ワインに目覚めて三年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。 自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
3月29日
Fixen Clos Marion 96/Fougeray de Beauclaire(フィクサン クロ・マリオン/フジュレ ドゥ ボークレール)
ランチなので軽くハーフでも、と思ったがフルボトルしかない。また、新しいレストランだからか、若いもの主体で、ワインの値段は高め。手頃なブルゴーニュ赤をとのリクエストで勧められたワイン。やや軽いミディアムボディー。典型的ないちごジャムの香りのなかから濡れた犬の毛やミントの香がかすかにでてくる。きれいなルビー色。かなり冷えた状態で出て来たので手で暖めつつゆっくり飲んでいると幅もでてきたが、とげも最後まで残る。パリのレストラン「ヴィオロン・ダングル」で340フラン(5610円)。値段相応。
3月27日 Taillevent/Champagne(タイユヴァン/シャンパーニュ)
色も重さもどうってことはないけれど、飲みすすめると渋味と喉越しのおいしいシャンパーニュ。食前酒にぴったり。パリのレストラン「タイユヴァン」でグラス120フラン(1980円)。
Vosne-Romanee Cros Parantoux 92/Henri Jayer(ヴォーヌロマネ クロパラントゥー/アンリ・ジャイエ)
リストにはボルドー、ブルゴーニュ中心に324種類のワインが、見開き2ページに簡潔に見やすく載っている。ブルゴーニュ赤をねらってルジェ(89ヴォーヌロマネ、760FF。88エシェゾー、1300FF)、ジャイエジル、メオカミュゼ(88、90クロヴージョ、ともに1100FF)、あたりを探りながらソムリエと相談すると、ルジェはビロードの喉越し、ジャイエジルはスパイシーとの説明。それでも迷っていると、リストには載ってないが、アンリジャイエのクロパラントゥーが92年なら3本残っているという。で、それは?と聞くと、別格、比べ物にならないとのこと。もちろん頼む。
間違いなく、今まで飲んだワインの中でだんとつに一番。地底の中で赤く燃えるマグマ。香をかいでみると、まずその複雑な芳香に驚く。どう表現していいのか、豪華な華の饗宴、その花瓶はどっしりと重い金彩の手描き。そしてその中に香りの充溢した今にも開かんばかりの上等の花々が香を慎ましやかに放っている。それがこれから開いていきますというのを待っているといった風情なのだ。一口、ワインを口に含んでみる。味もその香に負けないほどの複雑さ。華々しいがしっとりと上品な柔らかさと恥じらいを含んでいる。
口の中で転がしていると、ワインは色んな花の香を醸し出してくれる。どの面に当たってもしたの上で美しくしとやかな情熱を以ってはじけ飛んでくれる。若くも育ちの非常に良いお嬢様なのである。
そのお嬢様、時にはお茶目な面も見せてくれて、土の香や泥、その土の中に入っている有機体の動物的な薫も覗かせている。それらを見せたかなと、思うと今度は恥じらっておとなしいぶどうの上質さを表わすようなフルーツのたわわに実った純機種を思わせるぶどうそのものの香がまろやかに出てくる。
すごいエネルギーとそれをまろやかさで隠し持つような育ちの良さ。こんなワイン飲んだことがない!とにかく、口の中で転がせば転がすほど色んな面を見せてくれる。
けれどもそれはお嬢様というだけではなく、時間が経つほどに今度は黒いオーガンジーのドレスを纏った貴婦人の顔を覗かせていく。そのふくよかではあるが、上品な柔らかな腕の動きは人を欲望にそそらせる何か地底のマグマみたいなものを持っている。これが情欲と呼べるのなら、そう呼んでも差し支えはないであろう。
そうやって人をそそっておきながら、毅然たる堂々たる落ち着きぶり、獣香も秘めたそのセクシーさ。
大輪の花の噎せ返るような香に目眩が起きてしまってもおかしくはない。
どんなワインと、一口で言えないのが特徴。とにかく口の中でとことん変化する。その変貌たるや噎せ返るようなアタックとパンチなのである。
