ワインに目覚めて四年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
6月30日
Beaujolais 99(ボージョレ)
ボージョレなので、もうとっくに飲み頃は過ぎているけれど、熟成(?)したのも意外といける。はじめの一口二口は銀賞もの。苦みがやや強いからか、軽さがあまりかんじられず、「枯れた」味わい。それでいてちゃんとスミレの香りとイチゴの風味もあってボージョレしてます。ただやっぱり味が単純単調。1本飲むのが辛かった。悟空で495円。値段を考えるとお買得。(ドメーヌ名は失念)
6月17日
St-Romain 97/Olivier Leflaive(サン・ロマン/オリヴィエ・ルフレーヴ)
手ごろなブルゴーニュ白を探していたら見つけました。聞いたことのないAOCだけど、あのルフレーヴの甥オリヴィエのドメーヌ。すっと一本線が通っていて、いくつかの味わいがある中、苦みがそのどれもにからまりついているのが感じられる。バター香が結構全面にでていて、このランクなのにムルソーの雰囲気を味わえてラッキーという感じ。悟空で1590円。
6月12日
L'acrima Baccus/Reserva/Cava(ラクリマ・バクス/レセルバ/カバ)
暑い平日に帰ってから一杯やりたいときに、カバは助かります。安いのにレセルバ。たしかになんとなく熟成感があったような気がします。味・香り系には何の特徴もないけれど、この値段でこの中味なら十分ペイします。しゅらくで880円。
6月10日
Bourgogne Hautes Cotes de Nuits 97/A.F.Gros(オート・コート・ドゥ・ニュイ/A.F.グロ)
樽の香りがほんのりとわき上がり、その香りから想像通りの苦く男性的な味。そうしたはじめの香りと味は直に消えて、若々しい果実味たっぷりさが続く。オート・コートはブルゴーニュらしさを手軽に味わいたいときにありがたいAOCだが、期待にちゃんと答えてくれました。80点。神戸ベリエで2300円。
6月6日
Chateau La Violette 93/Pomerol(シャトー・ラ・ヴィオレット/ポムロール)
酒屋ですすめられて買う。グラスに流れる脚がとろーととてもゆっくり流れ落ちる。色も茶褐色がかっていて、外見的にはかなり年季のはいったワイン。中味的にはほどよく熟成し、値段相応の貫禄をもっている。でも敢えてまた買いたいというほどのパンチ力には欠ける。79点。川端酒店で3200円。
6月2日 La Cuvee Mythique 98/Vin de pays d'Oc(ラ・キュヴェ・ミティク/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドク) ふくろうのラベルでおなじみ。ヴァン・ドゥ・ペイながらおいしいことで有名なワイン。実際おいしいです。飲みやすいワイン。「飲みやすい」というと、角がなくて個性がなく、浅そうなイメージだけれど、これは個性はないが「特徴」があり、深くはないが「広い」。少し黄色く硫黄っぽい樽の香りがきいていて、ボルドーのタンニンが丸くなったワインのよう。それも人工的ではなく自然な味わい。「味」があって、素直においしいワイン。岡島屋で1280円。2000円までなら「買い」。
↑と書いたけど、翌日飲んでみると、ただの固まった穏やかなワインになりさがってた。で、翌々日はニッキの香りなんかがしておだやか。変化も楽しめるワイン。総合で80点。
5月31日 Chateau La Croix de St-Georges 97/St-Georges-St-Emilio(シャトー・ラ・クロワ・ドゥ・サンジョルジュ/サンジョルジュ・サンテミリオン) サンテミリオンに近そうなAOCなので、「メルローたっぷり、若くても滑らか」なんてイメージして買ったが大間違い。久々のタンニンぎしぎしワイン。1日で飲みきっていたら、買って損したと間違いなく思うところ。ゆっくり飲んで、3日めにしてようやく果物がたっぷりぴちぴちにつまっているようなワインの味になりました。はじめからこの味なら値段相応と思うけれど・・・。でもやっぱり「高い」という印象は拭えない。久々に行った樋口酒店で1700円。
5月29日 Chateau Guiraud 97/Bordeaux(シャトー・ギロ/ボルドー) 仕事だなんだで忙しく、ストレス発散には飲まないのはかえって健康に悪いと、有名なソーテルヌがつくっている辛口白。これが不思議にソーテルヌよろしく、ちゃんとあんずや桃の味と香り。値段を考えると信じられない程の個性の強さ。やや焦点がぼやけているのことなんか、無条件に許せます。これはほとんど銀賞です。悟空で980円。
