ワインに目覚めて二年半。

おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。

自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。

 

お手紙待ってます!

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過去の記録
97年 11月12月
98年 1月2月 | 3月4月 | 5月6月 | 7月8月
| 9月-12月

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評価の一応の目安は、
GOLD・・・探してでも買うべし SILVER・・・売ってたら買うべし bronze・・・お金があったら買うべし
NOTE・・・飲みたい日なら買うべし SKELTON・・・買うべからず


1999年

3月30日

NOTEGran Dolfos 94/(ドルフォス)

スペインのクリアンサで、6ヶ月の樽熟成のち2年以上寝かせてから出荷したもの。いかにも果実酒という感じでぶどうだかなんだかわからないが果物の味がする。ワインとしてみると可もなく不可もなしで、値段相応。ストックマンで11ドル(1320円)。

 

3月29日

NOTEPere Patriarche/Vin de table(ペール パトリアルシュ)

テーブルワインだけど、それなりに楽しめる。軽さも気にならない。「ワインの濃縮果汁還元」的。こういうのにありがちな甘口にしてないのがよかったのかも。酸味と苦みのバランスがいいからか。ペテルブルクのレストラン「レ・フランセ」で12ドル(500mlのカラフェ)。

 

3月28日

BRONZEChateau Villemaurine 94/St-Emilion(シャトー ヴィルモリヌ/サンテミリオン)

はっきりとした樽香の奥からたばこの香り。とてもなめらかでしかもこしがあるので、舌の上をころがして楽しむにはぴったり。おっとり気味で、優しいワイン。割と早く開き、時がたつと甘みもでてきた。サンテミリオンのグランクリュの名に値します。ペテルブルクのレストラン「ドヴォリャンスコエ・グネズド」で38ドル(ハーフボトル)。

 

3月23日

SKELTONValpolicella 98/Sterzi(ヴァルポリチェッラ/ステルツィ)

ヴェローナ近くの産のDOC。この銘柄自体は有名らしいが、ぴんきりなのか、おいしくない。とてもうすーい色で、ワインもどきを予想させるが、一応本物のワイン。でも・・・。軽くてもボージョレなら飲みやすく工夫してあるが、これはやや苦く、アルコールの味ばかりする。それも悪酔いしそうな。招かれざるお客さん用。いくら安くても2本目は遠慮します。ストックマンで106,56ルーブル(546円)。

 

3月17日

SilverDon Melchor 95/Concha y Toro(ドンメルチョー/コンチャイトロ)

コンチャイトロの上級ワインでカベソなので、さぞやこってりぎっしりぎゅぎゅぎしっとしてるかと思いきや、予想と全く異なる味。カベルネのにがみや重さはあることにはあるが、なんといっても印象に残るのは甘さ。香りはヴァニラと樽香が複雑にまざっている。濃さや重さが気にならず、上品な仕上げ。1回目の飲みごろに入っているのかも。ストックマンで407,55ルーブル(2202円)。3000円までなら「買い」。これを書いた次の日曜日、買った店に行くと、10ドル値上げしてありました。つまり約3400円。ストックマンがこのページをチェックしているとは(なんちゃって)。

 

3月10日

BronzeChateau Guiraud-Cheval-blanc 96/Cotes de Bourgogne(シャトーギローシュヴァルブラン/コート ドゥ ブルゴーニュ)

ボルドーの超有名シャトーの名を二つもとった名前につられて買いました。お花畑風の香りに甘目の果実味。クリュボージョレにミント香を加えたようなワイン。凝縮感もあり、冗談のような名前に似ず、中味はしっかりしてました。セジモイコンティネントで299ルーブル(1616円)。

 

3月9日

BronzeJulienas 96/G.Duboeuf(ジュリエナ/デュブッフ)

クリュ・ボージョレ。開けたとたんに春のお花畑が飛んで来たような甘い香りが部屋に広がった。香りそのままの味で、甘酸っぱいフレッシュフルーツ。ウマさのつぼを心得ているかのような作り。ボージョレといってもこのクラスはしっかりした核をもち、ヴォリューム感もある。それでいて重くはないのでぐいぐいいける。が、ジュリエナは少々単調でもあるので、一気に飲んでしまったほうがいいのかも。セジモイコンティネントで335.2ルーブル(1811円)。

 

3月8日

NOTEKaberne 95/Mishako(カベルネ/ムィスハコ)

ロシア産の辛口赤。黒海沿岸のクバン地方のカベソ。楢樽で2年以上熟成、ヴィンテージ入りということで、ロシアも国際市場むけのワイン生産に手を出したことをうかがわせるワイン。意気込みはわかるけど、残念ながら「とりあえずワイン」という代物。軽くて平板。個性をしいていえばかすかに渋味が感じられる事。いくらカベソでも、低品質のものはさほどもたないのだろうから、4年後に出荷なんてことやめてチリみたいに収穫の翌年出荷してしまえばいいのに。そのほうが個性もわかるのではないだろうか。でもこれ「ワインカフェー」より安い。そう考えてのみ直すと、 同レヴェルだから値段の分頑張ってるともいえる。ストックマンで2.7ドル(337円)。