時間とともに変わり、口に含むと変化するその変身のエネルギーは赤く地底に燃えるマグマ、または水槽の中の打ち上げ花火を連想する。なんとも飲み下してしまうのが惜しくって、口の中で転がし続けておきたかった。パリのレストラン「タイユヴァン」で1500フラン(24750円)。
というわけで、下戸のドゥニャンがアンリジャイエを三杯も飲んでしまったので、もう一本ということになり、ルジェじゃ同じ系統だから、とジャイエジル。口の中でのアタックがとても強く、なかなか開かないなぁと思っていたら、この力強さ、最後まで続く。果実味、木の樹液、土の香が渾然一体につまっているなか、徐々にミント、コショウ、クローブなどのスパイス系の味が主体になってくる。でもとげとげしているのではなく、強いながら口にも喉にも自然に溶け込んでいく。といっても重量級なので、ゆっくり飲みすすめるべきワイン。とにかくアンリジャイエのあとでこれだけ主張をするとは、ジャイエジルおそるべし。パリのレストラン「タイユヴァン」で1200フラン(19800円)。
3月26日 Beaujolais Blanc/Georges Duboeuf(ボジョレ ブラン/ジョルジュ・デュブフ)
ボジョレをハウスワインにしてるかのように、レストランには村名のものが勢揃い。牡蠣を注文したあと、珍しくボージョレ白をみつけたのでためす。が、なんの特性もないワイン。アリゴテなのか、シャルドネなのか、ソーヴィニヨン・ブランなのか、そのすべてでもないようで、すべてを混ぜたようでもある。たぶんアリゴテかな。話のネタにしかならない。値段が同じだった村名赤にしたほうが100倍得だった。パリのブラッスリー、「オ・ピエ・ド・コション」で148フラン(2442円)。
3月25日 Beaujolais Village 99/Moillard Grivot(ボジョレ・ヴィラージュ/モワヤール・グリヴォ)
パリに着いて、街を回った後、翌日からの朝食材料を買いに行った近所の惣菜屋でこれを買う。いかにもボジョレ、春のお花畑の雰囲気満々。ひとつ格上にヴィラージュなので骨格もしっかりしている。29,9でフラン(493円)。パリではこんな値段で飲めるんですね。
3月18日 Purpuriu de Purcari 91/Diadema(プルプリュー・デ・プルカリ/ディアデマ)
久々のモルドヴァワイン。ネグル・デ・プルカリで名高いプルカリ村物。ピノフランとメルロ。年代と値段を考えると記録的な安さだが、飲んでみると記録的な高さ。濁っていて澱とは違う沈殿物がうようよ。腐っている感じ(お腹はこわさなかったから腐ってはいないと思う)がして二口めが辛かった。近くのスーパーで85ルーブル(340円)。
3月16日 Chateau Lascombes 95(シャトー・ラスコンブ/マルゴー)
底にぐーっとくる重みを秘めていることがよくわかるが、なんせ若すぎ。マルゴー村的な優美さとは対極のタンニンと重みと力。今あけてしまって、生産者に申し訳ないくらい、実力を発揮する前に飲み終わってしまった。コペンハーゲン空港で435クローネ(7038円)。
3月14日 Mukuzani 95/A&B(ムクザーニ/A&B)
ちょうどよく熟成している。グルジアの土臭さが感じられ、四角張った固さがこのワインの個性。最近のグルジアものはただ高いだけのものが多いなか、この生産者A&B(アスカネッリ ブラザーズ)のものは国際競争力をもつようになるでしょう。ポーリスカヤモーダで272ルーブル(1088円)。
3月12日 Risesling 94/Leon Beyer(リースリング/レオン・バイヤ)
典型的なアルザスリースリングの味がしっかりしてでていた。が、翌日に残りを飲むと、味も香りも飛んでいた。ジャプロで337ルーブル(1348円)。
3月10日 Fontalloro 93/Berandenga(フォンタロロ/ベランデンガ)
「ランチャ」で有名なベランデンガのVDT。7年たったけどまだ元気過ぎ。でももちまえのバランスよさがあるからか楽しめる。そこからでてくる苦みが重さを印象づける。フィレンツェの酒屋「エノテカ・アレッシ」で67000リラ(4020円)。今飲むにはちょっと高い。もう少し寝かせなければもったいない。