5月26日 Prosecco di Conegliano/Carpene Malvolti(プロセッコ・ディ・コネリアーノ/カルペーネ マルヴォルティ) たまにしにか飲めないのだから、どうせならいいものを、と思いつつ、暑いとつい手が伸びるのは泡もの。去年の夏にお世話になったときは、安スプマンテということでぐいっと飲んでいましたが、今回は3日にわけてじっくり味わいました。けっこういい味を出してます。ちょっと苦いめの柑橘類、ライムとかの感じが全面に出ていて、後味は夏みかんの皮のような苦みがじわ〜と続きます。時間とともに変化もちゃんとして、3日めにはほんのりと、果物の甘さが感じられました。おいしーいというものじゃないけれど、値段以上の内容は十分もっています。樋口酒店で1300円。
5月19日 Chateau Carbonnieux 97/Pessac-Leognan(シャトー・カルボニュー/ペサック・レオニャン) 公式にはどうなっているか知らないが、メドック2級〜3級の実力をもつワインとみた。ヴォリューム、バランス、複雑さなどかなり高レベル。前半はキャラメルっぽい甘い香りがグラスに充満し、苦み勝ちな味とのアンバランスが面白く、後半は焦がしたコーヒー豆の香りに変わり、奥の奥に甘味がありそうな苦々しい味とこれはパラレルになる。飲み頃を押さえれば、もっともっとおいしくなりそう。悟空で2980円。
5月17日 Chateau de Pez 97/St-Estephe(シャトー・ドゥ・ペズ/サンテステフ) 禁酒といい、節酒といいつつまた飲んでしまった。久々のボルドー。まずいわけはなく、ヴァニラ香、少したってからはプルーンとミントの香りでうっとり。若さが特にめだつことはなく、タンニンもほどよく落ち着いていて、一回目の飲み頃を迎えているみたい。ポイヤックならもっとよかったのかもしれないけれど、仔羊のローストとこんなによい相性を経験したのははじめて。料理も抜群。広島の「ジャルダン・グルマン」で3500円(ハーフ)。
5月13日 Paul Delane/Cremant de Bourgogne(ポール・ドゥラヌ/クレマン・ドゥ・ブルゴーニュ) 胃潰瘍のため、節酒してました。といってももったのは2週間。久々の1本はフランスのスパークリング。ぶどうのとれる地方は全然違うけれど、酵母菌の香りがするところはシャンパーニュに似ている。さすがに薄めだけれど、それなりにコクはあるし、ブリュットさもちょうどよく、おいしくいただきました。悟空で1390円。しばらく節酒を続けますので、ちょぼちょぼと飲んでいきます。
4月30日 Chateau La Fleur de Jaugue 97/St-Emilion(シャトー・フルール・ドゥ・ジョグ/サンテミリオン) 土とウンコ系の香りが渾然一体となった香りがむわっと飛び出てくるのが印象的。若さからくる力強さとメルローの柔らかさがバランスよくまとまっているミディアムボディ。みつけもののサンテミリオン・グランクリュ。神戸のレストラン「コムシノワ」で6000円。
4月28日 Chateau Cissac 97/Haut-Medoc(シャトー・シサック/オーメドック) はじめはアルコール臭が強く、かなり青臭いワインだと思ったが、開いてくると(特に翌日)実力を発揮。若くて強い、でも角のとれたワインをという希望ならぴったり。味は十分に値段以上の価値がある。ただこういう本格派だともう少しの複雑さが欲しくなる。ないものねだりはわかっているけど。限り無く銀に近い銅賞。絶対評価では80点。悟空で1690円。
4月24日 De Saint Gall(Rose)/Champagne(ドゥ・サンガル・ロゼ/シャンパーニュ) ボトルが透明で、ロゼ色が外観からそのままわかる。シャンパーニュの協同組合がだしてるブランド。抹茶の香りがほんのりと口に広がるのが特徴。もちろんブリュット(辛口)なんだけど、後味にはバターというか酵母というか何か焼き立てのパンのような甘さ。飲み頃だからか上級品よりおいしく飲めた。かなり天国的なシャンパーニュです。おかじまやで2980円。
4月22日 Oppenheimer Krotenbrunnen 99/Carl Sittmann(オッペンハイマー・クレーテンブルネン/カール・ズィットマン) ドイツの白。というわけでほんのり甘いリースリング。たしかに青りんごやマスカットの香りがするけど、この甘さはちょっとしつこい。ソーテルヌは舌にからみつくもっとねちっこい甘さだけど、立体感があるからおいしい。それとくらべるのは酷だけど、平板で甘いと最後まで飲みきれない。悟空で640円。
