ワインに目覚めて二年半。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
6月16日
Sovetskoe Shampanskoe/Polusladkoe/Kornet(サヴェツコエ シャンパンスコエ)
ロシアでは普通のヴォトカ(500ml)が175円、ロシア製ビール(500ml)が50円。で、このスパークリングワインが197円。(ちなみに現在のロシア人平均給料は7500円。ただロシアでは現金以外の収入が生活で重要な要素を占めている)。他方で輸入物のワインは日本並みなのだからかなり安い。泡ものは辛口がへんへんの好みだけど、これ(やや甘口)もしっかりと冷やして飲めば悪くない。もちろん味は薄いけど藁っぽさも泡もあり、それこそビール代わりにスパークリングを楽しめてしまう。
6月13日
Vina Albina 75/Rioja Gran Reserva(ヴィーニャ アルビナ)
24年の歳月がたっていることをおもわせる色褪せたザクロ色。。はじめは温泉卵の白味と香りだけを食べてるようで、やはり中味はなくなっちゃったのかとあきらめたが、時間が経つと、チョコレートやミントの香りもでてきて、肉付きもよくなってきた。渋味、角はほとんどとれて苦みがすこし残っている。峠は大分前に越えたんでしょうが、枯れていながら確かに現役。ミディアムボディー。バルセロナのエルコルテイングレーゼで2775ペセタ(2497円)。
6月7日
Chateau Fonseche 95/Haut-Medoc(シャトーフォンセッシュ)
しっかりとしたこしがあったのも束の間、30分もすると味も薫りも抜けてしまった。メドックっぽい土や埃や木の雰囲気があったのに残念。早くのみきってしまうのであれば銀賞だったかも。ギャラリーデュヴァンで350ルーブル(1750円)。
5月18日
Marques de Casa Concha 96/Cabernet Sauvignon/Concha y Toro(マルケス デ カーサ コンチャ)
このクラスになると、味だけでなく、香りも強く濃くはっきりしている。メドックの村名級以上の雰囲気を予感させる。味の濃さも、それだけがめだつことなく、複雑な味わいとみあっていてそれだけが突出することない。前半は渋味系、後半はやわらかくまるい、キャラメル系の甘み。ただこれだけレヴェルが高いのに個性がぼやけているのは熟成途上のせい?。セジモイコンティネントで372,3ルーブル(1860円)。
5月15日
Bourgueil 95/Vieilles Vignes/Nau Freres(ブルグイユ/ノ フレール)
ACブルゴーニュと間違えて買いました。カベルネフランが多めにはいっていると、ずっと前に聞きましたが、ミント味はごくわずか。それより何よりしぶーい渋味のワイン。これが前面にでていて迫力満点。ブルドーザーで深い森を土を掘りながら突進していくイメージ。厚みはそれほどではないけど、下からゴーッという力を感じます。ワインギャラリーで372ルーブル(1860円)。
5月12日
Chateau Cardus 95/Medoc(シャトーカルデュス)
ACメドックとしては格安なので選ぶ。香りはほとんどないし、すっと飲むととてーも薄い。が、あとにじわーと苦みが口中にひろがりさすがメドック。この苦さもビターチョコというかブラックコーヒーというかとにかく半端じゃない。ここまでくると立派。いや、実際、飲んでると口の中が気持ちよくなりました。セジモイコンティネントで262,7ルーブル(1313円)。
5月8日
Sunrise 98/Merlot/Concha y Toro(サンライズ/メルロー/コンチャイトロ)
おなじみコンチャイトロの廉価版。このレベルのものはやっぱり濃さが印象的。柔らかさやなめらかさもあり、「メルロー」を味わうにはいいのかも。ただ味わっていると単調さにあきてくるのもたしか。ボトル2/3まではおいしいおいしいと飲めるので値段的には合格。ストックマンで7ドル(840円)。
5月3日
Cabernet Sauvignon 95/Black Sea Gold/Pomorie(カベルネ・ソヴィニョン/ブラック・スィーゴールド)
初めて飲むブルガリアワイン。ヴァニラ、薔薇など香りはミネルヴォワ。ミディアムボディーで、やさしく攻撃的なカベソ。時期に南国系果物の甘みが渋味とともにでてきてこの値段としては十分以上に満足できる。ただグラスに注いで10分くらい立つと香りもアルコールも抜けてしまうみたいなので、その点は注意。セジモイコンティネントで156ルーブル(780円)。
