ワインに目覚めて二年半。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
お手紙待ってます!
cidunyan@cityline.ru最新版はこちら
評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
8月9日
Nadezhda(ナジェージュダ)
再び「コルネット」社のスパークリング。中甘口です。ロシア人は甘いお酒が好きで、スパークリングもこの手のものがよく売れるそうですが、私にはちょっと・・・。平板でもあったし。でも名前はロシア語ですてきな響きの「希望」という意味。悪くはないよ。ズィリャーノフ先生、ラトゥシュニャークさんからの贈り物。
8月6日
Gurdjaani(グルジャーニ)
グルジアの名高い白。89−91年のモスクワ滞在時にはとてもお世話になったワインです。今回久しぶりに飲んでみると「いつも飲む白とは違う」というのが第一印象。品種はルカツィテリ(rkatsiteli)とムツヴァネ(mtsvane)という見たことも聞いたこともないもの。はじめはしっかりした厚みもあり、いいボディーしてるじゃん、という感じでしたが、次第に上ばみとその他が分離してきました。ビールみたいな渋みがあります。
豊川さんからのお土産。
8月2日
Mukzani(ムクザーニ)
グルジアの赤には砂糖が加えられた甘いものが多い中、ムクザーニは珍しく辛口。飲むたびごと、はじめ卵の腐ったような黄色い味がするが、その奥はタンニンのしっかりこめられた赤ワインの世界。カラツーバさんの別荘で。換算価格1076円。
7月28日
Kornet/Russkoe Shampanskoe(コルネット)
ドンペリ2万円、ただのモエが8000円、コルドンネグロでさえ3000円というモスクワのスパークリング市場では、舶来ものは飲めません。で、またロシアもの。コルネットは、1942年創設のモスクワシャンパン工場社製。ピノ、シャルドネ、ソーヴィニョン、リースリング、アリゴテの各品種よりなる(全部使ってるのかいな!?)と書いてある。裏書きによると、世界ではじめて自動生産製法をとりいれ(瓶の頭に澱ををためる過程のことか)、ワイン世界コンクールで20の金メダル、15の銀メダルを獲得、とある。香りはないが、泡がきれいにたちあがり、シャルドネの味わいが感じられる。けれど、オロナミンCなどの健康飲料(?)系の薬品っぽいところもある。まあ700円くらいなので、十分値段以上の価値はある。ロシアにいらした方はぜひお試しを。
7月22日
Cotes de Duras 94/Jacques Dulatour(コート ドゥ デュラ)
薄くてしゃぶしゃぶだけど、森の中で木の茎をしゃぶっているとでてきそうな雰囲気。時間と共にとげとげしさもなくなり、そうなると渋味がおいしくなってきた。大韓航空ソウル−モスクワ便のエコノミークラスで。
Sovetskoe Shampanskoe/bryut(ソヴィエツコエ シャンパンスコエ)
モスクワに着くと、さっそくロシアのおばあちゃん(モスクワで毎年滞在するアパートの大家さん)が夕食を用意して待っててくれ、でてきたのがコレ。ロシア製のスパークリング。ソ連はとっくになくなったけれど、「シャンパンスコエ」にその名がまだ生きている(シャンパーニュの名をいまだ剽窃しているが)。辛口のことをロシア語でsukhoeというけれど、最近では「ブリュット」なんてあちら風の表示のものもできている。軽口ながら、乾いた空気のもと喉をすっきりと潤してくれる。
7月19日
Clos des Jacobins 90(クロ デ ジャコバン)
サンテミリオンのグランクリュ。はじめてかぐ○○○の匂い。でも口に含むと、空気のとてもおいしい、しっとりと湿った森を想像させる。バランスよく力強さもあり、とってもおいしいワイン。主張しつつもよく溶けこんでいるタンニンの味わいがよく、今まさに飲みごろ!三上さんから。
7月18日
Bourgogne 95/Philippe d'Argenval(ブルゴーニュ/Ph.ダルジェンヴァル)
古樹(Vieilles Vignes)のシャルドネ。でも個性はあまりなく、「これシャルドネ?」って感じ。バランスはいいけれど、ちょっと薄すぎるか。ACブルってこんなものなのかなぁ。とはいえ、この値段にしてはよくできているし、普段の夕食には十分。やまや池袋店で1180円。