3月7日 Barbaresco 95/Enrico Serafino(バルバレスコ/エンリコ セラフィノ)
イタリアワインには運がいい。これもとにかくバランスがよくて、その中から甘くはないけど甘く感じられる果実味がだんだんでてくるというとてもうれしいワイン。値段も安かった。ポーリスカヤモーダで355ルーブル(1420円)。インフレなので、しょっちゅう値札が替えられる中、ロシア的杜撰さのおけげで旧価格のままのがたまにあり、そうしたワインを探すのがモスクワでのメリット&楽しみ。
2月28日 Santenay 95/Theodore Jouvet(サントネ/ジュヴェ)
生産者はモスクワでよく売っているネゴシアンの一つ。まだ熟成途上ながら口の中にふんわりひろがり、土の香が高い。攻撃的ではないがおだやかな力強さがあり、手頃な値段でしっかりしたブルゴーニュを味わいたい時にはありがたい。セジモイコンティネントで468ルーブル(1872円)。
2月22日 Bourgogne Aligote 96/Bouchard Aine(ブルゴーニュ・アリゴテ/ブシャール エネ)
グルジアものとはレヴェルが違う。ぐんぐん味と香りが飛んでくる感じ。アリゴテを生一本鍛えました、というワインなので一本調子ではあるけれど、それでもあきるどころか味を満喫させてもらえました。セジモイコンティネントで145ルーブル(580円)。お買い得。
2月20日 Tsinandali 97/A&B(ツィナンダーリ/A&B)
グルジアのワインといえば一番に名前が挙がるくらい著名な1886年から生産されている白。これを最近、品質を向上しているアスカネリ・ブラザーズ(A&VB)がどう造っているか楽しみにあけた。が・・・。黄色がかった緑系統の色がまずグルジアの明るさを思い起こさせる。よくみると、97年産にもかかわらず、小さな澱がたくさん浮かんでいる。でも味は残念ながら及第点におよばない。ムツヴァネ、ルツァチテリ品種特有の渋い重さがあり、味の幅は広いのに、拡大鏡で引き伸ばしたくなるほど、とにかく薄い。これをおいしく飲むには、少なくとも冷やしてはいけない。常温の方が味がでてくる。それから濃い料理を食べても駄目。なんかもったいない造り。セジモイコンティネントで230ルーブル(920円)。
2月10日 Pommard 96/Louis Latours(ポマール/ルイ・ラトゥール)
定評あるブルゴーニュのネゴシアンもの。まだ早いと思いながら開けると、これはボージョレ顔負けの若いイチゴ系統のフルーティーさ。もちろん重みはある。舌を刺すような攻撃的なものはなく、それなりに楽しめる。ただこれならクリュ・ボージョレの方が優しいし安いのでそっちをとる。ポマールってこんな味なのかしら。シャルル・ドゴール空港免税店で199フラン(3980円)。
2月6日 Iubileinoe 95/Novyi Svet(ユビレイノエ/ノーヴィ・スヴェト)
ゴリツィン公が創設したメーカー「ノーヴィ・スヴェト(新しい光)」社創立150周年記念(ユビレイノエ)のクリミア産スパークリング。ブリュットながら甘さが先に来るのは予想通り。なんかイースト菌の香りがしておいしいパンを食べているような気がしてくる。この会社の普通のものは苦くて苦手だったが、これはそこそこ。重みはあるけれど、それが後に残らないタイプ。ウニヴェルサムで255ルーブル(1020円)。
2月5日 Badia a Coltibuono 67/Chianti Classico Riserva 95(バディア ア コルティブオーノ/キアンティ クラシコ リゼルヴァ)
うすーい色と思えたのは時の経った印。見事な赤銅色に枯れてました。長い眠りのせいかなかなか醒めず、おっとり口だったが、渋味が残っておりちゃんと生きているのは確認。ゆっくり起きたあともやっぱり年には勝てず、静かな集中。狭い幅のなかにワインの要素が凝縮していて、酸味や苦みはほとんどないながらバランスのいいワイン。ローマ空港免税店で40000リラ(2400円)。この値段相応の味だけど、年取ったものを試せる分だけお得。
2月2日 Villa Antinori/Chianti Classico Riserva 95(ヴィッラ アンティノリ/キアンティ クラシコ リゼルヴァ)
