあう料理がありそう。コペンハーゲン空港で84クローネ(1359円)。

 

11月24日

BRONZEChateau Roquegrave 95/Medoc(シャトー・ロックグラーヴ)

メドックのブルジョワ級。深いタンニンがこってり。滑らかだけど、いつまでもギシギシ感が残り、カベソの力充溢。メドックらしいワインでした。Joannon et Lleuとあるのは製造者か。セジモイコンティネントで550,9、7ルーブル(2250円)。

 

11月22日

SKELTONNovyi Svet/Briut(ノーヴィ・スヴェト)

クリミヤのスパークリング。シャルドネ、ピノフラン(?)、アリゴテ、かべそ、ラインというさまざまな品種のメドレー。1878年、ゴリツィン公創立のワイン工場製。特徴は重さ。のっぺらと重い。口にぐっとくる。泡が少ないだけでなく、味は限りなく白ワインに近い。変なしつこさがあり、頭が痛くなりました。モスクワ百貨店で213ルーブル(915円)。

 

11月20日

NOTEMarques de Casa Concha 97/Merlot (マルケス・デ・カーサ・コンチャ)

コンチャイトロ(チリ)赤の上級品。前に96年のを飲んだ時にはさすが上品だったけど、これはただ濃いだけのワイン。一口目はどわっと様々な花の香りがしたし、適度に複雑な味ではあったけれど、全く変化しない(翌日も翌々日も)ので、一本飲む前に飽きてしまう。メルローらしく柔らかで飲みごろに入ってはいるのだろうけど、熟成させた方がいいのかも。セジモイコンティネントで412、7ルーブル(1733円)。

 

11月14日

SILVERKornet/Rossiiskoe/Briut (コルネット)

ロシアの代表的スパークリングワインメーカー、コルネット社が自社名をつけているスパークリング。同社ものを安い順に並べると、「ソヴィエツコエ・シャンパンスコエ」「コルネット」「ネジェージュダ」「ザラトエ」。つまりこれは下から二番目(ただし高い方の二つにはブリュットはない)。冷たく冷やして飲むと、これまたきりりとブリュット。下のにくらべるともちろん薄目だけど、値段を考えるとお買得。泡もかなりたつし。ロシア旅行のお土産には是非おすすめ。ポーリスカヤモーダで78ルーブル(335円)。

 

11月12日

SILVERRusskoe Shampanskoe 96/Briut/Abrau Diurso(ルスコエ・シャンパンスコエ/アブラウ・デュルソ)

アブラウ・デュルソ社のスパークリング。同社はノヴォロッシースクのアブラウ・デュルソ地区にあり、1870年からの伝統的製法でワインを造り続けている。通常はRusskoe Shampanskoeの名前で販売されているが、今回飲んだのは1980年から社長で97年に死んだクロチコを記念してつくられたもの。味の方はロシアのスパークリングでもトップクラス。シャルドネが多く入っているのか、きりりとブリュットであとに少し苦みが残る。カバの上級品レベル。セジモイコンティネントで158,64ルーブル(713円)。

 

11月10日

SILVERChateau de Pez 96/Sant-Estephe(シャトー・ドゥ・ペ/サンテステフ)

久々に味わったぎしぎしのカベルネ。濃く深いざくろ色。香りも複雑。乳酸菌飲料みたいな甘さが上顎の奥のほうに残るのが特徴的。もちろんあけるのが早すぎたのだけど、翌日にはそれなりに開いてレ・フォール・ドゥ・ラトゥールを思いださせる落ち着きと滑らかな渋みが充ちあふれている。熟成したらどこまで大きくなるか・・・その時ぜひまた飲んでみたい。コペンハーゲン空港免税店で215クローネ(3495円)。

 

11月3日

NOTECasal Mendes/Caves Alianca

ノンヴィンテージのポルトガルの赤。さらりとのど越しなしに胃に到達。昼の定食屋で「飲み物込み飲み放題600円!」というシチュエーションで出てくるのはこういうのなんでしょう、きっと。でも値段を考えれば悪くない。底にどす黒い重みもあるし。ビールと同じ飲み方ができるワイン。アイリッシュスーパーで99、9ルーブル(450円)。

 

11月1日

BRONZECotes du Rhone 97/Theodore Jouvet(コート・デュ・ローヌ/ジュヴェ)

酸味がきゅっと効いていつつ新鮮な果実味が感じられる。少したつとローヌらしい醤油というかインクっぽさもでてきた。重みはもちろんないので、ぐいぐい飲むにはちょうどいいワイン。セジモイコンティネントで262ルーブルの5%引き(1120円)。

 

10月24日

BRONZEValpolicella Classico 98/Fabiano(ヴァルポリチェッラ クラシコ/ファビアーノ)

ほんのり甘く、果実味が全面的にでる若々しいワイン。表面に薄い殻のようなものがあり、まだ早いのかもしれないし、ちょっと無口かもしれない。値段を考えると十分満足できる。セジモイコンティネントで204ルーブル(918円)。

 

10月16日

BRONZEChateau Camensac 92/Haut-Medoc(カマンサック)

サンジュリアンの西にあるサンローラン村(コミューン)のメドック5級。92年とはいえ、水っぽくなく、むしろ瑞々しいと言うべき。一口のんだだけでひとかどのワインとわかる。ほんのりと甘みがあり、ほどよくラム酒が効いているケーキのよう。一流レストランでも立派にいけそうです。コペンハーゲン空港免税店で179クローネ(2896円)。この値段でこのレベルのワインが買えるとありがたい。以前はもっと安かったのでしょうけど。

 

10月8日

BRONZERegnie 96/Louis Jadot(レニエ)

レニエははじめてだが、クリュボージョレの一つだけあって安定感があり、安心して買える。煮詰めたいちごジャムの香りは相変わらず。クリュボージョレの中の違いというのがわかるまでにはいたっていないながら、レニエの特徴を挙げるとすると、やや地味目ということか。内にこもった感じ。でもその分、密度が濃いともいえる。アルコール分も堂々13%。華やかさは期待できないが、落ち着いた食事を下から支えてくれることは請け合える。大手の酒商ルイ・ジャドのものだが、Domaine de Lachatとの表示もある。下請け業者?パリのラーメン屋「ひぐま」そばの酒屋で64、9フラン(1298円)。2000円までなら「買い」。

 

10月1日

SILVERChateau Trotte Villeille 95/St-Emilion(トロットヴィエイユ)

ボリーマヌー社のカステジャがてがけているサンテミリオンの特1級(B)。といってもメドックでいえば4級くらいだから(パーカー)、あまり期待しないで飲んだ。が、これはとてもいいワイン。メドック2級クラスの力をもつ。とても濃いルビー色。輪郭がくっきりしていて、中味は芯までつまっている。95年の力強さもありながら、メルローの柔らかさのせいか(メルローとカベルネフランが半々らしい)4年目ながらギシギシではなく、もう楽しめるものとなっている。香りもうっとりさせるものをもっていて、いつまでも嗅いでいたくなる。セジモイコンティネントで1454,45ルーブル(7272円)。日本ではもっと安いのかもしれないけれど、買った値段以上の価値がある。

 


 

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