ワインに目覚めて五年。
おいしいワインを飲んでみたい。味わってみたいという一途な心。
自己流・極主観的に飲んで感じたことを記していきますので、おかしなところなどあったら教えて下さい。
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評価の一応の目安は、
・・・探してでも買うべし ・・・売ってたら買うべし ・・・お金があったら買うべし
・・・飲みたい日なら買うべし ・・・買うべからず
6月30日
Oriol Rossell/Cava(オリオール・ロッセル/カバ)
週末しか飲まないので、ボルドーグランクリュ99にしようかと思ったが、てんぷらと素麺なのでカバに。でもこれ、質のいいカバ。酸味が強めだけど、味が濃いというプラスが大きい。泡があることだけじゃなく、味の個性がシャンパーニュに近い。悟空で950円。75点。
6月23日
La Cuvee Mythique 99(ラ・キュヴェ・ミティーク)
久々の赤ワインなので、リハビリがてら、安ウマワインの王道的存在を飲んだ。味のスタンダードを忘れちゃったからか、ロットの差からか、なんか軽い感じ。ヴァニラ香&煮詰めたプルーンが味の主流で、時間とともにバランスもばっちりになるのだけれど、儲け物!という程の感激はない。もちろん値段の割にはいいけれど、1800円までレベルかなぁという感じ。ただ驚きなのは、抜栓5日後でも堂々としたストラクチャーを保っていたこと。これには脱帽。悟空で1190円。76点。
6月17日
Maurice Rasseneur/Champagne(モリス・ラスヌ/シャンパーニュ)
二日続けてシャンパーニュ。といっても税込み900円で買ったから、全然こころ苦しくない。モントードンよりオーソドックスかつレギュラークラスという感じで、さほど重みはないし、味も濃くないけれど、イースト香がはっきりしてて、十分ぜいたくな気分になれる。もちろんおいしいし。天満屋で。78点。
6月15日
Montaudon/Champagne(モントードン/シャンパーニュ)
訳あって最近節酒気味なんだけど、そのため機嫌が悪くなったとのことで、家族のリクエストにより久々に飲む。これはイースト香はあまりしないけれど、重みが十分あってどっしりしたレベルの高いシャンパーニュ。それでいてキレもいいし。2000円しないのはありがたい。かわばた酒店で1980円。80点。
6月9日
Vina Albali 93/Gran Reserva/Valdepenas(ヴィーニャ アルバリ/グランレセルバ・バルデペナス)
久々のスペインの赤。9年たったグランレセルバが1500円しないので思わず買う。表面は柔らかく、香りもそこそこで、味も複雑系だけど、芯の方がふにゃふにゃ。というか水のよう。たった9年で十分以上に枯れている。古酒の雰囲気を味わいたいならいいけれど、それにしては底が浅いし。値段相応か、ちょっとそれ以下。樋口酒店で1400円。69点。
6月4日
Cono sur 2001/Chardonnay(コノスル/シャルドネ)
スパゲッティ・ボンゴレ用に開けて、そのまま飲む。これは結構いけます。味は甘味より苦味の勝った柑橘系果実をしぼってそのまま、という感じ。だから荒いことは確かだけど、濃さと強さのバランスがよく、輪郭がはっきりしているので好印象。悟空で680円。72点。
6月2日
Chateau Grand-Puy-Ducasse 99/Pauillac(シャトー・グランピュイデュカス/ポイヤック)
これは開けるの早すぎでした。はじめ酸味が表に出てて、しかも「軽い」と思ったけれど、すぐに渋々の黒土マグマがむくむく湧いてきて、失敗を悟る。早すぎることを考慮してもバランスが悪く、その時点では久々のドクロマークのつもりでした。もちろん1本は飲みきれず、翌日飲むと、レベルは高くないけれど、単に若すぎでマズいワインになっており、翌々日飲むと、今は開いてないけれど、奥の方に複雑な要素がたくさんあるのがわかるようになった。というわけで、将来性は結構高そう。でも今飲むなら、かなり空気に触れさせて開けなければもったいない。3日目には70点代後半。こういうワインは正直いって、点では評価できませんでした。悟空で2940円。
5月26日
Chateau Giscours 99/Margaux(シャトー・ジスクール/マルゴー)