きつーい樽の香りがいっぱい。ところが一口目の印象は若いいちごなどの果物的なやさしいもの。舌にはさほど感じないが、後味として渋味が残る。で、段々開いてくると底にあるミディアムな醸造の産物が核となり、バランスよくまとまってくる。ていねいに手をかけて造ってあることを思わせ、この価格帯としては今まで経験したことのない上品さをもっている。フィレンツェのメディチ家礼拝堂近くの酒屋で20000リラ(税込み1200円)。
1月31日 Brunello di Montalcino 93/Il poggione(ブルネッロ ディ モンタルチノ/イル ポッジョーネ)
リゼルヴァでもないので、そろそろ飲みごろと思ったら、まだまだ力強い酸味がぎっしり。果実味もだんだんでてきたが、結局最後まで「できたて」的に凝縮感を残したまま。でもこれがマイナスにみえないのがこのワインの売りかもしれない。フィレンツェの酒屋「エノテカ アレッスィ」で55000リラ(税込み3300円)。
1月26日 2000 Sovetskoe Shampanskoe/RISP(2000 ソヴィエツコエ・シャンパンスコエ)
金色のラベルに大きく2000と書かれているが、もちろんヴィンテージではない。。多くのロシア人がこれで2000年を迎えた(と思う)RISP社のスパークリング。味も香りも限りなく微か。泡だけが元気。ブリュットだし、値段がとても安いから、「お金がないけど泡ものを飲みたい」という時にはありがたい。でも、もう100円足してコルネット社の一番安いものを飲んだ方が結局はお得。ストックマンで2,2ドル(214円)。
1月25日 Rancia 90/Felsina-Berardenga/Chianti Classico Riserva(ランチャ/フェルジーナ・ベラルデンガ)
期待外れ。とっても深いルビー色で中味の濃さを予感したが、あまりに固いので半分のこし、残りを翌日飲むと、もう遅すぎたのか、口に残る渋味はあるのに味の本体はでれっとたるんでいた。本によると90は当たり年で、しかも飲みごろのはずなのに・・・。ボディーはしっかりしているし、香りもうっとりするような複雑なブーケなのに残念。フィレンツェの酒屋「エノテカ アレッスィ」で95000リラ(税込み5700円)。
1月23日 Zolotaia Kollektsiia/Istok(ザラタヤ コレクツィヤ/イストーク)
ロシアのスパークリング。色がほとんど透明に近く、味も薄いかしらと不安になるが、どうしてどうして。辛口とはいっても甘みの勝るものが多いなかで、これはむしろ苦みが味の中心。重みもそこそこあるし、泡も気持ちよいくらい立つ。ボトルが黒いすりガラスで中が見えないのが唯一の欠点。残りの量がわからない。ウニヴェルシテート駅そばのお店で80ルーブル(320円)。
1月19日 Acino D'uva 97/Chianti Classico(アチノ ドゥヴァ/キアンティ・クラシコ)
そこそこ年を経たものばかりだったからか、飲んだイタリアものはどれもバランスがよかった。これは97年。キアンティの当たり年でもあり、まだ、ぎしぎしで、すっぱ味も十分以上。なのでまだ八方破れだけれど、若さで飲ませてしまう。これはこれで今飲んでもおいしかった。ローマ空港で20000リラ(1200円)。
BARBARESCO 91/GAJA(バルバレスコ/ガヤ)
抜栓直後から部屋が香りの天国になる。カカオ一杯のチョコレート、ヴァニラ、トロピカルフルーツ、キャラメルなど、どちらかというと「素材が甘め、でも中味は苦い」系統の香りが続々とでてくる。味はこれもバランスバッチリもので、甘味がやや勝るけれど、決して口の中は甘くならないで、喉の渋みが来ておわる。どっしりとした重さも(フランスものと違って)威圧感は全くなく、「味わっていくらでも飲んでください」といわんばかりのまろやかさが印象に残る。豊穣でふくよかでエレガント。フィレンツェの酒屋「エノテカ アレッスィ」で75000リラ(税込み4500円)。ハーフボトルなのがくやしい。
1月16日 Starye Traditsii No.161(スタールィエ トラディツィイ)
