プロローグ
何もかもうまくいかなくて 少し自分に嫌気がさす
仕事場へ向かうクルマを走らせるのも
なんだか憂鬱になる
そんな毎日のなかで コイツと出会った
運転席へ乗り込み セルを回す
エンジンが響かす力強い低音は
これから始まる新しい日々を予感させた
アクセルを踏み込み シフトを上げていく
今までと違う圧倒的な加速感
心の中で 忘れていた何かが目を覚ます
タイトなコーナーが 目前に近付く
オーバースピード気味で
手と背中に冷や汗をかいたが
コイツは何もなかったかのように
コーナーをクリアしてしまった
コイツとなら これから楽しくなりそうだ
予感は自信に変わった
さあ 街が見えてきた
今日は 何が待っているだろう?