99年産グラン・ヴァン第3段。最近のボルドーは早飲みも可能という考えに拠るもの。「パワー全開ではないにしろ渋々で飲めないのではないくらいには開いている」のであれば、「将来の開花を予想するためではなく、今飲んで楽しむことができるはず」という考えです。で、デュアールミロンとフォントニールを飲んでとりあえず今までは、この「理論」は正しそう。前置きが長いので結論を先に言うと、今回も「当たり」。抜栓のほんとの直後は「ざらざら渋々」で、以前の「10年待たなきゃワインにならない」という、若ボルドーの典型。でも、この状態は5分で終わる。まず、香りがなんといっても違う。樽香をベースにしてスミレ系の明るいお花畑があり、木の茎とかトリュフとかの渋暗系の香りもあり、フィニッシュにはプルーンとかすかなヴァニラ。これで大満足。味も香りにつりあって、複雑な混沌の霧の中から徐々に光がさしてくるようで、厚味も十分あって・・・。これ以上なにを望もうかというレヴェル。もちろん若さゆえのとげとか、少々のアンバランスもある。でも実力全開時(10年後?値段も万を超えてるでしょう)の75%はでてるのではないか。それが3千円以下で飲めるのなら、99年産の若いボルドーのグランヴァン、これからも試す価値ありと考えます。悟空で2880円。83点。
5月24日
Franzia(フランズィア)
カリフォルニアの白。サントリー輸入のノン・ヴィンテージもの。料理用として買ったけど、ちゃんと飲めます。なにかを狙うということなく、素直にもっているポテンシャルを発揮してるもの。「すっきり軽く」というリクエストには十分。3桁ワインの枠は超えないけれど、その後半値にはなるのでは?61点。天満屋ハッピータウンで480円。
5月22日
Vin de pays de Vaucluse 2001(ヴァン・ド・ペイ・ヴォクリューズ)
久々に「筋金入り」の安ワイン。と肩ひじはることもないけれど。予想以上。色なんかは普通のワインに遜色ないし、ACブルよりはよっぽど濃い。セパージュがクルナッシュ、カリニャンなので南仏系だからか味もそれなりに濃さがあって、とりあえず600円以上でもおかしくないレヴェル。滑らかで、軽すぎない安ワインというのなら合格。59点。悟空で480円。
5月17日
Fossi 2000/Primitivo del Salento(フォッスィ/プリミティーヴォ・デル・サレント)
お店で宣伝してたので、久々にイタリアもの。どこの地域のものかよくわからないけど、鉛筆の芯のような苦みと固さがある。さすが若いのではじめはアタックが激しかったが、だんだん味もでてくる。それなりの濃さも重さもあり、値段相応。悟空で880円。69点。
5月15日
Les Becs Fins 2000/Cotes du Rhone/Tardieu-Laurent(レ・ベック・ファン/コート・デュ・ローヌ/タルデュ−ローラン) ただのローヌだけど、話題の二人(ミシェル・ローランとは別人)が組んだ有力ネゴシアンもの。胡椒やマスタードの舌を刺す成分とかミントのスパイシーさ、ドロリ感が先日飲んだモンダヴィのとは格段に違い、個性がくっきり。でも質というより量の違いの範囲。パーカーが90点をつけたとかで期待したけど、価格の範囲内の内容。ちょっとがっかりだけど、今飲むには早いかも。川端酒店で1980円。76点。
5月12日 Sliven 92/Cabernet Sauvignon(スリヴェン/カベルネ・ソーヴィニョン) 3本もらったものの最後。落ち着いてきたのか、前の印象よりぐっといい。これまた厚さはなく、ライト〜ミディアムボディーながら芯になるものがジェントルマン的。マイルドなビターチョコレートの雰囲気。どっしりしたワインが欲しい時にはあわないが、端正なワインを味わいたいならいいかも。多分1500円前後でしょう。いただきもの。74点。
5月10日 Vichon mediterranean 99/Vin de Pay D'Oc(ヴィション・メディテレーニアン/ヴァン・ドゥ・ペイ・ドック) モンダヴィが南フランスで作っているシラー。ちょっとスパイシーで、厚さはないけど濃さがある。ワインは格が高くなると、それに応じてより個性的になるというが、これは地方名AOCくらいのレヴェル。とりたてておいしくないが、まずくもない。ワインとしては合格だけど、「楽しんで飲むワイン」としては△。いただきもの。61点。