 

3月7日

BRONZEGevrey-Chambertin 95/Bouchard Aine&Fils(ジュヴレーシャンベルタン/ブシャール エネ&フィス)

安いブルゴーニュがないかなと探していたら、なんとこれがお店で売ってるどのACブルより安い。変質したものかもしれないとの不安はあったが、95だから悪くてもそれなりだろうと買ってみた。まずそうな饐えた香りで、味、香りともはじめは閉じていて固かった。でもさすがにお育ちがいいのでどっしりしている。結局あまり開かないまま。どっしり重みはあるけど味や香りは幅狭い。きらびやかな王宮の中の印刷室という感じ。値段以上の価値はあるので同じシリーズのヴォーヌ・ロマネも今度試してみます。セジモイコンティネントで(1432円)。

 

3月2日

BRONZELagunilla 94/Rioja Reserva(ラグニーヤ/リオハ レセルバ)

おなじみラグニーヤ。「ただのリオハ」、「グランレセルバ」と試したことがあるが、今回は「レセルバ」。このワイン、色々な味や香りをみせてくれるというよりも、ジューシーな果実味のみの直球勝負。それでも、熟れに熟れて、だめになる寸前のいちばん美味しい時にあたったようで、満足できた。エルコルテイングレーセで1480ペセタ(1332円)。値段にみあう味ではあったが、日本で買っても同じくらいらしい。

 

2月26日

SILVERChateau Le Souley-Ste Croix 94/Haut-Medoc(シャトー ル スレ サン クロワ)

品のよいヴァニラ香につづいて、腐葉土の香りも。果実味からはじまって、時間とともにしぶみやにがみなど次々とでてくる素敵なワイン。ボディーこそ中くらいだが、これはおいしい。久々のまともなワインはさすがに違う。ポーリスカヤ モーダで370ルーブル(2053円)。

 

2月14日

BRONZERene Barbier 94/Reserva(ルネ バルビエール)

カバで有名なフレシネ社所有のカタローニャワイン。ちょっと目には甘いカクテル風のルビー色。でも柑橘類的なワイン。おちょぼ口になりそうなくらいのすっぱさがあるが、その奥からじわーと甘みがでてくる。酸味をきかせた料理やシェーヴルのチーズ(ロンダン ドゥ バスト)との相性は抜群。ジャプロで241ルーブル(1302円)。

 

2月7日

BRONZENo.161 Starye Traditsii(スタールィエ トラディツィイ)

帝政時代の帝室御用達業者スミルノフの料金表によると、No.161は「ロシアシャンパン」を意味した。コルネット社とスミルノフ社が共同で、この古きスパークリングワインの製法を復活させてつくったのがこれである。北カフカスの品種を使用とあるが、グルジアの白に使うカヘチ種などのことか。はじめ「すっきり」終わり「まったり」で、余韻には軽い甘みもある。でもブリュットです。全般的にはか細い印象で、もう少しえぐみがあればもっとよかった。ブリティッシュ ペトロレウム(ガソリンスタンド)付属のコンビニで170ルーブル(1160円)。買ったのがクリスマス前で少し高かったが、今なら100ルーブルちょい(521円)で売ってる。

 

1月30日

NOTERilski Manastir 93/Merlo(リスルキ・マナスティル)

ブルガリアの赤。色はとっても薄く、赤とロゼの中間くらい。甘みがかっているが、渋味の形跡っぽいものもある。全体的にはさらさら。93だから、もう落ちちゃっていたのかもしれない。「とりあえずワイン」ってところ。内藤さんからのブルガリア土産。

BRONZECasillero del Diablo 97/Merlot/Concha y Toro(カッシェロ デル ディアブロ)

同じメルローだけど、全然違う。いい意味でフランス的。とても上品。97でも落ち着いていて、ワインのなかから気品がわきでてくるみたい。チリということで、過剰な濃さやあらあらしさを心配したけどそんなこともなく、全体的にバランスがいい。内藤さんから。

BRONZEMedoc 95/Collection Privee D.Cordier(メドック/コーディエ)

今度はセピア色の世界。柔らかいアタック。95ボルドーのカベソ主体ものとしてはかなり穏やか。良家のお育ちのよいお坊ちゃんよろしく、ゆったりした落ち着きをがあって一緒に時を過ごしている時は満足できるんだけど、あとでどんなワインだったかというと思い出しがたい。もう少し個性があればね。武隈さんから。

SILVERGran Coronas 94/Reserva/Torres(グラン・コロナス)

カベソ85%テンプラ15%。コロナスは果実味主体でしかも静かな活きの良さがあるので好きだが、これもその例外でない。レセルバだけあって重みと深みも兼ね備えていて、高級ワインの雰囲気。でも安かったんです。バルセロナのデパート「エル・コルテ・イングレーセ」で1398ペセタ(1188円)。もっと買ってくればよかった。

NOTEMoulin a Vent 96/Bichat Freres(ムーラン・ナヴァン/ビシャ・フレール)