ロシアのスパークリングで定評のあるコルネット社がスミルノフの注文で作っている中級品。ブリュットながらほんのりと甘味が口いっぱいにひろがる。重さも十分だし、同価格帯では世界のスパークリング界でもナンバーワンかもしれない。味がやや大雑把で平板なのは見のがせる。「リュクス」で119ルーブル(476円)。モスクワ空港の免税店では8$(2000年1月)だが、それでも値段以上の価値は十分にある。
1月15日 Rosso di Montalcino 96/Caparzo(ロッソ・ディ・モンタルチノ/カパルツォ)
これもバランスのよいワイン。サンジョヴェーゼ種はなじみがないが、これについていうとカベルネ的な力強さとガメイ的な飲みやすい酸味がうまく交わっているワインで、すぐに1本が空いてしまう。生産者はヒユー・ジョンソンの本挙げられているので選んだ。フィレンツェの酒屋で17000リラ(税込み1020円)。
1月14日 Maestro Raro 93/Felsina-Berandenga(マエストロ ラロ/フェルジーナ ベランデンガ)
今回の旅行で飲んだイタリアのワインはどれもバランスのよさが特徴だったが、これは一番。酸味、苦み、渋み、甘味がそれぞれかなり強く感じられるのに、ぐいぐいいけるし、飲後感がしっかりとたまっtくる。力強さを除けば、その均整はミケランジェロのダヴィデ並み(ちょっと大袈裟でした)。フィレンツェの酒屋「エノテカ アレッスィ」で45000リラ(税込み2700円) 1月11日 Castello di Ama 96/Chianti Classico(カステッロ ディ アマ/キアンティ クラシコ)
ほどよく溶けたタンニンがふくよかさを醸しだしている。渋いし、酸味も強いのに、バランスが抜群によいため、96ながらとっても飲みやすい。フィレンツェのレストラン、「ドン キショッテ」で40000リラ(2400円)
Rancia 86/Felsina-Berardenga(ランチャ/フェルジーナ・ベラルデンガ)
地物のキアンティクラシコを飲もうと思い、フェルジーナかアマで迷って、お店の人と相談して前者に。ヴォリューム感は中くらいだが口に残る。静かに口に訴える力が巨大。タンニンは溶けながら、ここちよい渋み。と思うと、ミントの香りと酸味が主体に変わってきた。そして開ききると何故か底からくる渋みが全面にでてくる。というように3つの味を楽しめました。フィレンツェ郊外のレストラン、「テンダ・ロッサ」で80000リラ(4800円)
1月6日 Pierre Javert/Heyman, Barwell Jones(ピエール・ジャヴェール)
モスクワ−ローマ間のアエロフロート、エコノミークラスででたヴァン・ド・ペイの白と赤。白は軽いが味ははっきりしていて、ヴィオニエ種の酸味だけをとりだしたような味。にが酸っぱくて鼻にくるが好感がもてる。赤はほんのり渋く、あっさり。でも飲んでると口に渋みが残ってくる。復路も同じワイン。 Veuve Clicquot(ヴーヴ・クリコ)
ビジネスクラスででていたイエローラベル。トイレにたったついでにみかけたので、「お金を出してもいいからくれない?」と聞くと、無料で注いでくれた。久々に飲む本物のシャンパーニュ。ロシアのスパークリングに慣れた舌にはまず重さの違いに圧倒される。酸味が強く、黄金色とつりあっている。口腔全体にひびきわたるだけでなく、喉にもきた。反面↓も値段を考えるとよくやっているとも思う。 1月4日 Russkoe Shampanskoe/Abrau-Diurso(ルスコエ・シャンパンスコエ・ ブリュット/アブラウ・デュルソ)
大晦日〜元旦にかけて、ソヴィエツコエ・シャンパンスコエの普及品や「ザラトエ」を飲んだが、後にどくどく流し込んだヴォトカの印象の方が強い。あらためて今年はじめて飲んだのがこれ。ソヴェツコエは「ソ連の」を意味するが、「ルスコエ」となのるこれは「ロシアの」という意味。新生ロシアにふさわしく、濃く、力強いスパークリング。見た目では泡はそれほどではないが、口のなかではじけるのが感じられるほど。キャビア(ベルーガ)にもよくあう良質スパークリング。セジモイコンティネントで206ルーブル(824円)
レストランみてあるきへ行く