5月5日 Chateau Fontenil 99/Fronsac(シャトー・フォントニル/フロンサック) 連休最後の日。夢よもう一度ということで99年のボルドー。話題のミッシェル・ロラン所有。キュヴェ・ミティークとかポールマスとかと味の傾向が同じだけど、彼が先駆なのか。柔らかで、ジャムのような口当たり。ヴァニラと煮詰めたプルーンの苦味を内に含んだほんのりとした甘味。全開とは程遠いのだろうけど、とても外向的で、パワーもヴォリュームも十分。さすがにタンニンがちょっと刺とげしてるが。と書くと理想的なんだけど、どうもパンチの効いた魅力に欠けるような気がする。「俺が俺が」と一方的に喋られて、ちょっと困っちゃうなぁという感じ。おフランス的な上品さがないのかも。値段にみあったおいしさは十分ありますが。悟空で2690円。80点。
5月4日 Caronne Ste Gemme 97/Haut-Medoc(カロンヌ・サント・ジェム/オ・メドック) おいしいワインを飲んだ翌日は選択に困る。これはポケットワインブックにも独立したシャトーとして載っている割に安いので買った。安いから多少悪くても納得でき、でもそれなりにしっかりしているだろうという目算で。
前記本では飲み頃はまだ先ということで、飲んでみると全くもってその通りでした。タンニンが苦いとか尖っているとかじゃなくて、眠っている感じ。ゆっくり飲むと、それなりにバランスいいことがわかるが、どうも魅力がなさ過ぎ。つまみ&会話がメインで、なにか安い酒でもあればいいねぇ、という時にはいいかもしれない。飲み頃に飲んだら全く違った印象になるかもしれないとは思った。悟空で1350円。69点。
5月3日 Chateau Duhart-Milon 99/Pauillac(シャトー・デュアールミロン/ポイヤック) ラフィットの隣で同じ経営のメドック4級。若すぎるのを承知で、でも最近のボルドーは出荷時にすでに1回めの開花期があるものもある、ということで。抜栓直後は当然のことながら苦〜いポイヤック。香りははじめからバンバン出てきて、焦がした樽、若い木の芽、う◯こ、コーヒー、ヴァニラ・・・。最後にはっきりとチョコレートの香りがしてこれだけでも満足。始めの2口は「荒々しいタンニンが暴れる」という感じだったのが、苦み渋みは後ろから支える感じになって酸味甘味とバランスよく融合。5〜6年寝かせたワインのようにおいしくなった。穏やかだけど光るものはおのずからでてくる点が、ラフィットの特徴とよく似ている。悟空で2800円。86点。おまけで金賞。
5月2日 Gigondas 95/Guigal(ジゴンダス/ギガル) ローヌ南部のAOC。定評ある作り手かつ良年ということで期待してあける。「熱くスパイシー」と勝手にイメージをつくっていたが、全く違うので驚いた。ほんのりと、でもはっきりと口に残る甘さが印象的。果実味ということになるけれど、性格は渋く落ち着いていて、暗くさえあるのに、中途半端じゃない甘さがアンバランスで面白い。南仏的な積極的な濃さというのはなく、むしろミディアム〜ライトボディーで控えめ。悟空で1870円。75点。
4月29日 Les Domaines Paul Mas 2000/Viognier&Chardonnay(レ・ドメーヌ・ポール・マス/ヴィオニエ&シャルドネ) 最近お気に入りのドメーヌ。柑橘類果物の皮の酸っぱ苦さがはっきり感じられる。これがキリッとすればいうことなしだけど、値段が値段だから薄さは否めない。ヴィオニエといえばコンドリューの品種だけど、それが二段階くらい格落ちしたような味。でも軽く飲むには十分。値段相応。悟空で970円。70点。
4月28日 Chateau Beaumont 97/Haut-Medoc(シャトー・ボーモン/オ・メドック) 期待以上の煙たい立ち上がり。樽香がいっぱい。苦そうなボルドーの予感。で実際そうなんだけど、みるみるうちに味が熟れてくる。ミディアムボディーの本格派を味わったあとに、変化して飲みやすくなるというとてもありがたいワイン。今回はセール価格でもありとても得した気分。悟空で1480円。81点。
4月27日 Beaumont des Crayeres/Grand Prestige/Champagne(ボーモン・デ・クレイエール/グラン・プレスティージュ/シャンパーニュ) 重すぎず軽すぎず、酸っぱすぎず薄すぎず。泡も程よく中庸といえば中庸。それでいて輪郭はくっきり。料理と一緒に楽しむシャンパーニュとしては理想的。川端酒店で2750円。80点。
4月26日 Les Faisses 2000/Les Domaines Paul Mas/Coteaux du Languedoc(レ・ファイス/レ・ドメーヌ・ポル・マス/コト・デュ・ラングドック) これは好きな味で、煮詰めたプルーンを渋くしたような、それで渋くなく、濃い果実味が前面にでてるもの。香りはヴァニラ。粒子が密でなめらかながら、どっしり感もある。ついでにボトルもDRC並みに重い。マイナス点は収斂性があって、口腔内の水分がもっていかれちゃう感じがするところ。それ以外はとてもよい。川端酒店で1480円。79点。