7月17日
Lagunilla 88/Rioja Gran Reserva(ラグニーヤ/リオハ グラン レセルバ)
イワンのワインで話題になり、先日オフミで飲んだが、今度は家でゆっくりと。色、香り、味とも、あいかわらず満足感を与えてくれる。バランスがとてもよいが、なかでも程よいタンニンの渋味が舌的快感をもたらしてくれる。またほんのりとした甘みも余韻を楽しくしてくれる。小さくまとまっているので、はずれ年のボルドー格付きシャトーものが飲みごろをむかえた、という感じ。やまや池袋店で1680円(レシートには相変わらず「ラングニラ」と打ってある)。
7月11日
「さぬきうどんの旅 第二弾」帰りのさとなおさん、ゆうこさん、響子ちゃんご一家をむかえ、我が家の誇るシェフ、ドゥニャンの手になるフランス料理とワインを楽しみました。
Echezeaux 94/Mongeard Mugneret(エシェゾー/M ミニュレ)
かすかな樽香につづいて、セメダインのような弱刺激臭。にが渋系主体だが、94だからか飲みやすさとどっしり感が同居している。これを飲んだだけででエシェゾーをどうこういえないが、なんか安心して飲めるワイン。樋口酒店で5900円。
Pavillon rouge du Chateau Margaux 87(パヴィヨン ルージュ デュ シャトー マルゴー)
エシェゾーのあとじゃ負けるかなとちょっと心配しながらあけましたが、どうしてどうして。はじめは冷やし過ぎでなんだかわからなかった香りのもやの中から、じわっと腐葉土の香りがでてきました。はずれ年のセカンドということなどわからないくらい、立派なボルドー。底からくる力強さやシャトー・マルゴーの優美さも味わえ、ボディーの少し弱いところを除けば他に文句はありません。というかこの前飲んだ、マルゴー84よりおいしかった。ただビーフシチューを食べたあとでは少し軽さが目立ったけど。京都ワイングロッサリーで4500円。
Chateau Suduiraut 90(シャトー スュデュイロー)
おいしい赤続きのあとのソーテルヌ。表現すると桃缶のお汁の味と香りなんだけど、これがまたなんと典雅なことか。雑味がまったくなく、甘さも弱すぎず強すぎず。とろとろ感が何ともいえず美味。貴族の世界を垣間みたよう。やまや池袋西店で2980円。
7月10日
Teofilo Reyes 95(テオフィロ レイエス)
リオハの南西、リベラ・デル・ドゥエロ(スペイン)の産。安師範お勧めのワイン。色は深いルビー色で、香りは樽、トリュフ系のシャトーものボルドー(格付き。悪くてもブルジョワ級)を思わせる。が、飲むとどろっと濃い系で、イチゴを煮詰めた感じの甘み主体。それでいて酸味もほどよく、基礎がしっかりしている。何杯でもいけちゃう。香りと味のギャップが面白い。すでに飲みごろ。やまや池袋店で2380円(ブルータス3/15号には4000円とある)。
7月7日
Veuve Clicquot Ponsardin Rose 89(ヴーヴ クリコ ポンサルダン ロゼ)
シャンパーニュのロゼはこれがはじめて。デュジャックのモレサンロゼと変わりない色でちょっとがっかりでしたが、よくみると泡のたちかたが超上品。天の川というか、流れ星きらきらというか、まるで七夕。上物キラーのドゥニャンがおかわり三杯しました。「キレ」より「重み」のクリコです。成城石井横浜Queen's East店で5190円
7月5日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 91/Jean Gros(オート コート ドゥ ニュイ/ジャン グロ)
色はミッシェル グロの同銘柄とよく似て薄めの明るいワインゼリー。一口飲んでおお驚き。ギシギシにがにがが口に広がるが、これがなぜか熟成してのもの。とってもおいしい。へんはグロ好み?エノテカ大阪店で2200円(翌日エノテーカで10%引きという案内くるも、この値段で満足)。
7月3日
Ackerman Brut "Cuvee de l'Aiglon" N.V.(アッケルマン ブリュット/キュヴェ ドゥ レグロン)
イワンの会なのではじめはカバか?と思ってたらヴァン・ムスー。ぶどうの味がかなり濃く、色ともどもぶどうジュース系。が、味はあとあとまで残る。早々からたくさん飲んじゃいました。カバに慣れてる身としては、やっぱりおフランス。上品さを感じました。