4月18日 Montus Cuvee Prestige 97/Madiran/Alain Brumont(モンテュス・キュヴェ・プレスティージュ/マディラン/アラン・ブリュモン) 南西地方のマディランの代表的ワイン。かなり強そうで、実際グラスに注ぐと明るい紫なんだけど、紫というより黒。タンニンも強く早かったかと思うも、割と早く柔らかくなる。久々に飲む樽や獣脂香りの強いワイン。ベリー類をジャムにするため瓶詰めしてできたエキスの甘さをとったもののような味。ジビエとかにはものすごく合いそうだけど、普段家で飲むにはもったいない。というかおいしく飲めなかった。やまもと酒店で2680円。
4月16日 Savigny-les-Beaune 88/Robert Ampeau et Fils(サヴィニー・レ・ボーヌ/アンポー) 13年たって、こげ茶色がでてきているけどまだまだ元気。土とか木の茎の香り。果実味はだいぶ飛んでいて、酸味中心で後味に少し苦みがある。後半平板になったのが残念。川端酒店で2000円。セール価格だが、「2000円よりちょっと価値あり」という程度。
4月13日 Chateau Clos du Bourg 99/Bordeaux(シャトー・クロ・デュ・ブルグ/ボルドー) ムートンの醸造責任者が作り、コンクールで金賞をとったということで買う。99と非常に若いのにもう飲めるし、かつしっかりしたつくり。メルロが85%ということです。とはいえ飛び抜けておいしいというワインではない。しっかりしたボルドーの安ワインにありがちな「面白みのなさ」がある。置いておいてもおいしくなりそうな予感もしないし。1000円なら買いだけど、それより3割も高いし。悟空で1320円。
4月11日 Moulins de Citran 98/Haut-Medoc(ムーラン・ドゥ・シトラン/オーメドック) いきなりヤクルト・ジョアのみかん味(なんて今も存在するのか?)の香りが飛び込んできて、さらにヴァニラ、シナモン、ミントなど魅力的な香りが勢ぞろい。暫くすると皆一気に退場。味は十分こなれたボルドー。ヴォリュームはないけれど滑らかでほどよく複雑。チーズをおいしくするワインは久々。香りさえ消えなければ銀賞を差し上げたかった。悟空で1180円。
4月10日 Bourgogne 98/Emmanuel Rouget(ブルゴーニュ/エマニュエル・ルジェ) ルジェのブルゴーニュは97を既に稽古済み。おっとこれは安ワイン道場の文句の無断借用でした。それはともかく、ACブルゴーニュとしては破格のお値段。もちろん高いという意味でです。青紫色が若さをしめし、やや軽めのヴォリュームがこのワインの格を語ってます。それでもうん。中味は値段相応でしょう。97とくらべると酸味がやや少なく、その分飲みやすくなっている。また攻撃的なつくりではなく、かといって弱くもミディアムでもない。ぶどうを凝縮して甘みをアルコールに変えたような・・・といっても伝わらないか。いずれにせよ、ACブルというより、むしろ3000円強のブルゴーニュワインということがこのワインの個性かな。川端酒店で3300円。銅賞つづきなので、銀か♪になりそうなのを狙ってあけたけど、銀にしては高すぎるし、♪にしてはおいしすぎる。
4月9日 Montaudon Classe M/Champagne(モントードン・クラス・M/シャンパーニュ) モントードンの中級品。イースト香というより、ほどよく焦げたトーストの香りを楽しみながら、のどごしのいいシャンパーニュを飲む幸せ。よく味わうと酸味、というかすっぱ味がかなりきつい。それなのに普通に飲むとバランスよくおいしいので、泡に隠された酸味というのを狙って作っているのだと思う。しかも3000円しないんですよ。川端酒店で2800円。
4月6日 Bourgogne 97/Laboure-Roi(ブルゴーニュ/ラブーレ・ロワ) デパートの特価品。十分熟れ、それでいて芯の強さももっているおいしいブルゴーニュ。いちごの香りがぷんぷんするので、村名ボージョレをブルゴーニュACとして売り出しているものと思って飲んでいたが、最後にボトルをみなおすとピノノワールと書いてある。作り手の性質かちょっと生真面目すぎるところが難点。このおいしさは飲み頃が頂点のおかげかも。天満屋で1000円。
4月5日 Eclipse/Chandon Australia(エクリプス/シャンドン・オーストラリア) ドンペリで有名なシャンドンがオーストラリアでつくっているスパークリング。色は濃く、味はミディアム。やや角のある固さをもっている。紙のような固さ。それ以外は値段にみあった十分なおいしさ。悟空で1350円。
モスクワどたばた劇場へ行く レストランみてあるきへ行く 岡山のワイン屋へ行く