4月16日 Carmenere Reserva 99/Undurraga(カルメネール・レセルバ/ウンドゥラガ) カルメネールというボルドー原産のぶどうによるもの。どっしり黒く、はじめは混沌とした荒野、でも好感がもてるなぁという感じで、どんな味がくっきり浮かびあがってくるのかと楽しみにしてたら、割とチリのステレオタイプで濃いめのインクっぽい味。混沌の間に飲みきってしまえばもっといい印象だったかも。レセルバだけど、もう飲める。川端酒店で1250円。70点。
4月13日 Pouilly-Fuisse 98/Louis Jadot(プイイ・フュイッセ/ルイ・ジャド) 有名どころの白ながら、はじめて飲むAOC。べっ甲飴とかコーヒーの香りが印象的。だけど全体的に薄いし弱い。味の質のランクでは、千円台前半の安いボルドー白なんかとあまり変わらない。もちろん不味くはないけど、おいしくもない。損した気分。おかじまやで2480円。69点。
La Cuvee Mythique 99(ラ・キュヴェ・ミティーク) お客さんなので失敗しないアイテムということで、先日飲んだばかりながらリピート買い。ロットの差なのか前回よりささくれ度が高くなっていて、高貴度が低くなっている。それでもおっとりとしたお香が香しい和室の雰囲気(和風というわけじゃないけど)があって素敵なワイン。悟空で1190円。80点。
Chateau de Sainte-Gemme 84/Haut-Medoc(シャト・ドゥ・サント・ジェム/オ・メドック) ボルドーの84は典型的なはずれ年、しかもオ・メドックのものなんて・・・という先入観を(「見事に」という形容詞がつくほどではないけど)覆してくれる。オレンジに近づきつつある、赤茶けた色。香りはなぜかソーテルヌ的な饐えた甘そうな、よくいえば熟した感じ。時間がたつと、土、茎、あんずなどの香りも出てくる。もちろん力強さはないが、ちゃんと生きています。果実味が落ちて、酸味と苦みがアンバランスに残っている味はおいしいというには無骨だけど、時間の経過を感じさせてくれる。ラネッサンと同じ経営のシャトーです。おかじまやで1980円。74点。
4月10日 Les Domaines Paul Mas 2000/Syrah-Cabernet Sauvignon(レ・ドメーヌ・ポール・マス/シラー・カベルネ ソーヴィニョン) またまたオックの地酒。前にカベソとメルローのブレンドものを飲んで好印象。これも系統的には同じ造り。新酒ながらはや飲みでき、それでいてコクをもたせるというありがたい安ワイン。シラーの煙たさもちゃんとある。それでいて濃すぎないし。74点。悟空で870円。
4月8日 Pieroth Rouge 99/Nahe/Blauer Spatburgunder (ピーロート・ルージュ/ナーエ/ブラウアー・シュペートブルグンダー) 近所の方から「ワインもらったけど、うちは飲まないのでどうぞ」といただく。ドイツもの。白かと思って注ぐと、赤い色水みたい。ロゼかな赤かなと微妙なところ。飲んでみると、子どものころ、小児科でもらったシロップの風薬を少し薄めたような甘さ。その向こうに赤ワインらしいぶどうの皮のエキスを感じる。飲みやすいといえば飲みやすいけど、ワインとしてはどうでしょう。ワインを使ったカクテルという雰囲気です。59点。
4月6日 La Cuvee Mythique 99(ラ・キュヴェ・ミティーク) またまたオック地方の地酒。パーカー91点だかの98は去年飲んで好印象。99年産はそれを上回る印象。ブラインドだと、ボルドーの2級レベルと言ってしまいそう。樽香などの渋い系では全然なくて、ヴァニラやブルーン、それからニッキなどの魅惑的おっとりした果実味。すこしささくれ立ったところがある以外、味も香りも滑らか。悟空で1190円。84点。
4月1日 Tortoise Creek 2000/Les Amoureux/Vin de Payes D'Oc(トートワーズ・クリーク/レ・ザムルー/ヴァン・ド・ペイ・ドック) ラングドックのメルロ7割カベルネ3割の赤ワイン。何この甘さ?というくらい、甘い。もっともこれは「辛口」で、酸味がほとんど消えている結果の甘さだろうけど。個性的という点では際立っているし、値段の割にきめこまやかだし、手のかけられたものだろうけど・・・。まったりさは南仏的。悟空で670円。69点。
レストランみてあるきへ行く