Gewurztraminer 96/Pierre Sparr(ゲヴュルツトラミネール/スパール)
ライチ香一直線。典型的なゲヴュルツ。これまた濃くこくがあり、果実味が強調されている。時間がたつとボルドーの1・2級に時々あるようなあずきっぽい香りや余韻に苦みもすこし感じられるなど、実は結構複雑。ゲヴュルツは辛口仕立てでも甘く感じられるものが多いが、これは本当の辛口。リースリングとつくり方は同じなのでしょうか。共通性を感じました。
Lagunilla Gran Reserva 88(ラグニーヤ グラン レセルバ)
かの有名なラグニーヤ。香りは漏電やこげたアイロン台など饐えた系統(味わいたくなるいい匂いだけど、表現するとこうなっちゃう)。使ったグラスがスピゲロウのブルだからじゃないけど、印象としては「まーるい」ワイン。ボディーは中くらい、でもこくがあり、やや甘さも感じられた。村名ブルクラスの品質。噂にたがわず
高CP。翌日これまたイワンでおなじみの「やまや」でもう一本買いました(銀賞=「売ってたら買うべし」ですから)。
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 94/R.Jayer-Gilles(オート コート ドゥ ニュイ/ジャイエ ジル)
スモーキで火花をぶっぱなしたようなとーてもインパクトある香りでやってきました、ジャイエ ジル。硫黄香も少し。力強く、重さも十分で「のどで味わえ」とでも主張してる感じ。これが(小さいといわれる)94とは!八方破れぶりがまた魅力。
Nuits-Saint-Georges/Les Chaboefs 95/J.J.Confuron(ニュイ サン ジョルジュ/レ シャブフ)
樽香が強くくるけれど、しょうゆベースの果実味+黄色っぽい味(わけわからないけど、メモのそう書いてある)。相当な上物の雰囲気を漂わせている。95なのに若さとともに熟成した表情。
Pichon-Longueville Baron 93(ピションロングヴィル バロン)
抜栓直後はさすがに若く、真っ黒な墨っぽかったが、30分ほどで、スポーツで身体を鍛えているバロンが早朝ジョギングまえのウォーミングアップを終えたくらいにまで、開いてきた。割と寝覚めはいいようです。味はいうまでもなく、ご立派。ただ、酔う前に飲みたかったのも事実。
以上で「壮行会」はお開きでしたが、(予定通り!?)かぎさん宅に押しかけて、噂のセラーをみせていただくだけでなく、図らずも(いや図ったんですが)中身までごちそうになりました。かぎさん、貴重なワインをありがとうございました。
Ducru-Beaucaillou 81/Saint-Julien(デュクリュ ボーカイユ/サンジュリアン)
いきなり、です、ボーカイユ。抜栓直後はこれが81!?と思えるほどの若々しさ、というか苦渋かった。でもスモーキーをベースになめし革、甘草など様々な香りがつぎつぎと。じきに柔らかく甘さをも思わせるスーパーセカンドの味。熟成の頂点はさぞや!という予感をもちつつ、開ききる前に飲んじゃった。
Ch.Monbrison 88/Margaux(シャトー モンブリゾン/マルゴー)
ワインのデザート。デザートワイン(ソーテルヌ)とかじゃなくて、デザート的なおいしさのワイン。
Corton Bressandes 89/Dom. Chandon de Brialles(コルトン ブレッサンド/シャンドン ドゥ ブリアーユ)
「酔ってても充分たる香。言葉なし」なんてメモが残ってますが、覚えているのは、「あーおいしい。しあわせ。」89年の特級畑は違います。
もう一本、Clairette de Die "Claidie Brut" Blanc de Blancsというのを一口飲みましたが、おいしいヴァン・ムスーということしか・・・。
モスクワどたばた劇場へ行く
レストラン見てある記へ行く
岡山のワイン店はこちら
本日は「イワンの仲間たち 露西亜支部設立激烈壮行会」を開いていただき、きび国ではみかけない噂のワインたちをしこたま飲みました。やえさん、たねもりさん、とびさん、光弘さん、安師範、師範代、磯子さん、島崎さん、かぎさん、ありがとうございました。生きて帰ってきたらまたお会いしましょう。虎ノ門の「メランジュ」で。