12月号/第15巻第12号通巻182号
ゲーム編:12月の気になるゲーム
先月号で紹介した「バンドブラザーズP」ですが、その後、追加情報がありました。楽曲ダウンロードに使う「トマト」を購入できるのですが、トマトは入手した4ヶ月後に消滅します。最初にソフトについてくる100個も消滅対象です。曲をじっくりと選びたい人には、使い勝手が悪いです。ソフト購入前によく調べることをおすすめします。
さて、最近はダウンロードソフトが充実してますね。中古で売られる心配がないので、無闇にボリュームを増やす必要もなく、シンプルな内容で勝負しているソフトが多くて嬉しいです。
国産オリジナル新作の「エクスケーブ」「燐光のランツェ」、欧米からやってきた「スチームワールド ディグ」「ゲームざんまい」、DS版から要素を追加した「THE鑑識官」「極めろ!瞬間ジャンプ検定」など、いろいろと揃っています。配信直前に発表されることが多いため、なかなか紹介できないのが残念です。
続いて、ダウンロードソフトのミニレビューです。
脱走したクレイジー姉妹5人を捕まえる、横視点のジャンプアクション。
クレイジー姉妹は特定の場所から動かないので、チェックポイント通過型のアクションゲームと言えます。どの順番でもいいので全員捕まえるとロボットが出てきて、そこまでたどり着くと面クリアとなります。
主人公のモニカに出来ることは、ジャンプ・ショット・スイッチの3種類。どれもボタン1つで発動します。
ステージ上に「奥に引っ込んだブロック」と「手前に出ているブロック」が配置されていて、Aボタンでスイッチするごとに一斉に切り替わります。ブロックを手前に出して足場にするのはもちろん、引っ込んだブロックの前に敵をおびきよせ、スイッチして敵を押し潰すといったこともできます。逆に操作ミスで、自分が潰されてしまうことも多々あります。恐らく、自滅が一番多い死因です。
言葉で書くと複雑そうに見えますが、やってみれば単純です。そもそも、ゲーム中には文字がほとんど出てきません。ステージを見て「こうすればいいのか」と思い付くように設計されています。失敗しても、すぐにやり直すことができるので、いろいろと試しながら覚えていけます。説明書が必要ないゲームです。
難易度の上がり方も素晴らしいです。「クリアできたのは奇跡」と思ったステージでも、後からやり直すとスムーズにできます。主人公は全く成長しないのに、プレイヤーが上達することによる成長感を味わえます。
最大の欠点は、主人公の声が本気すぎることかもしれません。特に、ゲームオーバーになった時の悲鳴は、通報されかねません。BGMがいいのに、音量を上げられません。また、終盤には音を聞きながらタイミングを取るステージがあるのですが、着地の時の声と重なるとかなり混乱します。その面だけはボイスOFFにしたかったです。
なお、やりこみ要素としてタイムアタックの要素があります。アベレージと呼ばれる基準タイムがあり、それより早くクリアすると★マークが付きます。が、アベレージへの挑戦よりも、まずは面クリアを優先したほうがいいです。最終面をクリアするともらえる「マイティーショット」を使う前提のタイム設定が多いです。
まずはパズルゲームとして、5人のクレイジー姉妹にたどり着く道筋を探し出す遊び。そして、アクションゲームとして、その道筋通りに操作する遊び。クリア後は、タイムアタックとして、究極まで効率を突き詰める遊び。という、3段構成となります。
海外製なのですが「昔の(日本の)アクションゲーム」への愛情があふれています。ドット絵もかわいいですし、シンプルなのに多彩な仕掛け、ちょっとずつ上達する達成感など、昔のテイストが詰まっています。かといって昔のような不条理な難度ではなく、ぎりぎり手が届く難度です。
かなりオススメできるゲームです。
自分の店を開き、村で過ごすシミュレーション・アドベンチャー。
行商人から仕入れたり、村人が生産したものを集めたりして、自分の店に商品を揃えていきます。商品を売ることで店を大きくしながら、村人たちとのイベントを楽しむゲームのようです。
<Effect視点>
新規タイトルですが、著名な製作陣が特徴のようですね。牧場物語のスタッフも関わっているそうです。畑からお店に変わりましたが、村でのゆったりとした時間をすごせそうです。