5月1日
Yubileinoe/Novyi Svet(ユビレイノエ/ノーヴィ・スヴェト)
ゴリツィン公所有だったノーヴィスヴェト(新しい光)社創業150年を記念(=ユビレイノエ)してつくられたスパークリング。青りんごの香りが強烈で、味もなめらかながら均質に濃くつまっている良質なもの。ロシア産の中では一番高いスパークリングだけど、それだけの価値があり、カバの上級品と対抗できる。味にもう少し変化があれば言う事ない。おばあちゃんちのそばの店で162ルーブル(830円)。
Negru de Purcari/Vismos(ネグル デ プルカリ)
モルドバ産の辛口赤。タンニンがほどよくきいていて、口に気持ちいい。固さ、ぎこちなさはあるが閉じてるというよりそういう作りなのでしょう。「こっちもの」のなかではかなり上位に位置する。カラツーバさんから。
Puligny-Montrachet 95/Joseph Drouhin(ピュリニーモンラッシェ/ドルーアン)
有名どころの白。白檀、落雁、ライチ、アーモンドの香りなどがつぎからつぎへとでてきてそれだけでもう満足できちゃう。酸味もきつすぎず、柔らかかつふくよか。味の幅が広い。セジモイ・コンティネントで2261円。4000円でも損はない。
Casillero del Diablo 98/Cabernet Sauvignon(カッシェロ・デル・ディアーブロ)
去年の産のカベソだけど、出荷してるだけあってちゃんと飲める。このシリーズは安定して値段の分だけ楽しませてもらえる。適度に複雑で、幅がせまいとはいえ味わいも時間と共に変化するという意味で。ストックマンで1200円。
4月23日
Libertas 95/Pinotage/Stellenbosch Farmers Winery(リベルタス)
抜栓すると、樽香を中心にいくつかのお花畑系の香りが部屋に広がった。バランスよくまとまっているが、タンニンのぎしぎし感もあり、のみごろなのかも。このワインの品種ピノタージュははじめてだが、酸っぱめの軽い早飲みではなく、インクのような渋い凝縮感を狙っているような気がする。かなり安いらしい(たぶん1000円以下)が、そこそこの素材をとても丁寧に仕上げたような、作り手のよさを思わせるワイン。これはおすすめ。ベッツが南アフリカからわざわざ持ってきてくれました。
4月20日
Marques de Sanjose/Gran Corpas(マルケス・デ・サンホセ)
グランなんとかと名前についてるわりに安いので買ってみたらノンヴィンテージ。でも中味はぼやけていることなく、飲ませてくれます。さすがにうわずみ液と、エキスの部分に別れている感じは否めないけど、そのエキス部分に限っていうと、いやみのない甘さが核としてちゃんとあってこのワインの主張になってます。値段以上の価値はある。ポーリスカヤモーダで151.1ルーブル(741円)。
4月11日
Vosne-Romanee 96/Bouchard Aine&Fils(ヴォーヌ・ロマネ/ブシャール エネ&フィス)
タンニンのぎしぎし感とブルゴーニュの果実味が丁々発止やりあい、その味を必至にたどっているうちに豊穣な森が広がってくる。若いので「落ち着き」より「激しさ」のワインだし、寝かせたとしてもかしこまって飲むほどではないでしょう。味の絶対値では銀賞。でもこの値段でここまで力強く、また最近飲んでる安ワインとはここまで明らかに質が違うものが飲めたのは感動ものでした。ゼジモイコンティネントで330ルーブル(1650円)。
4月9日
Nuits St.Georges 95/Bouchard Aine&Fils(ニュイサンジョルジュ/ブシャール エネ&フィス)
この造り手のヴォーヌロマネ、ジュヴシャンとニュイがなぜか激安でうっていて、以前にジュヴシャンを飲み「傷もの」でないことは確認ずみ。はっきりいっておおお得。はじめはすっごく甘い印象があるがよく味わってみるとそうでもない不思議なワイン。ヴォリュームもあり、若ブルゴーニュらしく華やかでフルーティーな味わい。タンニンも明るく効いていて味にアクセントをつけている。時間がたつとハッカの味も少ししたりして香りの変化も楽しめるし。やや個性を欠いているけど、有名ドメーヌのACブルよりはヴォリューム感の分だけ勝っている。ゼジモイコンティネントで280ルーブル(1400円)。どうしてこんなに安いのか。
モスクワどたばた劇場へ行く