クリュ・ボージョレ特有(と勝手に私が思っている)のいちご風味はかすかで、かえって渋味のほうが浮き出ている。でもタンニンがとけきってないわけでもなく、さらさらで、ヌーボー並みに軽い。やっぱりボージョレはデュブッフが上手なのでしょうか。このクラスとしてはとても安かったので衝動買いしたけど、そういうのはだめなのかな。アイリッシュ・マーケットで202.5ルーブル(1094円)。

 

1月22日

NOTEChateau Lafitte Canteloup 95/Haut-Medoc(シャトー・ラフィット・カンテルー)

オーメドックのブルジョワ級。ミント香がかすかにツーンときてカベルネフランがはいってるのがわかる。熟成途上なのかまだまだ力強く、タンニンの渋味が気持ちいい。でもこのワイン特有のものってのはちょいとわかりませんでした。オーメドックの標準的なワインでしょうか。セジモイ・コンティネントで350ルーブル(2187円)。

 

1月19日

SILVERMarques de Caceres 94/Rioja(マルケス・デ・カセレス/リオハ)

バルセロナのお土産第一弾。若々しく、みずみずしく、心地よい苦みもあって、とても楽しめるワイン。グランレセルバでもレセルバでもないので深みはないけど、気楽に楽しめ、それでいてニベアの香りやコーヒーの香りなどいくつかの香り、味がつぎつぎにでてくるこのワイン、ある意味で理想的です。エル・コルテ・イングレーゼで1050ペセタ(892円)。

 

1月17日

NOTEChateau Chasse-Spleen 93/Moulis en Medoc(シャス・スプリーン)

メドックブルジョワ級だが、格付けされるべきという評判高いワイン。抜栓直後はボルドー的な樽香がムンムンして、集中力もあり、ちゃんとしたカベルネはやっぱりさすが違う。これから開けばどこまでいくのか、というくらいだった。が、なぜかどんどん落ちていって、気が抜けた抜け殻高級ワインになっちゃった。チーズとともに飲むとそこそこのワインでもおいしくなるのが、これはかえってまずくなっちゃった。年が悪いのか、保存がよくなかったのか。ポーリスカヤ・モーダで915ルーブル(5720円)。

 

1月16日

NOTETeliani 90/Tvilvino(テリアーニ)

グルジアの辛口赤。これまた別段特徴がなく、あっさり。かすかに渋味があるくらい。飛行機のエコノミークラス用というところ。あるいはスペインの軽食屋で飲み物込みの昼食で出るようなワイン。90年ものだが、当の昔に落ちているのかもしれない。ポーリスカヤ・モーダで179ルーブル(1052円)。ちと高めの印象。

 

1月5日

NOTEBaron de Ona 92(バロン・デ・オーニャ)

リストを見て、Vina Ardanza 89というのをみつけ(4100ペセタ、3485円)、頼むと切れていたので、同格のものとして薦められたのがこれ。はじめ少々固めだが、ひらいてくると、甘さ、果実味がでてきて、チョコっぽい余韻もある。軽いけどそれなりに楽しめ、料理を裏から静かにサーブする感じ。バルセロナのレストラン「ジャン・ルック・フィゲラス」で2500ペセタ(2112円)。(この前にエクストラブリュットのカバを食前酒でいただく。細かい泡がよくたち、こくのあるとってもおいしいものでした。グラス650、ボトルでも2600ペセタ。料理がとてもよく、頼んだ赤では役不足だったので、ほぼ同じ値段のこのカバで通したらもっとよかったかも、と少し心残り。ただ残念ながらメモを失い名前がわかりません。)

 

1月2日

NOTELagunilla 95(ラグニーヤ)

ミシュランの☆レストランへ行く。リストをみるとスペインものがずらり。カタルーニャならではの黒ワインなんていう項目もある。でも内輪で評判となったラグニーヤが1950ペセタ(1657円)であるのを見つけ、即決。
味の方は、角がなく、ミディアムボディー。のみやすいのでぐいぐいいける感じ。前に飲んだのはグランレセルバだったせいかかなりのものだったけど、こっちはだいぶ落ちる。あまり個性もなく、普段飲み用って感じ。安いから仕方ないけど。バルセロナのレストラン「ダ・ダーマ」で。

 

1月1日

NOTEParnas 92/Mistral( パルナス)

バルセロナに着いて1日目の朝。1999年はじめての朝でもあるが、ホテルの近くをうろうろしていると、生ハムとかがつりさがってる喫茶店のような飲み屋のようなお店があいていたので、そこで朝食。ボカディーリョとかいうスペイン風サンドイッチと飲み物のセットメニュー。飲み物はワイン、水、ジュースからの選択。で、新年早々から飲むことにした。ごくごく沢山ついでくれ、おかわり自由。というシチュエーションだから当然だけど、まぁ、軽く浅いワイン。何の飲み物かというと問われると一瞬ハテナだけど、考えるとやっぱりワイン。一応酔っ払うし。でも92年の産。まだ落ちていないのをほめるべきでしょう(でも熟成もしていないみたい)。セット料金765ペセタ(650円)。 。


 

モスクワどたばた劇場へ行く

レストラン見てある記へ行く